軍事史学 第38巻第1号-第39巻第4号 = 第149号-第156号(平成14年6月~16年3月)
通巻149号=第38巻第1号
現役海軍将校の商船学校配属(熊谷光久)
支那事変初期の方面軍に関する考察
(岡部直晃)
建国初期中国のベトナム支援決定について
―中国の台湾「解放」とその周辺環境の
安定をめぐって―(服部隆行)
<研究ノート>
江華島事件と「日本側挑発説」批判
(亀掛川博正)
ツラギ海峡夜戦の一考察
―攻撃目標は輸送船団であった―
(横谷英暁)
<書評>
服部龍二『東アジア国際環境の変動と
日本外交1918-1931』(戸部良一)
江口圭一『十五年戦争研究史論』
(荒川憲一)
<文献紹介>
『日本海軍 戦場の教訓』・『戦争の世界史
―技術と軍隊と社会―』・『南北戦争
―49の作戦図で読む詳細戦記―』・『偽書
「武力夜話」の研究』・『<戦争責任>とは
何か―清算されなかったドイツの過去―』
・『捕虜―誰も書かなかった第二次世界大戦
ドイツ人捕虜の末路―』・『戦争論』
レクラム版・『「戦争論」の読み方
―クラウゼヴィッツの現代的意義―』
・『海軍大尉中井一夫の生涯
―空母エンタープライズに初の体当りを
した攻撃隊長―』・『ぼくの比島戦記
―若き学徒兵の太平洋戦争』・『虚構の軍神
―帝国陸海軍マサカ物語(4)―』・『戦後
国際秩序とイギリス外交―戦後
ヨーロッパの形成 1945年~1951年―』
<戦跡探訪>
上村艦隊のウラジオストク艦砲射撃
(松村正義)
軍事史関係史料館探訪 31
(国立国会図書館憲政資料室)
通巻150号=第38巻第2号
◆特集・幕末維新軍事史◆
維新健軍期における日本陸軍の用兵思想
(浅川道夫)
大村益次郎における洋式兵法論の形成
―クノップ原著『活版兵家須知戦闘術門
と大村立案「防禦線防禦点之大略」
との関連考―(竹本知行)
軍部による文禄・慶長の役の城郭研究
一八八〇年代英国の軍制改革
―スタナップ陸相による改革を
中心に―(山本崇人)
日本海軍とラットランド英空軍少佐
―一九三〇年代における日本海軍の
諜報活動とイギリス情報部―
(小谷賢)
<研究ノート>
幕末期の海軍建設再考―勝海舟の「船譜」
再検討と「海軍革命」の仮説―
(朴―濬)
<書評>
中村彰彦『脱藩大名の戊辰戦争
上総請西藩主・林忠崇の生涯』
(亀掛川博正)
<文献紹介>
『八幡愚童訓諸本研究―論考と資料―』・
『硫黄島―極限の戦場に刻まれた
日本人の魂―』・『太平洋戦争の
if[イフ]』・『父・山口多聞―空母「飛龍」
の最後と多聞「愛」の手紙―』・『日本を
滅ぼした国防方針』
軍事史関係史料館探訪 32
(アジア経済研究所図書館)
第三十六回(平成十四年度)
軍事史学会大会報告
通巻151号=第38巻第3号
日本の銃兵の訓練と常備兵化
―いわゆる「軍事革命」論の視点から―
(久保田正志)
明治前期の軍艦整備計画と鎮守府設立
―呉鎮守府の設立を中心として―
(千田武志)
<研究ノート>
横浜における幕英軍事交流(明神博幸)
古代ギリシアの軍隊における兵站線の構造
(岡田泰介)
(平成十四年 年次大会基調講演)
「海港都市」をめぐる国際法上の問題
―わが国が当面した諸事例を中心に―
(香西茂)
<書評>
戦略研究学会編・杉之尾宜生編著
『戦略論大系① 孫子』(戸部良一)
星 亮一『幕末の会津藩―運命を決めた
上洛―』(亀掛川博正)
<文献紹介>
『罪―届かなかった十五通の遺書―』・
『スターリングラード―運命の攻囲戦
1942-1943―』・『紛争予防論』・
The Invention of Peace: Reflection on
War and International Order・
『馬の世界史』・『傭兵の二千年史』・
Clausewitz: A Very Short Introduction
・『戦争の日本近現代史―征韓論から
太平洋戦争まで―』<私家版コーナー>
『知られざる漁船の戦い
―宮城の徴傭漁船群―』
軍事史関係史料館探訪 33
オーストラリア国立戦争記念(追悼)館
第二十八回国際軍事史学会参加報告
通巻152号=第38巻第4号
◆特集・元寇◆
元寇軍事史の再検証―勝利の方程式―
(佐藤和夫)
弘安の役における東路軍の編制
―とくに兵力と海上輸送の
有り様について―(大葉昇一)
日本再征時の東路軍艦船隊
―早急の合浦出港問題―(太田弘毅)
『蒙古襲来絵巻』に見る日本武士団の戦法
(佐藤鉄太郎)
元寇時の蒙古船(江南船)についての一考察
(山形欣哉)
<書評>
太田弘毅『倭寇―商業・軍事史的研究―』
(彦由三枝子)
国立歴史民俗博物館監修
『人間にとって戦いとは』第四巻・第五巻
(佐藤和夫)
