SPレコード 復刊第14号-第16号(平成5年~6年)
目次
◆※特集※CDで甦るSP
CD化されることでSPの芸術的価値が再認識されるだけでなく、アナログならではの音質・音色が見直す、いや、聴き直されてる。
【その1】ベストの条件で聴き比べる
音響的にベストのホールで最高級のCDと蓄音機を聴き比べると・・・
【その2】CD復刻の原典SPを聴く
「この、演奏はすばらしい」とCD復刻盤からSPに注目する人が・・・
【その3】代表作の幻の演奏がCDに
恩師の名曲SPが多くの人の協力でCD化、当時の音楽界事情も・・・
【その4】メルバ引退演奏会の全容も
ほぼ一世紀も昔のメルバのビロードのような美声が聴かれるとは・・・
【その5】文楽・義太夫節の名人芸を
全盛期の名人が遺したSPがいつでも、誰でも鑑賞できるCDに・・・
【その6】「栄光の蓄音機」の音がCDに
世界の名機32機種で演奏した名盤の“ナマの音”があなたの耳に・・・
ティータイム 「啄木の詩に曲 幻の楽譜発見」
※「特集その1」の取材によってクローズアップされたテーマ
◆シェルマン・コンサート
蓄音機とSPレコードの宴
≪前文・本誌同人と編集者の「陰の対話」より―
・・・現在、世界中でSPレコードを蓄音機で聴かせる公開のコンサートを定期的に開催しているのは、おそらくここだけだと思うよ、世界でただ一つ、だから“ギネスもの”さ・・・とにかく、このコンサートの記録はレコードの歴史にとって、後世に遺すべき貴重な資料だよ、
ご当人に本音を語ってもらおう・・・≫
磯貝建文氏談(文責編集者)
◇第1~10回コンサートの企画趣旨・プログラム
◇司会者・岩佐志津さん「第10回・司会実録」(台本)
◆レコードそうざらい談義(クリストファ・N・野澤)
そうざらい(総浚)今まで習ったことを全部復習すること
≪前号の第14号編集プランより≫
・・・SP、LP、CDを対比して、どれか一つを固執するのではなく、どの人のどの演奏ならどれを聴くかという総体的な鑑賞態度こそが大切です。見解が一致したクリストファ・N・野澤氏に執筆をお願いしました。
※本誌が最も大事にしてゆくセクション
◆「ふりかえサロン」
本郷の発行遅延で掲載が大幅にずれて申し訳ありませんでしたが、92年12月末の着信より93年5月初旬まで着信分を収録。
◇針箱11種類の実物大の写真 及び全収集写真
~押部敬一郎さん提供~
ティータイム コオロギがゼルキンと共演
※物理的・機械工学的に優れた文化財であることの証明
◆図説 蓄音機ガイド1小型(萩原嘉市)
◇HMV一〇一型・一〇二型 ◇ビクター一-八〇型
◇ビクター一-九〇型 ◇HMV一三〇型
◇コロムビア一一四型 ◇コロムビア一一七E型
◆蓄音機の最後を飾る最高級機
クレデンザ、コルテス、二〇二、二〇三(青柳廣則)
◆SP再生針について(古屋明)
◆インターホーン ※読者が記者になって下さって取材
◇≪倉敷音楽祭SPレコード・コンサート≫(塩田毅)
◇≪山蓄 音の歴史館≫(浅野恒雄)
◇藤原義江編集「楽想」(山崎喬)
◆戦争末期ビクター盤の発売時期に関する考証
≪余聞≫山田耕作(筰)の毛髪写真(郡修彦)
※「もう一人運動」の嬉しい成果です
◆今からでも、少しでも、楽しみたい(大森国好)
ティータイム カラオケ前史時代
続報コーナー
掲示板
編集後記
目次
◆特集 アナログ・ディスク・ルネッサンスとは
SP・LPレコードを大事にして、CDを楽しむには「温故知新」の必要を知ること
【温故知新 その1】
昭和初めクレデンザを自作、“スーパーステレオ”も愛聴している中田孝氏は「温故知新」の化身
◇≪温故編≫・・・中田孝著『幻の蔵前』よりの抜粋
1プロローグ(幼時の記憶) 2西洋音楽揺籃期
3レコード鑑賞会盛況期 4蓄音機に魅せられた男たち
5エピローグ(温故から知新へ)
◇≪知新編≫・・・冨成襄氏発明の“スーパーステレオ”
▽生々しい臨場感 ▽“スーパーステレオ”
▽「対談」序章 LP視聴記
【温故知新 その2】
「健保だより」に≪蓄音器礼讃≫のエッセイを執筆
