朝日クロニクル週刊20世紀 日本人の100年 18号(1999年6月)
フロントページ 100通りのことば(ジャーナリスト・辰濃和男)
巻頭特集 ワタシも若大将
ケネディ、何と若く知的な大統領よ 43歳でアメリカの第35代大統領に就任したケネディは、新しい時代の到来を宣言。その変革の波は大きなうねりとなる。(東京女子大学名誉教授・猿谷要)
地球は青かった。ガガーリン、宇宙から帰還 ソ連の宇宙飛行士ガガーリンが、地球を1時間半で1周した。青い光に包まれた地球は美しく、そこに国境線はなかった。(科学ジャーナリスト・森暁雄)
怪物作家サド侯爵、日本でお裁きを受ける 18世紀の怪物作家サド侯爵が突如日本で時の人に。代表作がワイセツ文書だと訴えられ、裁判になったのだ。(本誌・小川特明)
「剛」と「柔」の若武者対決、柏鵬時代の幕開け 21歳の大鵬と22歳の柏戸がともに最年少記録で横綱に同時昇進。若いふたりの対決に、ファンは手に汗にぎった。(朝日新聞運動部・吉田龍雄)
「ぼかァ幸せだなあ」―若大将の10年 加山雄三演じる「若大将」は60年代の期待される人間像だった。その姿は世界に向けて発展する日本の経済成長と重なった。(コラムニスト・宮本貢)
ひと
差別のない社会をめざし、55歳過ぎてライフワーク 住井すえ(朝日新聞記者・斉藤勝寿)
人なつっこいニキビ面で国民的愛唱歌を連発 坂本九(評論家・唐沢俊一)
クロニクル1961 写真と年表でこの年を振り返る
[1-2月]イブ・モンタン来日/「風流夢譚」に右翼が抗議テロ
[3-4月]日光東照宮の「鳴龍」焼失/辻政信、ラオスで失跡
[5-6月]韓国でクーデター/アベベ優勝/葉山の皇太子ご一家
[7-8月]ファンキー族/東西ベルリン封鎖/松川事件全員無罪
[9-10月]大型台風18号が猛威/株価が大暴落/プラモデル人気
[11-12月]錦之助と有馬稲子結婚/閣僚暗殺を企てた三無事件
20世紀社会面 朝日新聞社、週刊朝日、アサヒグラフなどの記者に当時の世相を見る
「東洋の魔女たち」命名はモスクワ紙
シベリア「異国の丘」で涙の墓参が実現
夜のアベックは「公然わいせつ罪」すれすれ
名張毒ぶどう酒事件(ジャーナリスト・東嶋和子)
世紀残像―女のどこが強くなったのよ(評論家・樋口恵子)
子ども百景―消える山の分校(子ども調査研究所長・高山英男)
活字の周辺『英語に強くなる本』(評論家・塩澤実信)
はやり歌「上を向いて歩こう」(音楽文化研究家・長田暁二)
食の情景―コカ・コーラ(ジャーナリスト・中居あさこ)
生きもの往来―ハクラン(「サイアス」編集長・柏原精一)
映画「ウエスト・サイド物語」(映画評論家・宮本治雄)
冥銘録[物故者を追悼する]
古川緑波(評論家・唐沢俊一)
津田左右吉(ノンフィクション作家・多田茂治)
下中弥三郎(多田茂治) ほか
ふるさと人国記 徳島(上) “へらこい”土地にも脈々と新たな息吹(ジャーナリスト・臣永正廣)
素顔の宰相17 中曾根康弘 勉強家で目立ちたがり屋 難は浮いてみえる才(政治評論家・冨森叡児)
歴史をあるく 用水に“夢”が流れている 愛知用水(ジャーナリスト・平見睦子)
広告と生きた世紀17 都会的センスで「トリス文化」を浸透させる(広告評論家・中井幸一)