文学 第39巻第1号-第6号(1971年1月~6月)
文学 第39巻第1号 1971 1
古代ギリシアにおける文学意識 森谷宇一
夢を信じた人々―<古代人と夢>覚えがき(1)― 西郷信綱
兄と妹の物語 倉塚曄子
「坊つちやん」試論―小日向の養源寺― 平岡敏夫
永井荷風ノート―戯作者意識の形成をめぐって― 坂上博一
金史良・抵抗の生涯(3)―民族主義作家の誕生― 安宇植
頼千蔵行状―「伊沢蘭軒」伝補注― 頼桃三郎
「露団々」と「白眼達磨」―露伴の2作― 塩谷賛
「誹風柳多留拾遺」輪講(17) 吉田精一・山沢英雄・比企蝉人・山路閑古・大村沙華・千葉治・杉本長重・
【文学のひろば】 木下順二
《書評》 清水克彦著「万葉論集」 北山茂夫
喜舎場永〓著「八重山民謡誌」「八重山古謡」 外間守善
文学 1971 2 第39巻第2号
平家物語と琵琶法師―その抒情的側面をめぐって― 山下宏明
俊頼の連歌とその先駆者たち 木藤才蔵
万葉語の表現―そのあととさきと― 小島憲之
夢殿―<古代人と夢>覚えがき(2)― 西郷信綱
三輪氏の古伝承 黒沢幸三
<鹿の血>の秘密―賛用都比売伝承批判― 吉野裕
絶望の虚妄なるは…―続・介山と大逆事件― 尾崎秀樹
金史良・抵抗の生涯(4)―「光の中に」から「親方コブセ」まで― 安宇植
「誹風柳多留拾遺」輪構(18) 吉田精一・山沢英雄・比企蝉人・山路閑古・大村沙華・千葉治・杉本長重・
【文学のひろば】 益田勝実
文学 1971 3 第39巻第3号
戦時下の芸術的原基の形成―伊藤整と昭和10年代― 早川雅之
『五勺の酒』『写しもの』の線―『甲乙丙丁』論への手がかり― 満田郁夫
『唐詩選』と近世後期詩壇―都市の繁華と古文辞派の詩風― 日野竜夫
登場人物の無名性―現代作家と西鶴のケース― 暉峻康隆
長谷寺の夢―<古代人と夢>覚えがき(3)― 西郷信綱
プロレタリア文学運動の時期区分(中) 飛鳥井雅道
金史良・抵抗の生涯(5)―『太白山脈』から挫折へ(上)― 安宇植
石川啄木晩年の社会思想―丸谷喜市氏に聞く― 七宮計伍
「誹風柳多留拾遺」輪講(19) 吉田精一・山沢英雄・比企蝉人・山路閑古・大村沙華・千葉治・杉本長重・
【文学のひろば】 永積安明
文学 1971 4 第39巻 第4号
秘儀の島(上)―神話づくりの実態― 益田勝実
「侠艶録」前後―新派戯曲の成立期― 越智治雄
虚構と様式言語(上)―横光利一の場合― 山良君美
サンボリスムの神話 井沢義雄
歌合における批評意識の発生と展開(上)―「心」と「詞」を中心に― 永藤靖
松陰における「狂愚」―嘉永3年から6年― 前田愛
金史良・抵抗の生涯(6)―「太白山脈」から挫折へ(中)― 安宇植
啄木とツルゲネーフ 吉田○羊
「誹風柳多留拾遺」輪講(20) 吉田精一・山沢英雄・比企蝉人・山路閑古・大村沙華・千葉治・杉本長重・
【文学のひろば】 竹内実
文学 1971 5 第39巻 第5号
死の禁忌の舞台化―近松の「観音廻り」を中心に― 広末保
秘儀の島(中)―神話づくりの実態― 益田勝実
二つの花―「風姿花伝」と「花鏡」― 塚本康彦
世阿弥晩年の能―「能本三十五番目録」をめぐって― 西野春雄
歌合における批評意識の発生と展開(下)―「心」と「詞」を中心に―永藤靖
介山におけるユートピア 尾崎秀樹
金史良・抵抗の生涯(7)―「太白山脈」から挫折へ(下)― 安宇植
狂言研究文献目録 古川久 東京女子大学狂言研究会
《書評》 香西精著「続 世阿弥新考」 北川忠彦
文学 1971 6 第39巻 第6号
我が国物語ジャンルについての課題―コンラドの所説をめぐって― 川口久雄
秘儀の島(下)―神話づくりの実態― 益田勝実
沖野岩三郎論―大逆事件と宿命観を中心として― 小川武敏
小熊秀雄探索ノート―美術批評家・「参考」画家としての側面― 佐藤喜一
虚構と様式言語(中)―横光利一の場合― 由良君美
現代モンゴル文学の原像と人間像 田中克彦
金史良・抵抗の生涯(8)―挫折感と模索の日々― 安宇植
「誹風柳多留拾遺」輪講(21) 吉田精一・山沢英雄・比企蝉人・山路閑古・大村沙華・千葉治・杉本長重・
【文学のひろば】 安岡章太郎
《書評》 安良岡康作著「中世的文学の探求」藤原正義
伊藤正義著「金春禅竹之研究」 池田広司