日本史研究 第569号-第580号(平成22年1月~12月)
第569号 2010年1月号
研 究
東大寺大仏と宮
ー大仏供起源考ー(堀裕)
中国山地における蔓牛造成の社会経済的要因(板垣貴志)
ー《役牛の育成システム》の分析ー
書 評
鎌田元一著『律令国家史の研究』(川尻秋生)
高橋典幸著『鎌倉幕府軍制と御家人制』(松永和浩)
大山喬平編『中世裁許状の研究』(新田一郎)
要望書
行政刷新会議「事業仕分け」[13:若手研究育成費用]についての要望
新刊紹介
『伊勢斎宮の歴史と文化』
部会・委員会ニュース
第570号 2010年2月号
2009年度日本史研究会大会特集号
大会テーマ 権力と「神」への新視線
全体会シンポジウム テーマ 日本における主権的権力の形成
大会テーマ説明(研究委員会)
日本における暴力独占の過程(萱野稔人)
ー刀狩りから帯刀禁止令へー
日本における主権的権力の原理と形状(小関素明)
ー権力の「非当事者性」と「神の意思」の処遇ー
総会ニュース
部会紹介
史料紹介
閏七月一九日付徳川家康・前田利家連署状について(三宅正浩)
書 評
峰岸純夫著『中世社会の一揆と宗教』(川端泰幸)
新刊紹介
『陸 羯南』
部会・委員会ニュース
第571号 2010年3月号
2009年度日本史研究会大会特集号
大会テーマ 権力と「神」への新視線
共同研究報告
古代史部会
古代国家と史書の成立(遠藤慶太)
ー東アジアと『日本書紀』ー
中世史部会
中世前期の政治構造と王家(佐伯智広)
近世史部会
江戸時代教養文化のなかの天皇・公家像(鍛冶宏介)
近世社会における天皇・朝廷権威とその解体(上田長生)
ー河内国石川郡叡福寺を中心にー
近現代史部会
近代日本における祭と政(昆野伸幸)
ー国民の主体化をめぐってー
一九三〇~五〇年代「戦没者慰霊」の動向(白川哲夫) ー護国神社を中心にー
部会・委員会ニュース
第572号 2010年4月号
研 究
「関東奥両国惣無事」政策の歴史的性格(竹井英文)
2009年度日本史研究会大会報告批判
全体会シンポジウム(村井良介/小路田泰直)
共同研究報告ー古代史部会(渡辺滋)/中世史部会(近藤 成一)近世史部会(中川学)/近現代史部会(畔上直樹)
研究展望
中世後期の社会動向(久留島典子)
ー荘園制と村町制ー
シリーズ 新自由主義時代の博物館と文化財
鞆の浦埋立・架橋問題(長谷川博史)
書 評
杉仁著『近世の在村文化と書物出版』(藤實久美子)
要望書
大阪府公文書館の統合・移転および所蔵資料の移管・廃棄に関する要望書
部会・委員会ニュース
第573号 2010年5月号
研 究
将軍足利義満と公家衆(菅原正子)
昭和天皇「戦後巡幸」の再検討(瀬畑源)
—1945年11月「終戦奉告行幸」を中心として—
研究展望
宇喜多騒動をめぐって(大西泰正)
—光成準治著『関ヶ原前夜』第五章への反論—
シリーズ 新自由主義時代の博物館と文化財
和歌山大学博物館の雑賀惣国復活プロジェクト(海津一朗)
—ビデオライブラリー秀吉の太田城水攻めDVDの波紋—
書 評
森田喜久男著『日本古代の王権と山野河海』(堅田理)
長谷部弘・高橋基泰・山内太編(浜野潔)
『近世日本の地域社会と共同性
—近世上田領上塩尻村の総合研究Ⅰ—』
要望書
梅小路公園の再整備に関する要望書
部会・委員会ニュース
第574号 2010年6月号
特集 戦後歴史学の著作を読む
特集にあたって(編集委員会)
研究展望
岸 俊男『日本古代宮都の研究』再読(西本昌弘)
鬼頭清明『律令国家と農民』(古市晃)
河音能平『中世封建制成立史論』の批判的継承(上川通夫)
黒田俊雄『日本中世の国家と宗教』(細川涼一)
深谷克己『百姓成立』を読んで考える(山﨑善弘)
—「百姓成立」論の位置と可能性—
安丸良夫『文明化の経験—近代転換期の日本—』(奥村弘)
を戦後歴史学の書として読む
研究展望
「人びとを主人公にした現代史」の試みをめぐって(野田公夫)
