朝日クロニクル週刊20世紀 日本人の100年 3号(1999年2月)
フロントページ 100通りのことば(ジャーナリスト・辰濃和男)
巻頭特集 給食でウキウキ
6・3制教育、そのゼロからのスタート 小学校6年、中学校3年を義務教育をする新しい教育制度が始まった。その理想はまばゆいほど新鮮だった(作家・小中陽太郎/本誌・村上義雄)
窮乏のなか、理想高らかに新憲法が産声 「主権在民」「戦争放棄」「基本的人権の尊重」をうたう 日本国憲法の施行を人々は心から歓迎した。(歴史学者・色川大吉)
世相を暗くした隠退蔵物資の横領 旧日本軍が隠匿した物資は1000億円分ともいわれた。その横領による大もうけ組に、人々は暗澹たる思いだった。(編集部)
平和が戻った。さあ、鎌倉カーニバルだ アメリカに占領されるや、鎌倉は「キャマクーラ」になった。そこで突然、カーニバルが復活。人々は平和を実感する。(ジャーナリスト・星野弥生)
豪腕・マッカーサー、ゼネストを粉砕 生活権確立などを訴え、150万もの労働者が構えた「2・1ゼネスト」を、マッカーサーは是非もなく中止させた。(科学者・久野収)
ひと
連続ドラマ「鐘の鳴る丘」が人々を活気づかせる 菊田一夫(女優・作家・中山千夏)
価値崩壊に身をさらし凄味のきいた低音で頽廃を歌う 二葉あき子(作詞家・作家 阿久悠)
クロニクル1947 写真と年表でこの年を振り返る
[1-2月]食糧不足の初荷風景/国鉄八高線で買い出し列車転落
[3-4月]復興宝くじ売り出し/青森、茨城、長野で大火相次ぐ
[5-6月]女性議員初登院/リンゴの特別配給/戦後初のダービー
[7-8月]明仁皇太子に英語の授業/古橋力泳/女子野球大会
[9-10月]キャスリーン台風で大被害/11宮家が皇族離籍
[11-12月]エリザベス王女結婚/多摩川で集団見合い/東条英機証言
20世紀社会面 朝日新聞、週刊朝日、アサヒグラフなどの記事に当時の世相を見る
戦後初の新聞小説『青い山脈』連載開始
立春に「卵が立つ」騒動
「街の女」扱いに死をもって抗議
時代に翻弄された清朝のプリンセス(ジャーナリスト・東嶋和子)
世紀残像「軍帽と屋台」(作家・水上勉)
こども百景「青空教室」(子ども調査研究所長・高山英男)
47年12月31日付「朝日新聞」天声人語
「朝日新聞」ラジオ欄 「鐘の鳴る丘」
生きもの「よみがえった化石植物」(「サイアス」編集長・柏原精一)
本『愛情はふる星のごとく』(評論家・塩澤実信)
冥銘録[物故者を追悼する]
幸田露伴(朝日新聞記者・由里幸子)
伊波普猷 アル・カポネ ほか
ふるさと人国記3 鹿児島(上) 戦争史の要所を占める薩摩隼人(元「南日本新聞」記者・丸野信一)
素顔の宰相3 幣原喜重郎 病床で思いついた戦争放棄(政治評論家・冨森叡児)
歴史をあるく 発掘には希望があった 登呂遺跡(ジャーナリスト・平見睦子)
広告と生きた世紀3 持ち歩かれるパンフレットが宣伝になった時代(広告評論家・中井幸一)