朝日クロニクル週刊20世紀 日本人の100年 5号(1999年3月)
フロントページ 100通りのことば(ジャーナリスト・辰濃和男)
古橋、湯川に「うれしき口笛」
鉄路を覆った不気味な黒い霧 マッカーサーの「日本は共産主義を阻止する防壁たれ」という特別声明の翌日から国鉄3事件が起こる。寒い夏だった(朝日新聞論説委員・木村卓而)
「敵」はニッポンの竹馬経済だ! 敗戦から立ち直るために重要な経済措置がとられたこの年、猛烈な緊縮財政が実行され、税制の基礎も築かれた(朝日新聞論説委員・岡田幹治)
古橋がやってくれた!湯川博士もだ !! 生活再建に汗を流す国民に、海外から朗報がふたつ。全米水上で古橋広之進が世界新、湯川秀樹博士にノーベル賞(社会学者、中部高等学術研究所長・加藤秀俊)
水原、シベリアから帰る。プロ野球は黄金時代 川上の弾丸ライナー、大下の特大ホームラン健在。プロ野球は東京6大学野球人気に肩を並べる(元朝日新聞運動部長・小川清一)
内戦終結、共産党ついに中国を制す 中国共産党は日本の侵略戦争、国民党との内戦を経て、アヘン戦争から1世紀、ついに中国全土を掌握した(朝日新聞外報部中国総局長・加藤千洋)
ひと
「人生は劇場だ」と自殺まで演出して果てた東大生社長 山崎晃嗣(朝日新聞編集委員・川村二郎)
世論を真っ二つにした「白亜の恋」のヒロイン 松谷天光光(編集部)
クロニクル1949 写真と年表でこの年を振り返る
[1-2月]新憲法下初の衆議院議員選挙/ゾルゲ事件の真相
[3-4月]「暁に祈る」事件/深川事件/額縁ショーが大盛況
[5-6月]昭和天皇の九州巡幸/柔道の全日本選手権が復活
[7-8月]引き揚げ再開で混乱する舞鶴港/広島「平和の鐘」
[9-10月]子象「インディラ」上野動物園に/赤ちゃん審査会
[11-12月]昭和天皇、裸像を鑑賞/マッカーサー元帥が特赦
20世紀社会面 朝日新聞社、週刊朝日、アサヒグラフなどの記者に当時の世相を見る
不眠不休、2週間で中学校を建設
空前絶後?の指紋なし巡査
学校新聞でも反GHQはいけません
もう一人のアプレ青年(ジャーナリスト・東嶋和子)
世紀残像「フライパンの歌」のころ(作家・水上勉)
子ども百景「農山村の子供たち」(子ども調査研究所長・高山英男)
49年12月31日付「朝日新聞」天声人語
「朝日新聞」ラジオ欄「とんち教室」
食の情景「国鉄〝食い放題〟列車」(ジャーナリスト・中居あさこ)
生きもの往来「救国のイネ」(「サイアス」編集長・柏原精一)
冥銘録[物故者を追悼する]
安部磯雄(ジャーナリスト・保阪正康)
6世尾上菊五郎(演劇評論家・渡辺保)
ふるさと人国記5 青森(上) 汲めども尽きない〝りんご人脈〟(前「東奥日報」論説委員会・和田満郎)
素顔の宰相5 片山哲 マッカーサーの支援も優しさが仇(政治評論家・冨森叡児)
歴史をあるく 女王ひばりのすべて 美空ひばり館(ジャーナリスト・平見睦子)
広告と生きた世紀5 「広島を平和祈念都市に」と住民投票をよびかけるポスター(広告評論家・中井幸一)