朝日クロニクル週刊20世紀 日本人の100年 26号(1999年8月)
フロントページ 100通りのことば(元朝日新聞「天声人語」筆者・辰濃和男)
総力編集 若者たちの叛乱
大学を覆う「自己否定」と「ゲバルト」の論理 中国の文化大革命に呼応するように、日本の大学が騒乱状態。自らの特権を否定することで社会を変えたいと学生は主張したが…。(編集者・三浦暉/女性誌編集長・田中喜美子)
ド・ゴール体制を崩壊させたパリ5月革命 「フランス大革命の精神を取り戻せ」と学生が立ち上がり、労働者がつづいた「パリ5月革命」の展開と世界的広がり。(ジャーナリスト・コリーヌ・ブレ/津田塾大学教授・ダグラス・ラミス)
蟻のベトナムが巨象アメリカを喰い始めた 1月、北ベトナム軍と南ベトナム解放民族戦線が一斉攻撃に出る。決死隊がサイゴンに入り、3月、米大統領は北爆停止を表明した。(元朝日新聞編集委員・井川一久/ベトナム人留学生・グエン・ティ・ホアン)
日が差したのも束の間だった「プラハの春」 チェコスロバキアの自由化の動きを封じるため、ソ連は力に訴えた。西側の「同情」をよそに、ソ連は冷徹。短い「春」に終わった。(編集部)
まんまと三億円、血は一滴も流れず 白バイ警官を装った男は、現金輸送車をあっという間に奪取。三億円という巨額と、大胆な手口に日本中が沸いた。(編集部)
ひと
心の負債を実践で返すミュージカルの元トップスター 宮城まり子(ジャーナリスト・千本健一郎)
即時無条件全面返還を訴え沖縄県民の熱い共感を呼ぶ 屋良朝苗(フリーライター・安里英子)
クロニクル1968 写真と年表でこの年を振り返る
[1-2月]エンタープライズ入港で激突/差別を糾弾した金嬉老
[3-4月]第五福竜丸を残せ/黒人指導者キング牧師、暗殺さる
[5-6月]北海道に関東大震災級の地震/ケネディ弟も凶弾に
[7-8月]慎太郎、ノック、青島ら参議院へ/日本初の心臓移植
[9-10月]水俣病の原因は工場廃水と断定/五輪ブラックパワー
[11-12月]米大統領にニクソン当選/アポロ8号から見た地球
20世紀社会面 朝日新聞社、週刊朝日、アサヒグラフなどの記者に当時の世相を見る
5人に1人が大学へ進む時代に
東急VS西武、意地の「箱根山合戦」が和睦
農業人口、ついに20パーセントを割る
時効後に謎の帰還―名画盗難事件(ジャーナリスト・東嶋和子)
世紀残像―「一生懸命主義」の重たい疲労(作家・関川夏央)
子ども百景―祭りは盛んだったが(子ども調査研究所長・高山英男)
活字の周辺『どくとるマンボウ青春記』(評論家・塩澤実信)
はやり歌「星影のワルツ」(音楽文化研究家・長田暁二)
食の情景―レトルト食品(ジャーナリスト・中居あさこ)
生きもの往来―レイクトラウト(「サイアス」編集長・柏原精一)
映画「俺達には明日はない」(映画評論家・村山匡一郎)
冥銘録[物故者を追悼する]
キング牧師(ジャーナリスト・古藤晃)
浜井信三(朝日新聞記者・中沢一議)
ヘレン・ケラー(編集者・阪本京子)
ふるさと人国記 群馬(下) 空っ風の下、文化の冠たる泉あり(元朝日新聞記者・大塚栄寿)
素顔の宰相15 村山富市 音は無欲で楽天的ないい人物(政治評論家・冨森叡児)
歴史をあるく 悠久の歴史を未来に残す古都保存法 奈良県(ジャーナリスト・平見睦子)
広告と生きた世紀24 やむにやまれぬ「異議申し立て」のエレジー(広告評論家・中井幸一)
はじめてモノがたり21 発売当時はステイタスシンボル ポケットベル