歴史読本 第21巻第10号(1976年8月)
特集 信長の城
新・織田信長論(南條範夫)
軍人の典型とされる信長のいわれざる文化性を捉え分析する
戦国近江の四大謎(田中政三)
近江における火薬の伝統(天下制覇の具・鉄砲と火薬の由来を探る)
常楽寺相撲と弓取り式(弓取り式の元祖は近江源氏・佐々木氏か)
織田氏の先祖(近江津田郷で明かされた始祖・親実の逸話の数々)
信長の虚説、真説(残忍非道、冷酷無比とする通説は覆されたか)
信長の娘か、蓮水妙清(渡辺武)
大分で発見された彩色婦人像は果たして信長の娘か?
安土城400年特別企画
図説日本城郭史 安土から江戸まで
●安土城の造形-「天道」恐るべし- 新出『天守指図』と牛一『信長記』/空間の垂直思考/造形の系譜-まず唐様/造形の新次元ー南蛮風/造形の意味-天道思想
●安土城以前-天守の起源- 楼閣説/高櫓説/天守説/殿主説/天主(儒教)説/天主(仏教)説/天主(キリスト教)説/殿守(神道)説/天主(天道)説
●安土城以後-天守の変容- 初期望楼型天守/後期望楼型天守/前期層塔型天守/後期層塔型天守/略式天守と復古天守
信長の理想を具現した安土城天守の全貌を通して近世城郭の変遷を解く! 図版六〇(内藤昌)
世紀の火柱-安土城炎上-(徳永真一郎)
天下布武の信長の城と、光秀の城が湖をへだてて燃え上がった!
特集事典 安土ものしり百科
安土城跡内の遺構・遺物三〇/安土周辺の城壁二〇/神社五〇/寺院二〇/廃寺十二/文化財三十六(建造物九、彫刻九、工芸品八、絵画一〇)/道標十七/山・川・道・峠・港十五/古代遺跡十五/地名五十四/人物四十九を全網羅する(安土町史編纂委員会編)
水郷安土の風土と文化(秋田裕毅)
グラビア
(航空取材)空から見た日本の名城
(特集史蹟)近江安土
<カラー/ニュース>信長の娘か、蓮水妙清寿像
<カラー/資料>天守様式の変化(名古屋・江戸・安土の諸天守と京都方広寺大仏殿)
〔追跡調査〕ハワイで発見された歌麿の版木
美術史上稀にみる大発見か?本誌三月号の記事の波紋
姓氏百話<公家の称号>(渡辺三男)
時代考証事典<ふんどし奇談>(稲垣史生)
ずいひつ
安土城の思い出(鳥羽正雄)
くりかえされる五卿の縁(辻山春子)
田中正造研究者の鉱脈(田村紀雄)
奥多摩に鳥竿を見た(水谷瞭)
貧乏籤を引いた上野介(熊王徳平)
新・歴史人物風土記/徳島県の巻・最終回
阿波藍商の全国制覇(沖野瞬二)
天下一の阿波藍を支えた農民の努力と藩の政策を探る!
グラビア
カラー口絵 安土城
武具発掘の旅 鉄蔵仇討ちの刀
絵はがき近代史 軍隊の二十四時間
鑑賞・鐔いろいろ(林重光)
歴読ジャーナル〔遺跡・学界・テレビ映画舞台・小説〕
ニュース
暴れ天竜の川底から江戸時代の橋脚出る
濠は初めから三重、仁徳陵の新資料発見
埴輪は大和でも。箸墓の調査結果公表!
江戸末期の蘭学者郷雲のふるさとは上里
原形とどめる土塁、小浜で山城跡を確認
八百八町ひと目、幕末の江戸絵図を発見
信長、秀吉の栄華かたる金箔瓦続々発掘
福井県内賀羅岳の山頂で「山城」跡を確認
一向一揆と一夜城の文字瓦(駒井鋼之助)
カラー古地図 山崎大合戦図
古書への手引き 三養雑記
まんが・かわら版(永美ハルオ漫画/山口一太夫木版)
れきどく図書室
出版だより
歴史研究会だより
次号予告
読者のページ
編集デスク
歴史小説
会津士魂(早乙女貢)
続武田信玄(新田次郎)
表紙撮影(斎藤政秋)
目次カット(東光寺啓)
目次レタリング(室田武二)
本文撮影(斎藤悦雄)
本文カット(奥野佳守子)