別冊中央公論 第1巻第2号 = 第2号(昭和56年9月)
<グラビア>戦争中の教科書や雑誌など(文・資料提供 山中恒)
親子で読むメルヘン
終わりに見た街(山田太一)
手記 私の戦争体験
Ⅰ 疎開・勤労動員・学校・空腹
戦時下の市民生活
明治女のエネルギー(匿名)
国民学校一年生(真貝節子)
兵舎の中の小学生(安河内弘)
今でも平穏な生活がこわい(林やよい)
戦争の生証人の私(大橋喜代子)
小さな兵隊(日暮幸子)
餡餅(土田祥三)
父より娘達へ(宮崎宏三)
大村海軍病院(正木清子)
開かなかった教科書(元永晴信)
〈詩〉黒い思い出(佐藤邦代)
Ⅱ 従軍
上官・特攻・漂流・飢餓・戦犯
前線の中の青春(丸岡千恵子)
漢口の野戦病院にて(木村良子)
兵団長 板垣征四郎(匿名)
寂しい帰還兵(長政人)
生と死の谷間(福田源太郎)
飢餓戦線(古田清一)
十七歳の特攻兵の記録(小野一)
西部ニューギニア従軍記(表西秋光)
戦争をしない兵隊(永山一雄)
ある通信兵の記録(高根清一)
私は睡りたい、と希んだ(岡田実)
飢餓島懺悔(小森武雄)
Ⅲ 空襲
生きる・逃げるそして
石黒正遺稿より(石黒久司)
横浜被災記(賀田澪子)
空襲とお人形(大森タエ)
闇の中の声(阿部崎子)
空襲そして終戦(野尻恵子)
二十年一月二十七日(鬼海照子)
息子に命を助けられて(町塚典子)
大東京変貌す(藤原正幸)
Ⅳ 引揚げ(中国・満州・朝鮮・樺太)
理性の極限を見つめて
いとし子喜久子へ(浜口照子)
わが難民記(福本千代子)
臨終(鹿野登美)
六人の子供とともに(長崎光子)
樺太で終戦を迎えて(河本陽子)
満洲国安東市での難民生活(深山小百合)
心の底に残るもの(平川冴子)
一生つづく悪夢(上野ことえ)
父の記憶(石田晴美)
撫順市の戦中戦後(長谷川優美子)
戦前戦中を満洲に過して(加藤寿子)
通化をあとにして(加藤喜代子)
終戦のあとさき(山口ノブ)
Ⅴ 戦火に追われて
沖縄の一三〇日(神谷すみ子)
対談 戦争を知らない世代と体験した世代 今こそ語っておきたいこと(聞き手・北山修)
あるひ突然、戦争がやってきた(作家・東峰夫)
言いたいことが言えなかった時代(女優・左幸子)
“隣組”意識に象徴されるもの(児童読物作家・山中恒)