法政 第6巻第1号−第12号(昭和32年1月−12月)
第六巻・第一号
特集 新たなる歴史の胎動
歴史を動かす民衆の主体性(和歌森太郎)
現代における危機の本質(原佑)
共産主義独裁の問題性(猪木正道)
座談会 新しい動きのなかで(谷川徹三/江口朴郎/久野収/山本新)
プルタークのこと(河野与一)
アラブ世界の近況(岩永博)
対談 歴史の要因(加藤周一/郡山澄雄)
歴史と人間(石母田正)
<私の美術館>
己が身の上に(田中澄江)
採点裏ばなし(長沢規矩也)
対談 近代経済学をどう学ぶか(3)(岸本誠二郎/沓水勇)
〔書評〕
務台理作/谷川徹三/上原恵祿監修 藤原定/山室静/池島重信編集「現代ヒューマニズム講座」(長谷川鉱平)
平山三郎著「夜の周辺」(長谷川四郎)
レーモンド・ビー・フォスディック/井本威夫/大沢三千三訳「ロックフェラー財団」(菅井準一)
就職戦線カルテ(鶴谷研三郎)
第六巻・第二号
特集 民衆の力
大衆の神秘と現実(蝋山政道」
座談会
一人一人が幸せに―民衆の生活―(荒正人/鶴見和子/大島清)
日本の民衆運動(増島宏)
日本における民衆運動の指導者
幕末民衆運動の指導者(小西四郎)
植木枝盛(家永三郎)
大井憲太郎と幸徳秋水(青地晨)
平林初之輔(小牧近江)
平塚らいてう(石垣綾子)
世界の民衆の動向
「過度の民族主義」について(前芝確三)
外国支配への積極的抵抗(小幡操)
民衆の利益のための統一的な行動(江口朴郎)
<私の美術館>
美術は生活自体だ(岡本太郎)
採点裏ばなし(2)(長沢規矩也)
対談 ヨーロッパ文学をどう学ぶか(1)(藤原定/山室静)
〔書評〕
石母田正著「古代末期政治史序説」(川崎庸之)
久野収・鶴見俊輔著「現代日本の思想」(池島重信)
法政歌壇俳壇
不屈の闘志を持て(中川秀秋)
法政ッ子大臣(霞五郎)
第六巻・第三号
特集 大学と社会
拙を守る(大内兵衞)
座談会
まず自分の足もとを(大河内一男/竹内好/船橋尚道)
河向うの「大学」(管忠道)
「世間知らず」の「世間ずれ」(田沼肇)
絶対に負けない一つ(原四郎)
五・四学生運動(尾坂徳司)
「当世学生気質」(倉光俊夫)
腐敗を防ぐ「地の塩」に(小野盛四郎)
山奥はあまりにも深刻(千葉武志)
のびのびと着実に(佐藤啓一)
鼎談 困難をこえて(1)(池島重信/池田浩一/榎木赫)
採点裏ばなし(3)(長沢規矩也)
<私の美術館>
16世紀のボナンザグラム(瀬木愼一)
対談 ヨーロッパ文学をどう学ぶか(2)(藤原定/山室静)
〔書評〕
城戸又一編「素顔の社会主義国」(平岩八郎)
吉田正吉著「児童・その心理と精神衛生」(早川元二)
法政野球部創設の頃(霞五郎)
第六巻・第四号
特集 新入生歓迎
大学は人生の初段である(大内兵衞)
新しく学ぶ人達に(各学部長)
学問と人間形成(谷川徹三)
学生生活の仕方(福田定良)
先生と張合う気持ちで(多田基)
学園の春は楽しい(西尾実)
発展した通信教育(池島重信)
座談会 風雪にたえて(佐藤民宝/迫間真治郎/高野善一郎/斉田隆/平岩八郎)
新入生諸君へ(山口諭助)
躍進する法政大学
青春の美しさ その友情について(松崎九三/小田澄子)
詩 反復(栗林種一)
落語家と朝湯と(安藤鶴夫)
<私の美術館>
宗達と光琳(青柳瑞穗)
鼎談 困難をこえて(2)(池島重信/池田浩一/榎赫)
スポーツの苦しさと楽しさ
表彰台の感激(島田寿次)
晴れのスポーツ賞(下田誠治)
