東京人 第30巻第11号 = 第358号(平成27年9月)
特集 戦後七十年 ヤミ市を歩く 復興はここから、見上げた空は青かった(写真・齋藤誠一)
しまっていた思い出(山田太一)
ヤミ市とは何か(文・初田香成)
新宿 四人のテキヤと、その「組」組織で統制(文・石榑督和)
上野 誰もが必死に生き抜いたあの頃(竹内誠/文・石村博子)
池袋 繁華街を支え、ともに息づく(高野之夫/文・渡辺憲司)
新橋 戦後すぐ、母と通ったヤミ市は大変な賑わいでした(石渡光一)
中野、両国、神田 焼野原で食べたふすま粉(海老名香葉子)
荻窪 マーケットむかし物語(文・松葉襄)
大井町 工場の街から商業地へ、変わったきっかけはヤミ市だった
蒲田 戦前からの小売市場が戦後いち早く再建された
渋谷 特異な場所ではなく、子どもにとっては遊び場(東松友一/文・網倉俊旨)
三軒茶屋 露店の活力を増幅した、三角地帯のマジック
自由が丘 現代に受け継がれる、自由と解放の残り香
小岩 水路の上にできた、小岩ベニスマーケット
文士の露店グルメ記 山田風太郎、高見順、永井荷風ほか(文・橋本健二)
描かれた物語 映画が映し出す、力強く生きる人びと(文・川本三郎)
「額縁ショー」の流行 焼け跡に咲いた、踊り子たちの裸身(文・後藤隆基)
戦時下のダム防空対策 焼野原でも最低限の〝水〟を確保できた理由(文・内田宗治)
憲法解釈の来歴 天皇機関説排撃の時代背景が現代に問うこと(文・小宮一夫)
座談会 占領下の混沌の中で生まれたエネルギー 吉見俊哉×初田香成×厚香苗×髙木継夫×尾上多喜雄(文・石原たきび)
カストリ雑誌異聞 本音を写すタイムカプセル(文・石川巧)
ヤミ市映画 空想の映画祭のために(文・中村秀之)
対談 野見山暁治×芳賀徹 戦時下の東京と、五〇年代戦後(アプレ・ゲール)のパリ(司会・林洋子/写真・小野庄一)
巴水の東京憧憬⑱ 荒川の月(赤羽)(文・林望)
東京点画
晩年の呉清源(文・桐山桂一)
活版印刷よ、永遠なれ!(文・臼田捷治)
二〇二〇 文化のオリンピック(文・三好勝則)
曇天記(84) 後ろめたさと雲(文・堀江敏幸/写真・鈴木理策)
ちょいとごめんなさいよ、四時からの悦楽(60) 万世橋「常陸野ブルーイング・ラボ」の巻 苦味の旨さは〝老化〟の功名(文・林家正蔵/写真・川上尚見)
三井記念美術館「蔵王権限と修験の秘宝」 日本の山岳信仰が生んだ「天空の神と仏」の世界(清水眞澄)
ホッピーでハッピーなまち物語⑥ 三軒茶屋 ホッピー片手に、昭和の人情ワールドへようこそ(文・金丸裕子/写真・矢幡英文)
対談『日本のいちばん長い日』 終戦に向けた葛藤をあぶり出す人間ドラマ(原田眞人×原武史)
郷土博物館から始まる街歩き② 葛飾区郷土と天文の博物館 街の記憶をアーカイブする、葛飾探検隊(文・三浦展)
東京の仕掛け人たち② 中央区八重洲・日本橋 東京駅の真ん前、日本橋で、世界初ストリートラグビーを決行! 中央区ラグビーフットボール協会(文・木村俊介)
東京つれづれ日誌(63) 三人の台湾人作家(文・川本三郎)
Close up TOKYO
Interview 京都大学大学院教授 中西寛
Books 本 書評同人 苅部直、平松洋子、山内昌之
今月の東京本
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