世界画報　第１４巻第６号（昭和１３年６月）

卋界画報　六月号　日支大事変號　―第十輯目次―
表紙
『北京北海公園の明朗風景』（原色版）
『羽田に着いた滿洲ハインケル機』（原色版）
口繪
『江北戰線殘敵掃蕩の飯塚部隊』（原色版）
『江南晩春』（原色版）
吉原義彦畫『南京入城の朝』（原色版）海軍従順畫家展出品
『威風四隣を厭す常勝双葉山の土俵入』（原色版）
『萬國博覧會總裁宮奉戴式ー秩父宮殿下令旨を賜る』（二色版）
『村の小學校ー南京公害』（二色版）
『光榮の行進ーオーストリア州軍隊ベルリン入り』　二色版）
『盟邦イタリー國策映畫・シビオネ』（二色版）
『ソ聯の子供達』（二色版）
『鯉のぼりこゝにも日本男兒あり』
世界風俗めぐり　－その三十五ー
湖南省長沙附近
『長沙のメインストリート』（二色版）
『長沙遠望』（二色版）
『賈太の故宅』（二色版）
『岳麓山の吹香亭』（二色版）
『長沙の告知處』（二色版）
『長沙の天心閣』（二色版）
『長沙の裏街』（二色版）
『岳麓山の革命記念塔』（二色版）
『岳麓山の惡魔祓ひ』（二色版）
『岳州の遠望』（二色版）
『洞庭湖』（二色版）
『屈原入水の跡ー泊羅水』（二色版）
支那方面艦隊司令長官陸戰隊司令官更迭　長谷川・大川内両将軍帰還
畏し天皇陛下靖国神社御親拜　光栄に甦る不滅の忠魂
靖國神社臨時大祭
『勅使參向』
『鹵簿を拜する遺家族』
『新宮司鈴木孝雄大正參進』
『新祭神祀らるゝ招魂の儀』
『遺家族の本殿參進』
『參列の諸顯宮』
『松井大将の參拜』
『在京部隊の參拜』
『皇后陛下靖國神社御參拜』
『三笠宮殿下御參拜』
支那事變戰線畫報
『出動を待つ陸の荒鷲』（グラヴイア）
『ガスマスク部隊と我が空軍』（グラヴイア）
『出動せんとする空の勇士』（グラヴイア）
『懌縣占領』（グラヴイア）
『戰友の遺骨を抱いて前進』（グラヴイア）
『山東平野を南進』（グラヴイア）
『鳩班の活躍』（グラヴイア）
『○○砲撃の○○部隊』）グラヴイア）
『沂州猛進のトラック隊』（グラヴイア）
『徐州進撃の歩兵部隊』（グラヴイア）
『復活する棗荘』（グラヴイア）
『丘を越えて東進の西大條部隊』（グラヴイア）
『軍旗を戦闘に進撃の○○部隊』（グラヴイア）
『臺兒荘に於る殘敵掃蕩』（グラヴイア）
『機銃射撃の前線部隊』（グラヴイア）
『沿海封鎖の任に當る海上部隊』（グラヴイア）
『起ち上る新支那賴母しき自治の力』
『ゴルフ王の親日ぶり』
『モルガンお雪宇上海海軍慰問』
『春日を浴びる白衣の勇士』
『杉山陸曹の現地視察』
『畑指揮官前線巡視』
『山東戰線の陣中閑』
『支那事變雜信』
海外寫眞ニュース
『輝く金字塔獨墺合邦國民投票の成果』
『南歐の防共戰フランコ群大勝利』
『美と力の象徴』（グラヴイア）
『戰艦コロラド』（グラヴイア）
『大空を護る歐洲各国の防護演習』（グラヴイア）
『鳩翔る魔天樓』（グラヴイア）
『カタバルト船と新鋭航空母艦』（グラヴイア）
『世界ニュース八信』
内地時時寫眞彙報
『天長節觀兵式』
『自治五十周年祝典』
『伏見博義王殿下御凱旋』
『皇后陛下御名代宮妃殿下方傷病兵御慰問の途に上らせらる』
『オットー新獨大使信任状捧呈』
『戰時下の徴兵檢査』
『イタリー東洋艦隊來朝』
『夏場所大角力』
『戰時下に張り切る六大學リーグ戰』
『内地時事寫眞雜觀』
記事
『武勲輝く支那事變行賞の發表』
『陸軍及び海軍の行賞人員』
『殊勲甲に輝く十八將士』
『勲章物語』
『隴海戦歸德の陸軍機大活躍』
『漢口、佳節の大空中戰、五十一機を撃墜』
『白髪三千丈－－噴飯の支那物側デマ』
『支那のお稽古』（その三）（後藤朝太郎）
『世界の動きー國際時事日誌』
『六月歴史的話題』
『王克敏委員長晴れの來朝』
『回敎徒群反共運動』
表紙掲出　日獨航空路新記録　輝く滿航機の偉勲－羽田飛行場着陸ー
滿洲航空輸送會社の使用機として、同社が盟邦ドイツから購入したハインケル一一六型EIAKS號及びBAKD號は、去る四月廿三日午前七時二十八分（日本時間午后三時二十八分）ベルリンテルペルホツフ飛行場を出發、低翼四發の勇姿を輝かせつゝ一路東海の空へ快翔を續けたが、
途中ロードス島、バスラ、カラチ、カルカッタ、バンコツク䑓北を經て廿九日天長の佳節午后三時十二分、羽田飛行場に着陸した。
この南方防共空のルート一萬四千八百キロを翔破した全所要時間百四十三時間四十二分、全飛行時間五十四時間十七分着陸數六回の日獨聯絡飛行は世界航空界の輝く新記錄である。
ハインケル機の優秀の性能もさることながら、加藤、横山兩飛行士はじめ乘組員の奮闘努力の賜物であることは今更云ふまでもない。なほ滿航機は二三日機體を休めた上一機づゝ滿洲へ空輸された。表紙掲出の寫眞が羽田飛行場到着の滿航機である。