芸術新潮 第52巻第5号-第8号(平成13年5月~8月)
2001年5月号 第52巻第5号
特集 没後20年記念 谷内六郎 いつか見た夢
第1部
谷内六郎青春ギャラリー
◆昭和30年の大ブレイク 第一回文藝春秋漫画賞受賞
子守りしながら筆をとる家庭の谷内六郎(文・谷内達子)
第2部
“駄菓子屋派の巨頭”になる
◆世田谷の田園に育つ
◆少年時代をつづった画文集『北風とぬりえ』
◆御宿(おんじゅく)慕情
◆漫画家・谷内六郎をごぞんじですか?
◆日々是“病”日
◆六郎流病気とのつきあい方『楽書 病院日記』
◆らくだ工房の谷内ブラザーズ
◆表紙は谷内六郎「週刊新潮」創刊!
頭の中の「引き出し」
「週刊新潮」担当者が見た谷内六郎(文・鈴木文武)
第3部
橋本治が選ぶ「週刊新潮」表紙絵ベスト10
シュールレアリスト谷内六郎(文・橋本治)
ART NEWS
ヤンマー会長秘蔵 幻の明治洋画一挙公開!
[インタヴュー]毛利武士郎
DNAの碑、地下埋蔵大作戦
[略奪美術品レポート]アフガニスタン発
彷徨える≪ゼウス像の左足≫(文・堀晄)
“現品限り”や“発禁もの”もレア・アイテムが勢ぞろい
ポスターでたどる「シネマの20世紀」
明治天皇の様々なる“顔”
[インタヴュー]佐藤真監督
写真家・牛腸(ごちょう)茂雄の不在を撮る
フランス政界の暴れん坊、クレマンソーの香合コレクション
[特別エッセイ]
新省庁「看板」文字探訪記(文・石川九楊)
SPEAK LOW
床の間にはマティス!光琳茶会顛末記(文・伊勢彦信)
[連載]今様花伝書【第17回】敦盛草と熊谷草
暮らしのなげしれ指南 ジャンクには花がよく似あう(川瀬敏郎)
ひとりよがりのものさし【第28回】
ロシアイコン(坂田和實)
ドクター・シノダの人物画診断【第21回】
ドラキュラのポルフィリン症(篠田達明)
STARDUST
えっ、金太郎って3兄弟?「浮世絵の子どもたち」展より
デイヴィッド・ナッシュのウェールズ彫り
土屋公雄の鎮魂花壇
ジャン・コクトーの稚児草子
ジオ・ポンティ、7年間の“浮気”「イタリア陶磁器の伝統と革新ジリノ展」より
考古学事始め 中谷治宇二郎の早すぎた死
NYからSHIBUYAにKAWS参上
半世紀後の初演 安部公房の“人形”劇
WORLD
豪州独立から100年 初の国立博物館開館
10歳から描きまくり ジャコメッティの素描術
ロスのアンチ・ヒーロー P・マッカーシー大暴れ
世界のムラカミ 美術館で曾我蕭白と並ぶ
全所有物を一掃 M・ランディの「解体」展
ふたつの展示スペースで新旧美術がランデ・ブー
INVITATION
これから見られる展覧会案内
お薦めのCD・書籍・映画などなど
次号予告
2001年6月号 第52巻第6号
追悼特集 バルテュス
なぜあなたは“少女”を描くのですか?