激しい練習の日々(佐藤敏夫)
対談 ヨーロッパ文学をどう学ぶか(3)(藤原定/山室静)
〔書評〕
ニューカム著・森東吾/万成博訳「社会心理学」(乾孝)
永積安明著「古典文学の伝統」(久保田正文)
中村哲著「日本国憲法の構造」(永田一郎)
附録
第六巻・第五号
特集 青春の夢と実り
団結力と行動性への期待(戒能通孝)
座談会 日本の希望(日高六郎/堀田善衞/田中澄江)
歴史書こそふさわしい(日高普)
乱読でも精読でも(遠藤周作)
死の踊りの中で(田宮虎彦)
忘れられた無邪気と陽気(山屋三郎)
脈々と流れる反抗精神(奥野健男)
私の美術館 法隆寺(大江宏)
サークルの青春
座談会 転換期に立つ法政野球部(鵜沢七郎/小原元/日高普)
対談 ヨーロッパ文学をどう学ぶか(4)(藤原定/山室静)
〔書評〕
西尾実著「日本人のことば」「国語教育学序説」(古田拡)
神田秀夫・石川春江「紫式部」(城戸浩太郎)
F・ホイル著・鈴木敬信訳「天文学の最前線」(谷藤悃)
教育テレビの疑問(千葉茂太郎)
第六巻・第六号
特集 若い良心の行方 「迷路」をめぐって
「迷路」課題(平野謙)
昭和の知識人と「転向」(久山康)
受難の深みより(真下信一)
ファシズム支配下の15年(岡崎三郎)
座談会 歴史の照明の中で(平野謙/埴谷雄高/磯田進/小田切秀雄)
一樹の蔭(野上弥生子)
思想の力(高桑純夫)
市民生活への批判者(大島清)
現実を越える理想(荒正人)
前にむかって自ら誇らず(瀬沼茂樹)
資本主義デレンドウム!!(杉森久英)
〔私の美術館〕
主題のない蒐集(高橋忠弥)
<書評>
「トインビー・人と史観」(山室静)
わが身の末ぞ恐ろしき(中川秀秋)
就職案内(鶴谷研三郎)
第六巻・第七号
特集 日本の新しい芽
日本の多様性(和歌森太郎)
座談会
実りの条件(木下順二/伊藤昇/中村哲)
米と貧乏(石渡貞雄)
国民感情の底を流れるもの(福武直)
都市文化を支える職業(田沼肇)
吝嗇性と厭人性(寒川光太郎)
因習と地方生活(原田勇)
東京村大字東京(古川洋三)
農村の主婦と都会の主婦(法大心理学研究会)
農村調査の功罪(栢野晴夫)
基地問題をめぐる二つの現実(島田厚)
呪術からの解放(佐木秋夫)
進学率上昇の背景(佐藤繁実)
経済学の国家学よりの独立(上)(大内兵衞)
<私の美術館>
中国と日本の芸術(谷川徹三)
〔書評〕
荒正人著「雪どけを越えて」(佐伯彰一)
就職案内(鶴谷研三郎)
第六巻・第八号
特集 今日の『英雄』 マス・コミュニケーションの一批判として
マス・コミュニケーションの現実作用(池内一)
英雄はマス・コミの消耗品(荒瀬豊)
マスめコマの王者達(本多顕彰)
今日の英雄列伝
映画・芸能界の英雄(瓜生忠夫)
スポーツ界の英雄(倉光俊夫)
文学界の英雄(十返肇)
座談会 野蛮への憧れ(大島康正/酒井寅吉/乾正)
<私の美術館>
三つの女神像(近藤市太郎)
マス・コミのもとにおいての自我(小田切秀雄)
英雄の中間文化化(青地晨)
コジキ英雄になるな(岩橋邦枝)
経済学の国家学よりの独立(下)(大内兵衞)
対談 国際政治学をどう学ぶか(1)(蝋山政道/田中直吉)
〔書評〕
村山重忠著「労働問題」(藤林敬三)
国際政治学会編「平和と戦争の研究」(谷川栄彦)
伊東彊自著「雲・雪・塵」(大谷東平)
凍結した生命の復活(田中九一)
第六巻・第九号
特集 現代の社会と職業 はじめて職を求める人のために
天職から賃銀奴隷へ(大河内一男)
