諸君! 第36巻第9号(平成16年9月)
特集 リメンバー、昭和史の戦争
昭和の苦と楽、昭和史の明と暗 五・一五、二・二六など事件はあれど、決して漆黒の闇に閉ざされていた時代ではない。色鮮かに甦る戦時下の日々(作家・阿川弘之/作家・半藤一利)
消えゆく戦中世代が遺す言葉 一言の不平も不満もなく、黙々と戦った兵士たちの壮平とした心情に思いを致してほしい(作家・伊藤桂一)
私の〝昭和博物館・昭和図書館〟 戦争の時代、日本人はいかに生きたのか―58人が語り継ぐ「時代の空気を知る人・モノ・本」(小堀桂一郎/上坂冬子/吉村昭/福原義春/堺屋太一/岡崎久彦/山口淑子/双葉十三郎/中嶋嶺雄/竹西寛子/谷沢永一/赤瀬川原平/葛西敬之
/山中恒/山田太一/吉田直哉/山川静夫/久世光彦/篠田正浩/大森実/小田村四郎/高島俊男/勝田吉太郎/森本哲郎/藤原作弥/鴨下信一/金子兜太/加藤秀俊/加藤寛/西尾幹二/中條高徳/粕谷一希/紀田順一郎/石井公一郎/角田房子/吉田俊雄/高崎隆治/岡野弘彦
/福島鑄郎/花輪隆昭/浅井慎平/深田祐介/上田耕一郎/鈴木孝夫/高坂節三/藤本義一/行天豊雄/田原総一朗/小林カツ代/鶴見俊輔/石井英夫/長部日出雄/嶌信彦/神谷不二/田英夫/田久保忠衛/池部良/野田宣雄)
中国抗日戦争 プロガンダ最新事情 「七・七」盧溝橋も「国恥記念日」 例年に比べて控えめだった中央電視台の反日番組。ポスト江沢民が敷く情報統制の裏に隠された意図(中国ウオッチャー・酒枝響子)
山下泰文 昭和の悲劇 百枚 白人の植民地支配を破り、世界史的英雄となった将軍の末路にこそ、昭和という時代の本質がある(文芸評論家・慶應義塾大学教授・福田和也)
誰だ「北」の手先は 私は横領などしていない 瑕疵があるのは百も承知。未帰還者のため政府がやらない情報収集をやったまでだ(「救う会」会長・現代コリア研究所所長・佐藤勝巳)
特集 政権までに、あと何歩? 民主党に眞紀子は似合わない 真の勝負は次なる総選挙。九合目から山頂までは苦しいが、正攻法の勝負が最短コースだ(衆議院議員・枝野幸男/衆議院議員・前原誠司/司会 評論家・宮崎哲弥)
「反自民」ではダメ、「脱自民」を 民社・共産票も獲得しての勝利だが、保守系無党派票を奪わない限り与党にはなれない(ジャーナリスト・櫻井よしこ/評論家・拓殖大学客員教授・遠藤浩一)
尖閣諸島上陸犯激白 中国「反日」人種の〝新潮流〟 「日本人のことは嫌いじゃない」と冷静に保釣連合会会長は語る。高学歴・高収入の彼らが反日になる理由(ジャーナリスト・富坂聰)
「米軍撤退」は対岸の火事ではない 日米同盟を軽視しアジア幻想に向う日本よ、行き過ぎた反米のツケに苦しむ盧武鉉を見よ(同志社大学助教授・村田晃嗣/神戸大学大学院助教授・木村幹)
BC級戦犯裁判とイラク兵捕虜虐待事件 「文明の裁き」はかくも不公平 米国が東京裁判で掲げた〝大義〟をイラク虐待の米兵に適用すれば禁固刑程度では済まない筈だ(明星大学青梅校助教授・牛村圭)
20代新鋭の国家論 「一国平和大国」改造案要綱 「ノーウォー」と鳴く羊と、飼いならされた犬が溢れる動物ランド日本よ、今こそ国家たれ!(文芸批評家・酒井信)
弱者の味方 「NGO」が東南アジアで曝け出した素顔 ダム建設資金を融資した日本が、感謝されるどころか訴えられている。その陰に蠢くのは…(慶応義塾大学教授・草野厚&取材班)
特集 永田町の〝戦争と平和〟
青年将校、生涯現役 半世紀前から唱えてきた憲法・教育基本法改正、防衛軍設立の「青雲の志」は今も燃焼中!(元内閣総理大臣・中曽根康弘/聞き手 ジャーナリスト・拓殖大学客員教授・工藤雪枝)
私も雨の神宮外苑から学徒出陣した 野砲兵として送り込まれた中国線戦は武器の補給を待つ毎日で、八月十五日の終戦も知らなかった(前財務大臣・塩川正十郎/聞き手 ジャーナリスト・大高未貴)
戦争遺児として祈る「靖国」と「イラク」 強面で知られる〝道路〟のドン。自衛隊派遣に反対し、頑固に「平和」を唱えるその真意は(衆議院議員・古賀誠/聞き手 政治ジャーナリスト・細川珠生)
江戸のダイナミズム―古代と現代の架け橋(完) 転回点としての孔子とソクラテス 欧州の宗教家が孔子をいたく意識したのに、中国の哲学者は何故ソクラテスを無視したのか(電気通信大学名誉教授・西尾幹二)
■祖国再建⑨(田中卓)
■インテリジェンス・アイ(27)(佐々木淳)
■百一年目の小津安二郎⑤(田中眞澄)
■サン=シモン主義者 渋沢栄一(62)(鹿島茂)
■外伝 北大路魯山人⑪(山田和)
■一読満腹 明治の晩餐⑧(前坊洋)
■「今月の新書」完全読破(宮崎哲弥)
■救国の一灯⑲(西村眞悟)
■本社写真部 蔵出し写真館(川本三郎)
■マイ・ラスト・ソング(久世光彦)
■言の葉のしずく(出久根達郎)
■言葉と世界(50)(荒川洋治)
■麹町電網測候所
■紳士と淑女
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新刊書評(東谷暁/堀切直人/三浦小太郎)
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読者諸君・編集後記