第1部
バルテュスがバルテュスになるまで
バルタザール少年、独学の遍歴
◆誕生
◆愛猫「ミツ」のお話
◆ルーヴル美術館で“模写”修行
◆モロッコでの兵役
◆『嵐が丘』の挿絵に没頭
パリの屋根裏で、生意気画家は描きに描く
◆衝撃の初個展
◆少女像の制作はじまる
◆憧れの君と結婚
◆2つの超大作
美少女とともに男ざかりの隠遁
◆さらばパリ
◆ローマのアカデミー・ド・フランス館長に就任
第2部
バルテュスのABC語録
第3部
音楽のように、空気のように 夫バルテュスとの40年間
(文・節子・クロソフスカ・ド・ローラ)
◆そのとき私は20歳、バルテュスは54歳でした 1962年
◆ローマでの新婚生活はとても多忙でした 1967~1977年
◆スイスの大きな山小屋(グラン・シャレ)にひと目惚れしたのです 1977~2001年
◆夕陽が沈むようにバルテュスは息をひきとりました 2001年2月18日
ART NEWS
紀元前1400年のファラオもウフフ 古代ガラスたちの囁き
ジョルジュ・ルースの手づくり空間魔術
「吉兆」湯木貞一が器に「さよなら」を告げた日
アール・ヌーヴォー 諸国お国自慢
[連載]
今様花伝書【第18回】青桃
暮らしのなげいれ指南 梅雨どきは緑の季節(川瀬敏郎)
ひとりよがりのものさし【第29回】
アフリカの面(坂田和實)
ドクター・シノダの人物画診断【第22回】
見返り美人の強迫症状(篠田達明)
ひらがな日本美術史【その79】
ひとりぼっちなもの
伊藤若冲筆「動植綵絵」「群鶏図押絵貼屏風」(橋本治)
[特別エッセイ]
伝説の編集者・齋藤十一(じゅういち)
音のある生活(文・齋藤美和)
SPEAK LOW
ジョン・ケージからのプレゼント(文・宮田まゆみ)
STADUST
子供にもてもて 安田侃の野外彫刻
木伏大助 映画ポスター年中夢中 21世紀アートのエネルギーをみる展より
押し入れからこんにちは!高橋由一≪琴陵宥常像≫
北のエッチャー今純三「今純三・和次郎とエッチング作家協会」展
詩人・伊藤聚の月刊ドローイング
ちょっと素敵にロマネスク 石正美術館オープン
ミニマル軍団の逆襲「ミニマル マキシマル」展
盗難≪菩薩立像≫問題 MIHO MUSEUMと中国文物局が“おとなの解決”
WORLD
祖国の血みどろを描いた豊満画家ボテロの近作
日系人収容所を描いたヘンリー杉本回顧展
カラヴァッジオのパトロン ジェスティニアール兄弟
公開金庫室で見る王家のダイヤたち
クレオパトラは本当に美女だった?
人形へのオブセッション キキ・スミスとベルメール
INVITATION
これから見られる展覧会案内
お薦めのCD、書籍、映画などなど
次号予告
2001年7月号 第52巻第7号
特集 ニッポン「モノづくり」奮闘記
技術大国への道は江戸に始まった!
第1部
江戸のメカニズム
◆段返り人形
◆弓曳(ゆみひき)童子
◆和時計
◆銃から生まれた自動給油ランプ
◆穴掘り技術は今も世界一
◆“東洋のエジソン”こと田中久重
◆“加賀のレオナルド”こと大野弁吉
江戸の最先端技術(文・鈴木一義)
第2部
好奇心の温床ニッポン
◆産婦人形
◆テクノ見世物
◆お屋敷からくり
「モノづくり」の日本文化(文・鈴木一義)
科学技術史料の宝庫 トヨタコレクション
ART NEWS
大竹伸朗 コンピュータの快楽にハマる!
