軍事史学 第25巻第3・4号合併号 = 第100・101号(平成2年3月)
序
『軍事史学』一〇〇号記念特集号の刊行に当たって(野村実)
提言
「歴史における勢い」について(栗原健)
軍事史学の課題(池田清)
一〇〇号記念特集号の発刊に思う(土谷一郎)
総論(義井博)
第1篇 開戦前夜の日本
ナショナリズムと国家―日本は特殊か―(三輪公忠)
開戦時の昭和天皇と木戸幸一(野村実)
近衛内閣から東条内閣へ―経済統制の問題点の推移―(春川由美子)
戦争決意に影響した日本陸軍用兵思想の欠陥(片岡徹也)
対米開戦経緯と意思決定モデル(鎌田伸一)
第2篇 拡大と和平の間―日中戦争―
揚子江の危機―再考パネー号事件―(R・ディングマン、高橋久志訳)
昭和十五年・支那事変年内解決の努力―日・国・共三者の相剋―(森松俊夫)
戦争限定の成功と挫折―日清戦争と支那事変―(桑田悦)
第3篇 南進の諸相
狡猾なる小国外交―タイと日本の南進―(E・B・レイノルズ、高橋久志訳)
オランダと日英米戦争への道(塩崎弘明)
海軍良識派と南進―海南島進出問題を中心にして―(相沢淳)
チャンドラ・ボースのインド独立闘争と日独伊三国同盟―第二次世界大戦と民族解放運動―(森瀬晃吉)
第4篇 モスクワ・ベルリン・東京・セダン
いわゆる「独墺合併」とイギリス(吉田輝夫)
ドイツ・ポーランド危機(一九三八~一九三九年)に対する日本の調停(G・クレープス、村井友秀訳)
ドイツ側戦線から見た奇妙な戦争(石原司)
独ソ戦発生をめぐる謎(守屋純)
独ソ戦の発生と日本陸軍(戸部良一)
ドイツと「関特演」(大木毅)
戦われざる日ソ戦―一九四一~一九四二年―(A・D・クックス、高橋久志訳)
国家危機の外交―第二次世界大戦勃発から一九四三年にいたるソ連外交―(秋野豊)
第5篇 真珠湾前後
海軍力のプレゼンスによる対日抑止―合衆国艦隊のハワイ進出をめぐる紛糾―(糸永新)
日本海軍の対米作戦計画―邀撃漸減作戦が太平洋戦争に及ぼした影響―(平間洋一)
戦時経済外交・楽観と暗転―アメリカ互恵通商主義と日本―(加藤陽子)
戦時日系米人強制収容への道程(山倉明弘)
第二次世界大戦五十周年記念「西ベルリン国際会議」に出席して(中井晶夫)
独ソ不可侵条約と日本・ドイツ―第二次世界大戦五十周年記念「パリ国際会議」に出席して―(波多野澄雄)
二つの公刊戦史『大東亜戦争開戦経緯』(杉之尾孝生)
『軍事史学』総目次(庄司潤一郎監修)
あとがき(高橋久志)