朝日クロニクル週刊20世紀 日本人の100年 15号(1999年5月)
フロントページ 100通りのことば(ジャーナリスト・辰濃和男)
巻頭特集〝孤独の人〟場外ホームラン
皇太子妃に民間から正田美智子さん 皇太子明仁親王の「テニスコートの恋」は、初めての民間からの皇太子妃誕生として実り、多くの国民の共感を呼んだ。(元朝日新聞編集委員・岸田英夫)
日本中、話題はこの青年のことばかり 東京六大学の人気者、長嶋茂雄が巨人に入団。4連続三振のデビューだったが、この年2冠。ミスター・プロ野球の誕生だ。(プロ野球アナリスト・千葉功)
高根の花から降りてきた三種の神器 つらい家事から解放されたい―そんな主婦の夢を電気洗濯機、電気釜、電気掃除機が叶え、生活様式が根っこから変わっていく。(風俗史家・下川耿史)
東南アジアに遅ればせの賠償 アジア諸国への戦後賠償という懸案がこの年、片づきはじめた。ビルマに次いでフィリピン。インドネシアとも協定を結ぶ。(元朝日新聞編集委員・永沢道雄)
アメリカが好き!ロカビリーはもっと好き 東京・日劇で開幕した「ウエスタン・カーニバル」は大盛況。大人たちの顰蹙を買いつつ、若者は強烈なリズムに酔った。(歌謡評論家・池田憲一)
クロニクル1958 写真と年表でこの年を振り返る
[1-2月]福岡県知事リコール署名/日韓相互釈放が始まる
[3-4月]国会議員の深夜喫茶視察/前代未聞の「話し合い解散」
[5-6月]「多摩動物公園」が開園/国産ロケット打ち上げ
[7-8月]中国から最後の引き揚げ船/毛沢東・フルシチョフ会談
[9-10月]安保改定第1回会議/「道徳」の授業/明治神宮再建
[11-12月]警職法改正/1万円札が登場/フラフープの在庫の山
20世紀社会面 朝日新聞社、週刊朝日、アサヒグラフなどの記者に当時の世相を見る
神風タクシーを「あおる」のは誰?
沖縄に渡れなかった甲子園の土
結婚式もテレビ電波にのせて
女高生と賄婦を殺した少年(ジャーナリスト・東嶋和子)
世紀残像―象徴の後継ぎの「恋」(評論家・樋口恵子)
子ども百景―フラフープ(子ども調査研究所長・高山英男)
活字の周辺『人間の条件』(評論家・塩澤実信)
はやり歌「からたち日記」(音楽文化研究家・長田暁二)
食の情景―バイキング上陸(ジャーナリスト・中居あさこ)
生きもの往来―ニホンアシカはいずこ(サイアス編集長・柏原精一)
映画「十戒」(映画評論家・村上匡一郎)
冥銘録[物故者を追悼する]
横山大観(美術評論家・島田康寛)
戸田城聖(作家・祖田浩一)
山川均 ほか
ふるさと人国記 新潟(下) 「雪国」が育んだ歌心・ねばり…(元朝日新聞編集委員・佐藤国雄)
素顔の宰相14 福田赳夫 不運に飄々と耐えた上州の反骨の士(政治評論家・冨森叡児)
歴史をあるく テレビ時代のシンボルタワー 東京都港区(ジャーナリスト・平見睦子)
広告と生きた世紀14 若者をとらえたリズムを表現する軽やかな表紙(広告評論家・中井幸一)