法政 第4巻第1号−第12号(昭和30年1月−12月)
第四卷・第一号
表紙(林武)
平和的共存について(谷川徹三)
転換期につ平和運動(安井郁)
〈私の美術館〉
19世紀前半のフランス(嘉門安雄)
特集 伸びゆく中国
自発的に守られる秩序(貝塚茂樹)
座談会 清潔で健康な雰囲気(倉石武四郎/吉野源三郎/岸輝子/硲伊之助)
急速な回復と発展(尾崎庄太郎)
学ぶべき批評の在り方(尾坂徳司)
伊藤公と梅博士(大内兵衞)
〔私の好きな人〕
竹馬の友と酒の友(川路柳虹)
新年雑感(田部重治)
〔書評〕
久留間鮫造 玉野井芳郎 経済学史(遠藤湘吉)
北川桃雄 日本美の探求(河北倫明)
法政歌壇・俳壇
就職事情を顧みて(鶴谷研三郎)
第四卷・第二号
表紙(高畠達四郎)
特集 戦後の日本文学
現代文学の課題(中島健蔵)
文学は人生より偉大か(本多顕彰)
座談会 文学の出発点(平野謙/武田泰淳/長谷川四郎)
現代詩の分布と動向(藤原定)
「高等遊民」の原型(荒正人)
史学と文学(服部之総)
恋の苦しみ(中里恒子)
「種蒔く人」から「文芸戦線」へ(田村太郎)
〈私の美術館〉
孤独な画家達(古茂田守介)
アルプス上空を飛ぶ(谷川徹三)
〔私の好きな人〕
明日を見つめる澄んだ眼(山根昇)
アメリカ文学を学ぶ人に(山屋三郎)
〔書評〕
マルクス・エンゲルス 岡崎次郎訳 資本論に関する手紙(中野正)
渡辺佐平 金融論(玉之井昌夫)
マルテイン 山本・野村訳 ルネッサンス(池島重信)
法政歌壇・俳壇
恩師デル・レ博士(広岩敬太郎)
カット(高橋忠弥・山本正)
第四卷・第三号
表紙(須田国太郎)
特集 国民と法律
危険な常識論(中村哲)
座談会 民衆の力で(広津和郎/川島武宣/田中吉備彦)
起訴便宜主義の盲点(吉川経夫)
「居住権」というものは無いか(河和松雄)
アンケート(我妻栄/磯野誠一/原暉三/児玉正勝)
先ず人間を知れ(池田浩一)
〈私の美術館〉
西欧に劣らぬ近世日本の絵画(柳亮)
著述家としての梅博士(大内兵衞)
私心なき人々(山口諭助)
政治学進門篇(日高明三)
〔書評〕
「国民の法の解釈」(舟橋尚道)
法政歌壇・俳壇
55年館竣工式
「体験と思索」の場に(大内兵衞)
新しい精神を発揮せよ(安藤正純)
濠と堤との新しい調和(阿部能成)
精神と形式の完全な融合(島田孝一)
魂は自らを象徴する(森脇保)
青年の大きな憧れ(内田実)
学びの道への新しい力(寺田稔)
衛生保安に配慮(大江宏)
第四卷・第四号
大学においていかに学ぶべきか(大内兵衞)
新しい仲間意識のために(池島重信)
学問と人生(大島清)
座談会 つねに新しく―法政の思い出を語る―(佐藤康二/印南寛/阿佐美進/大久保和子/伊藤敬一/木村晃)
〈私の美術館〉
格調の厳しさ(清水多嘉示)
古写真の十三人(内田百間)
伝統とはつくるもの(福田定良)
美しい「ルドウィッチの王座」(谷川徹三)
生活におわれた日々(布川角左衞門)
お濠の回想(川村雄)
ガラスと建築(大江宏)
55年館建設こぼれ話(中川秀秋)
学園の生活
忘れられない農村調査(岡田和喜)
明日への希望(船橋尚道)
夜学のサークル活動で(川島直行)
確かな自信(斎田隆)
「三つのある日」より(浜弘泰)
学生生活と自由(湯川和夫)
孤立した生活から(猪苗代広剛)
一歩でも歩き出せ(香川亮二)
〔書評〕
「がくえん新書」(平岩八郎)
山口諭助著「悪と文学」(藤原定)
法政歌壇・俳壇
附録
学園の紹介
第四卷・第五号
特集 子を学ばせる親に
子をして自分の道を歩かしめよ(我妻栄)
座談会 健やかな日本の夢(重田定正/日高明三/尾坂徳司/上杉捨彦/長石武夫)
私の好きな歌・句・詞
子供には子供の道を(田宮虎彦)
生きている両親の愛情(田中澄江)
自己の個性をのばせ(城戸幡太郎)
大学への希望(内田実)
父母への手紙(北島洋/佐藤栄/天崎貢平/近藤陽子)
働きながら学ぶ人に
