外国の新聞と雑誌 第70号-第76号(大正13年1月~4月)
第70号=大正13年1月
在米邦人の借地、収穫権問題(米国新聞雑誌)
借地の試訴/対借地権判決/収穫契約の試訴/収穫契約
判決/土地株式の判決/日本政府の拙策/賃銀労働者の
一途/動産所有権の制限/判決の影響/在米邦人の態度
/日本政府の対策/米紙の論調/外人排斥と日本/判決
の不公平/善後策
英国の農業政策(前農務大臣・ボスコウエン)
デンマークの農業と組合
(コペンハーゲン大学教授・ワルニンク)
覆面白衣団KKKの活動(フロースト)
呉景濂北京脱出前後(支那諸新聞)
白耳義復興の精神(同国総理大臣・トエニス)
労働党の財政々策(英国労働党代議士・クラインス)
年末に於る欧州の形勢(サイモンヅ)
露国新経済策の危機(倫敦エコノミスト)
外報紀要
第71号=大正13年2月
又しても黄禍排日(ハーバード大学・ビウエル)
最近に於ける独逸の政変(伯林通信)
ウイルトよりクノーへ/伯林の大罷業/議会の殿将軍/
大合同内閣成立/ストレーゼマン内閣とルール/
抵抗中止と巴威の反対/ザツクセンの騒動/国粋党の乱
/旗揚の夜の劇的光景/内閣合同破る/ストレーゼマン
の辞表/カルドルフ/アルバルトの官僚内閣/
ステゲルワルト/マルクス内閣組織
西班牙のクーデタ(レドワード)
露支外交と北辺の形勢(支那諸新聞)
二通の不渡手形/南北政府宛の宣言/外交部宛の通牒/
カラハンの支那入り/東支鉄道問題/王正廷と
カラハンの宣言/会議の停頓/停頓事情/赤軍警報来/
好機到来/国書問題の行掛り/赴東阻止運動/
労農露国の一苦境
著しき瑞典の復興(ピヨルイソン)
米国大統領の政策と政勢(英米諸新聞雑誌)
新議会の形勢/大統領の教書/各方面の批評
世界綿花の危機及将来
(リバプール商業学校長・トツド)
外債募集と其取締(ビルエル)
外報紀要
第72号=大正13年2月
英国労働内閣の政策と其覚悟
労働内閣の外交政策(新首相・マクドナルド)
労働党の往くべき途
(独立労働党機関紙主筆・ブレルスフオド)
労働党と憲政の精神
(オブザーヴァー紙主筆・ガーヴイン)
統一難と支那の遷都説(支那諸新聞)
発端―民智と文化―遷都の難関―不合理を強ひらるヽ
支那―反外思想の横溢―米国の態度弛む―唯戦争ある
のみ―蜃気楼の如き三角同盟―同盟果して存せざるか―
屹然たる呉佩孚―迷宮に入れる政治題目―副総統問題―
真の戦争漸く来る―成見解除の聲―世論外の一手段
逝けるレーニン(新露西亜其他)
数奇の生涯―彼の事業―彼の特質―機会主義者―冷酷
而して温情―誠意の人―弁力―表情―彼の没後
欧州に於る大統領政治の発達(加州大学教授・マーチン)
支那哲学史上に於る戴東原(北京大学教授・胡適)
第五回国際労働会議(国際労働雑誌)
布哇に於る日本人(布哇大学教授・アダムス)
外報紀要
第73号=大正13年3月
露国承認と赤化宣伝(紐育タイムス)
米国に於ける賛否の論戦と宣伝の事実
事件の概要―教書とチチェリンの提議―ヒウズの拒絶―
対米赤化宣伝訓令―宣伝の証拠ありや―チチェリンの
逆捻ぢ―仲裁々判の要なし―証拠は幾らでもある―反対
派のヒウズ攻撃―露国を承認せよ―上院の承認論戦
欧州権力平衝論(匿名氏)
米国の新移民制限法(サリヴァン)
孫文党の勢力と支那政局(支那諸新聞)
支那国民党の政綱(国民大会発表)
農産物共同売買法(イースタブルック)
三ツの特色ある高等学校(ウオシバーン)
大仏蘭西(オーサー)
ケニヤに於ける印度人問題(ライス)
外報紀要
第74号=大正13年3月
英国の政変と労働党内閣
ボンナ・ロウの辞職まで
ボルドウィン内閣
保護論の主唱と問責案
何故のぺてん選挙ぞ
選挙に於ける三党の宣言
総選挙の結果
政局三すくみ
保守党内閣の没落
労働党内閣と政局
米国の油田疑獄事件
事件の発端―油田の貸下げ―問題の再燃―更に新事実
―関係人物の略歴―フォール前内相―石油王シンクレア
―メキシコ石油王トヘニー―上院議員カヲウエー―
審問長ウォルシュ―金主は俺だ―下院の調査―大統領
候補ジョンソンの大喝―特別審理委員の任命―大統領の
態度―海相と検事総長弾劾―政府側の周章―政府側の
旗色―民主党勝誇る―民主党大統領候補に飛火―民主党
の否認―フォールの強硬な態度―揉消運動―大統領選挙
に対する影響
バルカンの情勢(英国現航空大臣・タムソン少将)