-大門正克著『日本の歴史第15巻1930年代から1955年戦争と戦後を生きる-敗北体験と復興へのみちのり-』を中心に-
記 録
第44回 2・11「建国記念日」の不承認・京都府民のつどい(総務委員会)
部会・委員会ニュース
第575号 2010年7月号
研 究
近世初期譜代大名論(三宅正浩)
—軍事編成と所領配置—
戦間期朝鮮の綿布消費市場の地域的拡大と鉄道輸送(竹内佑介)
シリーズ 新自由主義時代の博物館と文化財
歴史資料ネットワークによる(松下正和)
水損史料救出活動について
—2009年台風9号への対応を中心に—
書 評
木村直樹著『幕藩制国家と東アジア世界』(鈴木康子)
木原溥幸著『佐賀藩と明治維新』(伊藤昭弘)
新刊紹介
『精神の歴史』
部会・委員会ニュース
第576号 2010年8月号
研 究
明治前期における大名華族の意識と行動(内山一幸)
—立花寛治の農業試験状建設を事例に—
海防掛目付方の開国論の形成過程(後藤敦史)
—「乙骨耐軒文書」を用いて—
研究展望
「日本ファシズム論争」再考(平井一臣)
「ファシズム論争」と十五年戦争期研究(河島真)
新刊紹介
『日本古代の文字と表記』/『平安京とその時代』
部会・委員会ニュース
第577号 2010年9月号
2010年度日本史研究大会に向けて(研究委員会)
大会テーマ 転換期における権力の編成形態
共同研究報告
第1会場(加藤麻子/小原嘉記)
第2会場(三宅正浩)
第3会場(畔上直樹/河西秀哉)
研 究
冠位十二階・小墾田宮・大兄制(北康宏)
—大化前代の政権構造—
1930年代大都市近郊における都市地域社会と「無産」政治勢力(中村元)
—東京府八王子市の屠場師営化・移転問題の展開をてがかりに—
書 評
勝山清次著『中世伊勢神宮成立史の研究』(井原今朝男)
要望書
神戸大学医学部附属病院構内出土の二重堀遺構保存に関する要望書
新刊紹介
『律令国家史論集』/『中世前期女性院宮の研究』
部会・委員会ニュース
第578号 2010年10月号
研 究
近世中後期の贈与儀礼にみる琉球と日本(麻生伸一)
—琉球国王・薩摩藩主・江戸幕府将軍の関係をめぐって—
明治中期~第一次大戦期京都府における
蚕糸同業組合と府勧業行政(加藤伸行)
シリーズ 新自由主義時代の博物館と文化財
京都の町研究の現状について(小林丈広)
—町共有文書をめぐって—
書 評
鎌倉佐保著『日本中世荘園制成立史論』(佐藤泰弘)
記 録
2010年度「第36回歴史学入門講座」の記録
(歴史学入門講座実行委員会)
新刊紹介
『鎌倉幕府守護の基礎的研究【論考編】【国別考証編】/ 『戦国期禁裏と公家社会の文化史』
部会・委員会ニュース
第579号 2010年11月号
研 究
後白河法皇の阿育王山舎利殿建立と重源・栄西(渡邊誠)
近代日本の自治体史編纂における
アカデミズム史学と地域意識 (廣木尚)
—『足利市史』編纂をめぐって—
研究展望
中世大徳寺文書に見る和紙の表裏と書状の習慣(韓允熙)
(江前敏晴)
(高島晶彦)
(保立道久)
(磯貝明)
書 評
吉野秋二著『日本古代社会編成の研究』(森公章)
歴史万華鏡
「日本生態学会第57回大会」参加記(寺島宏貴)
—「文理融合」を模索する—
部会・委員会ニュース
第580号 2010年12月号
小特集 高等教育史の可能性
特集にあたって(編集委員会)
研 究
官立学校誘致現象の生成と変容(田中智子)
—明治中期の京都と大阪—
戦時体制下の保守主義的思想運動(辻義和)
—日本学生協会と精神科学研究所を中心に—
書 評
中村友一著『日本古代の氏姓制』(竹本晃)
J・F・モリス著『近世武士の「公」と「私」(野口朋隆)
—仙台藩士玉蠢十蔵のキャリアと挫折—』
時 評
2009年度の陵墓公開運動とその課題(吉原啓/後藤真)
新刊紹介
『京都の寺社と室町幕府』
部会・会活動・委員会ニュース
『日本史研究』2010年発行号(569~580号)総目次