文学 第39巻第7号-第12号(1971年7月~12月)
文学 1971 7 第39巻 第7号
南島歌謡の源流 外間守善
親鸞の思想形成における漢文作品の位置(上) 河田光夫
百人秀歌から百人一首へ 樋口芳麻呂
伊勢物語「狩の使」の段について―史実存疑― 鷲山樹心
永井荷風ノート―花柳小説の成立をめぐって― 坂上博一
漱石山脈 熊坂敦子
金史良・抵抗の生涯(9)―脱出・帰国・死(上)― 安宇植
メルヘンにおける人間像 相沢博
【文学のひろば】 大岡信
《書評》安東次男著「与謝蕪村」 清水孝之
文学 1971 8 第39巻 第8号
西鶴論への一視角―一人一役制をめぐって― 松田修
「女殺油地獄」の読み方―近松への試み― 諏訪春雄
『貝おほひ』と古典―『源氏物語』を中心とする考察― 広田二郎
シェイクスピアにおける“劇場的想像力” 木下順二
久野豊彦ノート 島田厚
金史良・抵抗の生涯(完)―脱出・帰国・死(下)― 安宇植
平家物語と資経の『自暦記』―延慶本第2次編著者考― 武久堅
親鸞の思想形成における漢文作品の位置(中) 河田光夫
露伴作「風流魔」について 塩谷賛
【文学のひろば】 山住正己
文学 1971 9 第39巻 第9号
《万葉集》 鎮魂の書―万葉試論― 大浜厳比古
悲歎俗道仮合即離易去難留詩―憶良の帰結― 中西進
島の宮(上)―人麻呂文学の基点― 渡瀬昌忠
前期万葉における天皇像 広田二郎
若き日の家持像―実証的伝記の試み― 北山茂夫
万葉歌の歴史的背景 岸俊男
詩経と万葉集 松本雅明
ある呪縛 安西均
私の中の万葉集 加藤楸邨
私と万葉集―三好十郎「浮標」にふれて― 八田元夫
岡本大無と記紀・万葉 内田克巳
【文学のひろば】 佐竹昭広
文学 1971 10 第39巻 第10号
シェイクスピア理解の位相(上) 木下順二
チェーホフの「かもめ」について―その若干の問題― 佐藤清郎
下剋上と神々―物くさ太郎考― 桜井好朗
貫之「望月の駒」詠考―俊成歌観への1アプローチ― 上条彰次
親鸞の思想形成における漢文作品の位置(下) 河田光夫
島の宮(中)―人麻呂文学の基点― 渡瀬昌忠
成島柳北の人物 森銑三
馬琴「雲妙間雨夜月」の異本と英訳本 佐藤文樹
《書評》 水原一著「平家物語の形成」 山下宏明
今成元昭著「平家物語流伝考」 麻原美子
【文学のひろば】 猪野謙二
文学 1971 11 第39巻 第11号
日本の神話的想像力 益田勝実
黄泉の国と根の国―地下の世界について― 西郷信綱
伝承の権威―伝承の密儀と意義について― 堀一郎
「日本書紀」と「古事記」 原田敏明
古事記の用字法と訓読の方法―訓注よりの考察― 小林芳規
ヤマトタケル系譜の意味 吉井巌
イナビツマ―播磨風土記の聖婚説話― 阪下圭八
稲荷信仰遡源 吉野裕
松村神話学の展開―ことにその日本神話研究について― 大林太良
「北方系神話」について 田中克彦
日本神話とスキュタイ神話 吉田敦彦
「神代」の成立 和歌森太郎
神話と文学―ギリシア神話に準拠して― 呉茂一
【文学のひろば】 福永武彦
文学 1971 12 第39巻 第12号
「彼岸過迄」論―青年と運命― 平岡敏夫
坊っちゃんの受難 竹盛天雄
漱石の造形方法について―「三四郎」「それから」「門」を中心に― 深江浩
シェイクスピア理解の位相(下) 木下順二
テーヌとゾラ―自然主義理論の形成をめぐって― 河内清
上代に於ける学問の一面―原本系『玉篇』の周辺― 小島憲之
島の宮(下)―人麻呂文学の基点― 渡瀬昌忠
介山の中国認磯―その時事論にふれて―尾崎秀樹
芦花探訪拾遺(7) 中野好夫
《書評》 丸山静著「はじまりの意識」 前田耕作
【文学のひろば】 杉浦明平