ブルガリアの現状
厄介なるマセドニア問題
ユーゴ・スラヴィア
ルーマニアの膨張
不平満々たる匈牙利
メキシコ革命の真相(クレランド教授)
大統領選挙運動―カランサ追放の三人男―三頭協約―
三頭同盟の分裂―両頭の対立―ウエルタ攻撃の爆弾―
カエスの示威行為―オブレゴンの転地療養―
ヴェラクルス労働争議―選挙干渉非難―党派的争闘―
議員暗殺計画―革命勃発―米墨条約行悩む―米国の
武器供給問題―米国の対墨政策
清代学術と政治的影響(梁啓超)
緒論―経世費用の学―清朝の学会対策―好学の皇帝―
八股の害―耶蘇教会の内争―内廷の争―古典学隆盛の
原因―反宋学の勝利―古典学衰落の原因―常州学派の
勃興―清朝の末運―新傾向の出現―結論
カラハン同車―シベリア旅行記(チボルラ)
北京へ向ふ―共産主義の蒙古将軍―G・P・U第一七三
号―露帝銃殺の現場―食料豊富―ヨッフェの後釜―
コルチャクの最後―チタ―カラハン第二夫人―カラハン
語る―日本記者の来襲
外報紀要(二月十六日―二十九日)
第75号=大正13年4月
フラン暴落と仏国の危機
当局者の狼狽/政府の防禦策と決心/外国人の
フラン崩壊陰謀/陰謀の証拠/金利引上の無効/
経済界の好況/通常予算の均衡/借金策の賠償予算/
頚の廻らぬ大負債/根本の病源/軍国主義と濫費/
取らぬ狸の皮算用/行政整理と増税案/予算報告委員の
説明/議事進行の妨害/戦争損害の醜事件/ポアンカレ
退場の一幕/討論の数々/徹夜の議事/議会無用の
独裁説/泣き面に蜂/崩落の元兇は巴里/ポアンカレの
地位
露支会議の経過(新聞報)
大綱十五条―草案出来後の経過―外交方面の牽制―
内政方面の黒幕関係
独逸に於ける社会化運動(フランケル教授)
レコード破りの日本公債(リテラリ・ダイゼスト)
直隷派の内紛と支那全局(支那諸新聞)
露国新首相と共産党の内訌(リテラリ・ダイゼスト)
独逸のレンテン銀行(ツアグン)
伊太利と西班牙(伊国前外相・シヤンツエル)
日刊新聞の現状(ストラチー)
ウイルソン大統領の逸事(米国新聞)
地理学と探検家(ジョセフ・コンラッド)
大電力と石炭(クーク)
外報紀要
第76号=大正13年4月
英国の対露承認と其問題
附―伊露条約の締結
労働党の言質と通牒次第/承認の通牒/ソウエート議会
の決議/露西亜の回答/一種の承認のみ/チェチェンの
不満/露西亜の喜悦/ムソリニの承認声明/伊露条約の
内容/伊露交渉の行悩/伊露条約の調印/グレー卿の
演説/保守党首領の攻撃/対露貿易と資金/債務問題/
英国実業家の要求/露国の対抗要求/露西亜の経済現状
/新経済策圧迫の形勢/共産主義の結果/前駐露大使の
疑惑/マクドナルドの憂慮/ソウエートと
第三インタナショナル/ジノウィエフの讒罵/対英革命
の宣伝/世界革命方策/革命者救済協会/露西亜とは
何者ぞや/国辱的承認
労農露西亜の経済窮状(コヽツォフ伯)
農民に対する苛税/物価政策/穀物の輸出/露国工業の
現状/ソウェート政府の財政
露支会議と王正廷の免職
王正廷の帰国/王正廷カラハンの応酬/カラハンの再度
弁明/孫文張作霖の牽制消息/英国の露国承認に脅かさ
る/張作霖の条件提出/内外の所論/所謂支那の譲歩/
カラハンの談話/王正廷の談話/秘密に出来た大綱草案
/外部の圧迫/内部の不統一/外交の政争化/露国側の
失錯と王正廷の苦境/顧維鈞の非正式発表/張作霖代表
の発表/問題の三個条/保定派の陰謀説/王正廷失敗の
一説/回答期限日来る/王正廷の免職/王正廷の発表/
主張の相違点/田中大将に関する風説/蒙古浪人に対す
る風説/露支会議完全に行詰る
第二流の米国海軍
(米国海軍中佐・A・D・ターンブル氏)
海軍条約の制限―米国海軍は第二位―米国の廃棄船―
仰角の問題―巡洋艦の大不足―駆逐艦と潜水艦―燃料の
問題―根拠地の問題―人員の問題―戦争回避の唯一手段
岐路に立つ希臘(ミラー博士)
ギリシャの内政と列国―共和主義者の出現―軍隊暴動と
共和運動―ヴエニジェロスの態度―共和に対する国民の
態度―大統領を得るの困難―国民投票―ギリシャと
イタリー―廃立後に於ける国王の処分―英国の態度―
国民の一致―宰相カパンダレス―政治以外のギリシャ
ライヒス銀行新総裁のシャハト
(デイ・ウエルトビューネ)
シャハトとヘルフェリヒの競争―堅実なるシャハト―
彼の意見と手腕―金本位論者
外報紀要(三月十五日―三十一日)