文庫本生誕五百年 掌のうえのルネサンス(文・気谷誠)
寄ってらっしゃい、見てらっしゃい チラシのルーツは引札にあり
[インタヴュー]小泉淳作
山が、大根が、こう描けと教えてくれる
切手で世界をつくった画家ドナルド・エヴァンズ
友愛の可憐な魔法(文・平出隆)
SREAK LOW
「飛鳥園」新装の記(文・小川光三)
パリの標本商(文・奥本大三郎)
[連載]
今様花伝書【第19回】芭蕉
暮らしのなげいれ指南 水をたのしむ芭蕉と木槿(川瀬敏郎)
ひとりよがりのものさし【第30回】
オランダ徳利と杯(坂田和實)
ドクター・シノダの人物画診断【第23回】
藤原定家のマラリア三日熱(篠田達明)
ひらがな日本美術史【その80】
前衛的なもの
浦上玉堂筆「奇峯連聳図」(橋本治)
STARDUST
辻恵子の切り人讃歌
アントニー・ゴームリー 雲散するワタシ
辰野登恵子 窪みの誘惑
土屋公雄 時計仕掛けの廃屋
検閲されて、変えられて 絵本『ウシカフムスメ』の運命
占領下の子ども文化<1945-1949>展
-メリーランド大学所蔵・プランゲ文庫「村上コレクション」に探る-より
和田誠 顔で読む文豪たち
小嶋悠司 ど迫力日本画家の、ひそやかなマドンナ
内間安● ある木版画家の死
赤木仁のひとり遊び少女
WORLD
新宮晋の世界を廻る風車 モロッコでは砂漠が舞台に
粋なのは音楽だけじゃない 革命後のキューバが舞台に
ルネサンスの実験器具はまるでジュエリーの輝き
血と絶叫の戦争画攻め レオン・ゴルブ回顧展
日本年のトップバッターはやっぱり富士山・七変化
エロスの巨匠ピカソの早熟体験的ベッド・シーン
仏流ポップ展はなつメロのお味
INVITATION
これから見られる展覧会案内
お薦めのCD、書籍、映画などなど
次号予告
新潮四賞決定発表
2001年8月号 第52巻第8号
全一冊 イタリアの歓び
美術でめぐる、とっておきの旅ガイド
アレッツォ/サンセポルクロ
画聖ピエロ・デッラ・フランチェスカの故郷を訪ねて
◆静かなスペクタクル≪聖十字架伝説≫を仰ぐ
◆アレッツォ ピエロ詣での坂道
◆郷里サンセポルクロ アトリエにしのぶ在りし日の画家
◆母へ捧げた≪出産の聖母≫
ラヴェンナ
傷心のダンテが慈しんだモザイクの古都
◆モザイク空間の王 サン・ヴィターレ聖堂
◆瑠璃色の玉手箱 ガッラ・プランチディア廟
◆落人ダンテの安らかな眠り
◆羊たちの天国 サンタポリナーレ・レイン・クラッセ聖堂
ミラノ
遊びごころ満点のデザイン都市
ミラノ散歩(文・佐藤和子)
Ⅰ旧市街は生きている
Ⅱ意匠の冒険
◆奥行80センチの魔術 サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会後陣
フィレンツェ
中村好文流 花の都の楽しみ方(文・絵・中村好文)
◆わが心のフィレンツェ
◆ご苦労さまブルネレスキ
◆捨子養育院の「捨子」探し
◆はなまるホテル
◆内緒の寛ぎスポット
◆ボクの買い物ツアー
ローマ
仰天バロックが跋扈する永遠の見世物都市
◆イエズス会の天井画大作戦
◆法王庁御用達ベルニーニの「水仕事」
アオスタ
アルプスの麓、古代ローマ遺跡の街を味わう
◆屋根裏のロマネスク サントルソ教会
◆ワインとチーズで乾杯!
ヴァラッロ
ああ無情、聖なる山のキリスト劇場
◆北でもすなる聖地巡礼
◆等身大の受難劇ツアー
ヴェネツィア
須賀敦子の歩いた水の都
◆サン・マルコ広場の夜と昼
◆水に浮ぶ迷宮都市
◆ゲットの洗濯物
◆橋づくし、橋くらべ
◆トルチェッロの聖母
◆最愛のヴェネツィア
タルクィニア
エトルリアの風に吹かれて【解説・青柳正規】
◆エトルリア人とは何者だったのか?
アッシジ
聖フランチェスコ愛と苦行の野ゆき山ゆき物語り
◆神に呼ばれたチンピラ
◆死に至る奇蹟
◆聖女キアラ フランチェスコが咲かせた花
◆聖者の面影をもとめて
◆素朴な下堂から壮麗な上堂へ
総本山サン・フランチェスコ聖堂の美術
[エッセイ]イタリアの達人
赤と黒(坂東眞砂子)
美味しい北イタリア(島村菜津)
聖セバスティアノ輸出計画(豊福知徳)
ヴォレーレ・エ・ポテーレ(松本葉)
ローマの図書館と知の愉悦(若桑みどり)
広場の思想(小川熙)
ヴァティカンで和食を(岡村崔)
道化(クラウン)に抱腹絶倒(田之倉稔)
宙に浮かぶ中世の城塞都市オルヴィエト(新宮晋)
INVITATION
これから見られる展覧会案内
お薦めのCD・書籍・映画などなど
次号予告