客に“音の御馳走”を供する志甫哲夫氏のこと
◇≪温故編≫・・・「蓄音器礼讃」転載
「音楽は楽し」東大校友誌より転載
“音の御馳走”のメニュー
◇≪知新編≫・・・志甫父子を訪ねる
SP派の父・哲夫さんとCD派の息子研一さんが感性と良識で音楽の融和を図る“知新”を実践
【温故知新 その3】
「温故」を定着させたい・・・ヴォイス・ミュージアム
藤原幸雄氏は私費を投じて富山県小矢部市に電気機器の博物館を設立、「温故知新」を実践
◆「ふりかえサロン」
外国製の針箱(シェルマン提供)の実物大写真挿入
◆「あなろぐ読本」1(大越針尊)
◇第一章 LPのクリーニングについて
◇第二章 イコライザーの重要性について
◆図説 蓄音機ガイド2中型(萩原嘉市)
◇ビクトローラ四-三型 ◇HMV一五七型
◇ブウンズウィック セビリー型
◇HMV一六三型 ◇ビクトローラ四-四〇型
◆竹岡信幸作品目録
前編 歌謡芸術研究会(木村秀三郎)
◆ドイツ系歌うスター達の戦前日本盤
PART1(6人)(松村歩)
(ハンス・アルバース/ウィリー・フォルスト/ウィリー・フリッチ/リリアン・ハーヴェー/ポーラ・ネグリ/マルレーネ・ディートリッヒ)
続報コーナー
◆19年目の日本SPレコードクラブ(写真・山崎喬)
「たねいた」丗一~丗三 蒐集テーマ調査
満19年記念SPレコード・コンサート曲目
◆「耳福」SP用再生装置自作例(押部敬一郎)
◆小牛田市「SPレコードコンサート」(今野博)
特集「石川啄木を唄う」、詩付曲「月と鐘」(合唱)本邦初演
掲示板 ◎アナログ・ルネッサンス・クラブについて
◎第1輯1号~10号の20年ぶりの復刻発行について
インターホーン
◆野村あらえびす著『音楽は愉し』(守田禎治)
同 『K子と野薔薇』 本誌2号より再録
中村善吉「あらえびす氏の思い出」 同
◆さんげつ会・レコードコンサート(堀田俊一)
◆ポリドールの分数刻印について(郡修彦)
◆税率と刻印の推移の詳述(菅一)
ティータイム
◇「まさにパイプオルガンです」志甫哲夫氏の試み
◇水戸で“殿樣”寄贈のSPコンサート
◇「軍艦行進曲」最初のレコード(クリストファ・N・野澤)
編集後記
表紙(守屋敏彰)
●故藪内久氏追悼
『シャンソンのアーティストたち』案内
目次
◆特集 談論風発
【談の部】
1薊(あざみ)放(芳)談(一瀬正巳)
2我がレコード人生70年(井口威徳)
3あらえびすと共に半世紀(木村雅郎)
番外編 “第九にかける夢”(伊藤博幸)
≪NHKテレビ93年12月15日『列島リレー・ドキュメント』より≫
【論の部】
1アナログ復興は私の天命(寺垣武)
2レコード音楽とオーディオの接点(古屋明)
3復刻盤の音のあり方(JACK・K・天野)
4私の言いたい放題(山脇利男)
◇皆さん本当の唄を聞きましょう
◇SPレコードからの録音(安木弘喜)
◇レコード・レーベルの貼付についての疑問
番外編 ソニー・盛田会長 あんまりです(直原清夫)
貴重な文化財LPレコードの灯を消さないで
≪『文芸春秋』90年3月号所載≫
連載
◎図説 「蓄音機ガイド」
第3回大型(萩原嘉市)
◇ビクトローラ・クレデンザ(8-30)
◇ブランスウィック「コルテス」「COR」
◎「あなろぐ読本」(大越針尊)
◇第2回 竹音機神聖論(一)
◎「ドイツ系歌うスター達の戦前日本盤」(松村歩)
◇ツァラー・レアンダー ◇レナーテ・ミュラー
◇ロジタ・ゼラーノ ◇ヘリ・フィンケンツェラー
◇マルタ・エゲルト ◇ヤン・キープラ
◎「竹岡信幸作品目録」
歌謡芸術研究サークル
第2部(昭和15年3月~同59年7月)
◇作品目録に対するご意見を頂戴して(木村秀三郎)
≪寄稿≫
■「臨終セッションの謎」(瀬谷徹)
■「ふりかえサロン」
カット写真・ソーンシャープナーなど蓄音器用小物類
□「ティータイム」
▽海賊版あれこれ(クリストファ・N・野澤)
▽復刻CD情報(郡修彦)
▽大正時代の長時間レコード(今野博)
※掲示板(鈴木正八氏メッセージ、出稿法、訂正)
・巻頭言
・特集趣旨
・編集後記