調査報告書(仙台市歴史民俗資料館)第40号(2022年3月)
調査報告
仙台市における昭和初期の中等教育への進学の背景について
はじめに
1 小学校授業料無償化の影響
2 大正期の中等学校進学ブーム
3 昭和初期の中等学校への進学熱の変化と特徴
おわりに
地方都市仙台と万年筆―手作り万年筆の大橋堂を事例に―
はじめに
1 日本における万年筆の受容と普及
2 地方都市仙台と万年筆―手作り万年筆の大橋堂を事例に―
(1)大橋堂について
①大橋堂の創業と経営
②話者の業界入りと修行
(2)万年筆製造のネットワーク
(3)万年筆の「未完成」性
(4)万年筆にみる和と洋
おわりに
コロナ禍における当館のデジタル情報発信媒体の導入と普及啓発活動
はじめに
1 新型コロナウィルス感染症感染拡大による影響
2 新型コロナウィルス感染症とデジタル情報発信媒体の導入
(1)ホームページ
(2)Twitter
(3)Zoom
(4)YouTube
(5)デジタル情報発信媒体の導入の効果と課題
3 記録映画作成事業の企画背景と実施
(1)事業の企画背景―これまでの「れきみん秋祭り」とコロナ禍による中止―
(2)事業の実施
①事業計画
②使用器材・ソフト
③事業の実施
おわりに―まとめと課題―
職人の技術と文化
はじめに
1 近代日本の産業政策の分岐点とその後の新しい文化史(民俗学)の誕生について
(1)前田正名『興行意見』構想など農商務省の在来産業政策に対する批判的継承者としての柳田国男
(2)柳田国男による農業民と非農業民(諸職、職人)のとらえ方
①農業民
②非農業民(山人、山の民、諸職、職人)
(3)渋沢敬三における生業、諸職、職人のとらえ方~日本における工業経営形態とその変遷過程からの視点~
(4)宮本常一における生業、諸職、職人のとらえ方
2 足元からみる職人の技術と文化~仙台地方の職人的企業、製造をともなう自営業、生産小売などの成立と変遷~
(1)町屋の近代化と商店街の成立・発展
(2)旧城下町入口周辺地区の近代化
(3)旧武士・家臣階級から近代的な職人への道
3 仙台市是にみる産業振興策と職人技術の改良、変遷
(1)仙台市是とは
(2)仙台市の産業市是について
(3)産業市是と主な物産
(4)仙台兵事義会と在来産業の振興
4 徒弟制度と職人
(1)戦前の徒弟制
(2)戦前・戦時中から戦後の師匠、職人、弟子
(3)戦前から戦後にかけての職工
5 都市と村落における職人の技術と文化
6 伝統的工芸と在来産業(地域産業)の技術と文化
(1)伝統的工芸と伝統的工芸品産業
(2)工芸・民芸・職人と職工・手工業・道具と機械の区分点
(3)「二十構造」論から「第二の産業分水嶺」、そして「第三の道」
(4)日本の工業化、産業化における技術と技能、職人と職工
(5)経済発展と在来産業、在来技術と近代技術、産業構造の分岐点
(6)近代エネルギー産業における薪炭燃料の役割と家計・在来産業・軍公官庁
(7)日本の在来産業問題と手工業、中小企業問題
7 仙台の手工業の変遷
(1)近代仙台の手工業・工芸・職人の変遷
①消えゆく手仕事と新しい職人の誕生
②戦前における仙台の手工業
(2)明治22年(1889)10月28日出版『宮城県農商工員録』にみる地域産業
(2)明治23年(1890)5月15日出版『仙台案内』にみる地域産業
(3)明治34年(1901)10がつ28日第三版『訂正増補 仙台案内』にみる地域産業
(5)明治38年(1905)10月20日発行『最新仙台案内』にみる地域産業
おわりに
話者一覧
企画展「せんだい職業づくし」展示資料目録
資料紹介『昭和十四年自十一月二十三日 至十二月二十五日間輸送にニ関スル綴』について