座談会 文明の新しい方向(早瀬利雄/池島重信/松浦四郎)
「職業」概念の変遷(佐々木斐夫)
手に職を(扇谷正造)
もっと真剣に(中山宏)
職業選択の自由と就職難(上杉捨彦)
就職難をどう切り開くか
就職する条件はそろっている(中野勝義)
やたらに縁故をたよるな(高野善一郎)
もっと元気をだせ(平井平治)
可能性に期待する会社側(布川角左衛門)
<私の美術館>
名もない蛮人の工芸(朝倉文夫)
零からの出発(鶴谷研三郎)
私のサラリーマン生活(木崎誠一/三田洋介/北島洋/鈴木陽子/加納潔)
サラリーマンとサービス精神(中村武志)
対談 国際政治学をどう学ぶか(2)(蝋山政道/田中直吉)
〔書評〕
ベトゥレーム著・奥沢篤次郎訳「経済計画の理論」「経済計画の実際」(山村喬)
石渡貞雄著「農業理論入門」(大島清)
植村福七著「原子力経済学」(安芸皎一)
内田亨著「犬の本」(入江直祐)
A・ピカール著・福永斉訳「成層圏から深海へ」(佐々木忠義)
強風をついて元気な練習(倉光俊夫)
第六巻・第十号
特集 現代美術の動向
今日の絵画の思想(片山敏彦)
座談会 人間の素朴な営みを(今泉篤男/加藤周一/谷川徹三)
伝統をいかに生かすか(土方定一)
日本美術の特質(河北倫明)
恒春園の木立(中村哲)
画に現われた日本女性(脇木楽之軒)
現代美術の課題
断片と断片と(木内克)
忠実にかく楽しみ(岡本謙次郎)
絵画と社会(福沢一郎)
新しいという事(朝倉摂)
ある対話(宗左近)
絵の裏(川路柳虹)
図解近代西洋絵画の系譜
図解日本近代画の系譜
図解近代日本画の展開
<対談>
国際政治学をどう学ぶか(3)(蝋山政道/田中直吉)
『明日』を生命あるものに(小牧近江)
〔書評〕
船橋尚道著「日本の賃金形態」(村山重忠)
桜田佐著「こどもの朝」(大内兵衞/大内茉莉子/大内丘)
本多顕彰著「偉大な時期に」(池島重信)
法政歌壇・俳壇
東京と周辺にある美術館
青ケ島に一ケ月
第六巻・第十一号
特集 大学生の生態
相互理解の足がかりに(乾孝)
座談会 社会的な意識を強く(大島清/船橋尚道/奥沢篤次郎/斎田隆/香川亮二)
討論
ぼくらは考えない葦なのだろうか(村田/山口/小田/白井/河口/中島/森下/菅原)
スポーツと学生生活
第二回法政大学写真コンクール入選者発表
法政大学学生歌入選者発表
第六巻・第十二号
特集 大学の使命
教育における個人と社会(大内兵衞)
学問と良識(谷川徹三)
座談会 常に伝統を新に(渡辺佐平/本多顕彰/安井郁)
人造校地の夢(友岡久雄)
詩 法政生活(藤原定)
新しい時代の学生
現代の「学生気質」とは?(筑波常治)
遊びの天才達(増島宏)
共通の困難な問題(小田切秀雄)
人工衛星と電波(千葉茂太郎)
馬糞のまいあがる新宿(藪田義雄)
知新会で頑張った頃(中村梅吉)
自由な流れ(平岩八郎)
産業面で期待(池島重信)
大学と社会の結び目(鶴谷研三郎)
サークル活動は心の糧(河合詔安)
土台となった体育会の仕事(木戸岡丈司)
<私の美術館>
絵と私(片岡美智)
座談会 苦労するチップ(1)見たままきいたまま留学生活(宇佐美誠次郎/瀬川行有/青木宗也)
対談 国際政治学をどう学ぶか(4)(蝋山政道/田中直吉)
〔書評〕
本多顕彰著「西洋文学入門」(杉木喬)
西川好夫著「安全の心理」(桐原葆見)
ブラウニング著・小田切米作訳「指環と書物」(福原麟太郎)
大竹新助著「写真・文学散歩」(和田芳恵)