軍事史学 第37巻第2・3合併号 = 第146・147号(平成13年10月)
巻頭言
満州事変70周年に寄せて(高橋久志)
近代軍事遺産・遺跡の保存(安岡昭男)
第1編 思想的潮流
「満州事変」の性格(臼井勝美)
満州事変と「八紘一宇」-石原莞爾を中心にー(三輪公忠)
満州領有の思想的源流(秦郁彦)
石原莞爾の満州事変ー満州事変のモデルはむしろロシア革命であったー(野村乙二朗)
石原構想の限界と可能性(荒川憲一)
第二編 政治・外交からの視座
満州事変直前の日中間の懸案交渉(浜口裕子)
「宥和」の変容ー満州事変時の外務省ー(小池聖一)
1932年未発の「満州PKF」?-リットン報告書にみられる特別憲兵隊構想ー(等松春夫)
近代日本の政治過程と「九・一八」事変(伊藤信之訳)
九一八事変と中国の政局(●●木、伊藤信之訳)
九一八事変とワシントン体制の動揺-日本の東アジアにおける政戦略の変化を中心としてー(熊●彰彪、劉紅訳)
第三編 陸海軍の動向
満州事変における関東軍の固有任務とその解釈・運用問題(白石博司)
海軍の強硬化と満州事変ー昭和八年前後の日本海軍-(影山好一郎)
研究ノート
満州事変期陸軍の対ソ認識の一面ー真崎甚三郎を中心にー(白石仁章)
研究余滴
熱河・関内作戦雑感(米本敬一)
史料紹介
重光駐華公使報告書(服部龍二)
安藤利吉兵務課長「満州事変ノ発端ニ就テ」(白石博司)
参謀本部編「満州紀行」(安達将孝)
学芸紹介
台湾における国共内戦史に関する研究状況
ー「中華軍史学会」シンポジウムを題材としてー(門間理良)
書評
L・ヤング(加藤陽子他訳)『総動員帝国ー満州と戦時帝国主義の文化ー』(高橋久志)
細谷千博、イアン・ニッシュ監修 平間洋一、イアン・ガウ、波多野澄雄編
『日英交流史 1600ー2000 3.軍事』(中山隆志)
軍事史関係史料館探訪29
石原莞爾元陸軍中将関連史料館〈横山久幸)
文献目録
片倉衷文書目録
あとがき