朝日クロニクル週刊20世紀 日本人の100年 21号(1999年6月)
フロントページ 100通りのことば(元朝日新聞「天声人語」筆者・辰濃和男)
巻頭特集 宿願の東京五輪
待望、熱闘、歓喜。さあ、東京五輪だ 10月10日、「ここにオリンピック東京大会の開会を宣言します」。日本が世界に再び認められた、そんな気がした瞬間だった。(元朝日新聞編集委員・永沢道雄)
高速交通の幕開け。新幹線がやってきた! 弾丸列車構想から25年、夢の超特急がついに営業を開始した。新幹線に負けるなと、陸も、空も、スピード、大量輸送化が加速する。(評論家・岡並木)
ビートルス、世界を抱きしめる! レコードデビューから2年、アメリカに上陸した4人は、その成功を世界規模に拡大した。もちろん日本でも。(音楽評論家・星加ルミ子)
砂上の都市・新潟を襲ったM7・5 信濃川の流れを変えた大開発で、人工の川沿いに発展した新潟市は、日本で最初の、地震による液状化に見舞われた。(横浜国立大教授・村上處直)
ひと
組織を育て、組織が死なせたマラソンランナー 円谷幸吉(フリージャーナリスト・遠山彰)
女の生き方を語り続けた美しき評論家 石垣綾子(元朝日新聞記者・高三啓輔)
クロニクル1964 写真と年表でこの年を振り返る
[1-2月]ローマ法王と東方正教会総主教/相次ぐ旅客機墜落
[3-4月]ライシャワー大使襲撃される/「ミロのビーナス」公開
[5-6月]ミコヤン・ソ連第1副首相来日/熊本「峰ノ巣砦」落城
[7-8月]東京の水ガメ干上がる/アメリカ、ベトナムへ報復
[9-10月]三島由紀夫『宴のあと』で敗訴/フルシチョフが失脚
[11-12月]パラリンピック東京大会/キング牧師にノーベル賞
20世紀社会面 朝日新聞社、週刊朝日、アサヒグラフなどの記者に当時の世相を見る
「ひょっこりひょうたん島」の仕掛け人たち
「黒人との文通は困る」―中学教師の手紙の波紋
東京湾で潮干狩りならぬ〝小判狩り〟
嘘にとりつかれた殺人魔(ジャーナリスト・東嶋和子)
世紀残像―魔女とババア抜き(評論家・樋口恵子)
子ども百景―雨もり教室(子ども調査研究所長・高山英男)
活字の周辺『愛と死をみつめて』(評論家・塩澤実信)
はやり歌「お座敷小唄」(音楽文化研究家・長田暁二)
食の情景―高級西洋野菜ブーム(ジャーナリスト・中居あさこ)
生きもの往来―ミクラミヤマクワガタ(柏原精一)
映画「007/危機一髪」(映画評論家・宮本治雄)
冥銘録[物故者を追悼する]
ネール(ジャーナリスト・大久保元三郎)
堤康次郎
大野伴睦 ほか
ふるさと人国記 鳥取(下) 「煮えたら食わあ」の県民性超えた人々(鳥取文芸協会事務局長・須崎俊雄)
素顔の宰相20 海部俊樹 懸命さはうけたが、弱さを露呈(政治評論家・冨森叡児)
歴史をあるく 聖火台に職人技を残す 東京・国立競技場(ジャーナリスト・平見睦子)
広告と生きた世紀20 〝夢の超特急〟に相乗りしてイメージアップを図る(広告評論家・中井幸一)