軍事史学 第42巻第3・4合併号 = 第167・168号(平成19年3月)
序
PKO-歴史研究の「新領域」(高橋久志)
巻頭言
PKOの史的検証(五百旗頭眞)
『PKOの史的検証』刊行によせて(明石康)
PKO十五年に思う-今後の国際平和協力活動のために克服すべき課題について-(西元徹也)
特別寄稿
冷戦終結前後の国連平和維持活動の展開-私的な回想-(サー・マラック・グルーディング/等松春夫・訳)
第一篇 国際政治とPKO
PKOの起源:國際聯盟レティシア委員会(一九三三~三四年)(臼杵英一)
イギリス・コモンウェルス関係とPKOの成立と変容-パレスティナ・カシミールからコソボ・東ティモールまで-(小川浩之)
〈研究ノート〉
コンゴ国連軍の影-ハマーショルドの死因についての一仮説-(三須拓也)
〈PKO経験者の証言①〉
現代国連PKOの設立・運営をめぐる政治力学-ハイチPKO(MINUSTAH)を一例に-(須田道夫)
第二篇 日本とPKO
池田・佐藤政権期の「国際的平和維持活動」参加問題-コンゴー動乱・マレイシア紛争と自衛隊派遣の検討-(入江寿大)
カンボジアPKOと日本-「平和の定着」政策の原型-(村上友章)
〈PKO経験者の証言②〉
現場の誇り-UNTAC派遣自衛隊指揮官の回想-(渡邊隆)
〈PKO経験者の証言③〉
カンボジアPKOと広報活動(太田清彦)
〈PKO経験者の証言④〉
防衛駐在官からみた中東と自衛隊(小嶋信義)
第三篇 理論と法
平和の維持から支援へ
-ドクトリンから見た平和支援活動の生成と制度化-(青井千由紀)
〈PKO経験者の証言⑤〉
海上自衛隊が参加した国際平和協力の法解釈(児島健介)
平和維持軍と国際刑事法
-連合王国陸軍軍法会議の事例を踏まえた比較法的考察-(幡新大実)
PKOの任務拡大と正統性確保
-領域管理と題材とした問題提起-(山田哲也)
第四篇 現在から未来へ
冷戦後における国連平和維持活動の変容とその改革問題(斎藤直樹)
〈PKO経験者の証言⑥〉
ゴラン高原からイラクへ-一自衛隊指揮官の中東経験-(佐藤正久)
〈PKO経験者の証言⑦〉
東ティモールにおける自衛隊の活動(川又弘道)
ソマリア紛争における国連の紛争対応の「教訓」(井上実佳)
あとがき(等松春夫)
執筆者一覧
英文タイトル
第四十二巻総目次