<文献紹介>
『大砲入門―陸軍兵器徹底研究―』・
『小銃・拳銃・機関銃入門
―日本の小火器徹底徹底研究―』・
『工兵入門―技術兵科徹底研究―』・
『機甲入門―機械化部隊徹底研究―』
『高杉晋作』・『アメリカ独立戦争
―知られざる戦い―』・
『日本陸軍「戦訓」の研究
―大東亜戦争期の「戦訓報」の分析―』
軍事史関係史料館探訪 34
鷹島町立歴史民俗資料館
通巻153号=第39巻第1号
一九四一年二月の極東危機とイギリス情報部
(小谷賢)
元治元年の白旗―長州藩による日本初の
近代的白旗使用を中心にして―
(高橋文雄)
江戸湾内海の防衛と品川台場(淺川道夫)
<研究ノート>
太平洋戦争と物資動員計画(荒川憲一)
<研究余滴>
『宮崎周一中将日誌』の刊行にあたって
(永江太郎)
<戦跡探訪>
小笠原(父島・母島)の戦跡(原剛)
<書評>
家近良樹『孝明天皇と「一会桑」
―幕末・維新の新視点―』
(亀掛川博正)
カール=ハインツ・フリーザー著/大木毅・
安藤公一訳『電撃戦という幻 上・下』
(守屋純)
野村實『日本海軍の歴史』(樋口秀実)
樋口秀実『日本海軍から見た
日中関係史研究』(平間洋一)
<文献紹介>
『近代日本と戦争違法化体制
―第一次世界大戦から日中戦争へ―』・
『戦略論大系 2 クラウゼヴィッツ』・
『戦略論大系 3 モルトケ』・『陸軍大将
福島安正と情報戦略』・
『戦争はなぜくり返される』
『図説・古代ギリシアの戦い』・
『ニッポン海戦史』・『鉄砲隊と騎馬軍団』
軍事史関係史料館探訪 35
独立行政法人 国立公文書館
アジア歴史資料センター
通巻154号=第39巻第2号
◆特集 日本国土防衛史◆
東京湾第三海堡の建設経緯について
(原剛)
藩政末期の加賀藩による農兵徴募
―越中領内での実態調査―
(明神博幸)
<研究ノート>
戊辰戦争と横須賀製鉄所(亀卦川博正)
計画された軍事都市
―「軍都相模原」の街路計画を中心に―
(浜田弘明)
<大会記念講演>
開国150年をめぐって―日米和親条約論―
(加藤祐三)
<大会特別講演>
幕府海軍と浦賀奉行所(山本詔一)
<書評>
松村正義『新版 国際交流史 近現代日本の
広報文化外交と民間交流』(吉村道男)
日暮吉延『東京裁判の国際関係
―国際政治における権力と規範―』
(戸部良一)
相澤淳『海軍の選択
―再考真珠湾への道―』(影山好一郎)
<史料紹介>
浦賀奉行所の「郷兵」に関する史料
(山本詔一・淺川道夫)
軍事史関係史料館探訪 36
幸州山城・大捷紀念館
第三十七回(平成十五年度)
軍事史学会大会報告
通巻155号=第39巻第3号
第二次台湾海峡危機(一九五八年)
における暗黙の国共合作(廉徳瑰)
イラン危機をめぐるイギリス外交
(一九四五~一九四六年)
―対ソ政策の変遷と限界―
(岡田志津枝)
<研究ノート>
昭和四十年代の北方領土問題
―その内政・外交・軍事との連関―
(池田直隆)
鍋島家所蔵「伊王島・四郎島・神之島
矢利絵図」について(糸山東一)
<書評>
野口武彦『幕府歩兵隊
―幕末を駆けぬけた兵士集団―』
(亀卦川博正)
D.B.クンツ『バターと大砲
―米国の冷戦期経済外交―』
(深瀬正富)
<戦跡探訪>
ディエン・ビエン・フーの戦跡(源田孝)
<文献紹介>
『民族紛争を読み解く』・『女海賊大全』・
『アゴスチイノ小西摂津守行長回想帖』
・『海軍航空の基礎知識』・
『日本海軍編制事典』・『日本兵のはなし
ビルマ戦線―戦場の真実―』・『長篠・
設楽原の戦い』・『真相・戦艦大和の最期』
・『広島原爆―8時15分投下の意味―』・
『しらべる戦争戦争遺跡の事典』・『続
しらべる戦争遺跡の事典』
軍事史関係史料館探訪 37 偕行文庫
第二十九回国際軍事史学会参加報告
通巻156号=第39巻第4号
◆特集 自衛隊創設五〇周年◆
アジア・モデルとしての「吉田ドクトリン」
(波多野澄雄/佐藤晋)
日米英三国間パースペクスティブによる
海上警備隊創設過程の分析
一九五〇~五一(柴山太)
<戦史史話>
草創期の自衛隊と在日米軍事顧問機関
(狩野信行)
“私観淺史”―自衛隊史余話―(渡壁正)
<史料紹介>
所謂服部グループの回想(井本熊男)
<書評>
ロバート・D・エルドリッヂ
『沖縄問題の起源―戦後日米関係に
おける沖縄一九四五~一九五一―』
(池田直隆)
佐道明広『戦後日本の防衛と政治』
(植村秀樹)
<文献紹介>
『日本全国 保存兵器ガイド』・
『軍需産業と女性労働―第二次世界大戦下の
日米比較―』・『口伝解禁 近松門左衛門の
真実』・『日米全調査ドーリットル空襲秘録』
・『島津義弘の賭け』
軍事史関係史料館探訪 38
外務省外交史料館(戦後外交記録を中心に)