啄木のことばから(吉田拡)
国民の先頭にたつ英知を(徳下守親)
〈私の美術館〉
東西の芸術品から(武者小路実篤)
ヨーロッパ通信(4)(谷川徹三)
対談 日本文学を学ぶ人に(近藤忠義/小田切秀雄)
高野先生追悼会の記
法政歌壇・俳壇
合宿所めぐり―山岳部、野球部
第四卷・第六号
特集 科学の進歩と人間の生活
近代科学の成果(湯浅光朝)
座談会 生活は変革されるか(山崎文雄/武田栄一/谷藤悃)
20世紀の科学者
アインシュタイン(谷川徹三)
シュヴァイツェル(池島重信)
キュリー夫人(桶谷繁雄)
パヴロフ(柘植秀臣)
科学の発展(加茂儀一)
私の好きな歌・詞・句
海の種子蒔き(宇田道隆)
原爆と気象(三宅泰雄)
天文学のこれから(鈴木敬信)
青葉の月(山宮允)
ぼくの夢(山賀康弘/花田卓爾/加納金三郎)
科学を生活へ(菅井準一)
〈私の美術館〉
世界言語としての美術(片山敏彦)
大内総長からの便り
書評
ラッセル「西洋哲学史」(池島重信)
福田定良「偽善の倫理」(長谷川四郎)
藤原定「私たちの生き方」(福田定良)
法政歌壇・俳壇
合宿所めぐり―水泳部―
就職事情と本年度の見通し(鶴谷研三郎)
第四卷・第七号
特集 反省と要望(日本の教育制度)
娘の入学と戦後の教育(宗像誠也)
危険な郷愁(飯島篤信)
座談会 日本の大学(大久保利謙/荒垣秀雄/服部之総)
鬼が島の教師手帖(高津勉)
大学と社会(中野好彦)
心にきざまれた留学生活(近江谷左馬之介)
私のプラン(石川皐月/山崎多加夫/稻垣喜代志)
大内総長からの便り
〈私の美術館〉
古い時代の新しい美(柳宗悦)
ヨーロッパ通信
ポンペイの遺跡(谷川徹三)
スタンドの感想(倉光俊夫)
人間性の滋味とたしかさ(田中春枝)
対談 日本文学の学び方(近藤忠義/小田切秀雄)
豊島先生のこと(本多顕彰)
書評
ミーク編著 マルクス・エンゲルス 「マルサス批判」(玉野井芳郎)
小田切秀雄著「いやなことはいやだということ」(久保田正文)
法政歌壇・俳壇
座談会 就職への心構え(長沢正夫/原四郎/邨井勇/関根勝美/他 学校側)
第四卷・第八号
特集 ソ連と中国の実情
ソ連の善意と米国の誠意(茂木政)
私達のソ連で見たもの
国家と国民の一元一体(長田新)
コルホーズとソホーズ(野口弥吉)
勇敢ち密な実行力(矢野勝正)
今なお建設の途上(浅見与七)
建設にうちこんだ四十年(猪木正道)
座談会 自然で豊かな生活―ソヴィエトの実情(大内兵衞/池島重信/瀬川行有/舟橋尚道)
新しい中國の歩み
謙遜な医学会の人々(武藤完雄)
産業に現れた三好精神(青山秀三郎)
活發な論争(近藤忠義)
めざましい発展(浅川謙次)
〈私の美術館〉
小品に現れる作者の特徴(田村泰次郎)
ヨーロッパ通信(谷川徹三)
対談 日本文学の学び方(近藤忠義/小田切秀雄)
合宿所めぐり―ヨット部
第四卷・第九号
特集 からだを丈夫に 病気と現代医学
延びる寿命変わる人口(館稔)
座談会 死ぬはずのない人間(杉靖三郎/池島重信/林髞)
若いときは早く治る(近藤宏二)
過信は失望になる(宮木高明)
職業と寿命(石田保広)
乱用されるノイローゼ(五十嵐衡)
天才は変質者か(式場隆三郎)
〈私の美術館〉
日本の静物画(源豊宗)
自分のからだを知れ(浅野均一)
夜学生に多い結核症(小林安宅)
考えなかった外部環境(秋元寿恵夫)
健康生活の設計(重田定正)
対談 経済学をどう学ぶか(久留間鮫造/渡辺佐平)
〔書評〕
広末保著「元祿文学研究」(暉峻康隆)
有泉亨 青木宗也著「就職から失業まで」(舟橋尚道)
「学生への手紙」(藤原定)
法政歌壇・俳壇
合宿所めぐり―航空部―
第四卷・第十号
特集 生の憩いと力を―これからの芸能―
レクリエイションにしなさい(本多顕彰)
みのがせないラジオの影響(乾孝)
座談会 生きるよろこびを(徳川夢声/福田定良/吉川義雄)
大衆と共にあるラジオ(片桐顕智)
風のようにさる流行(吉田謙吉)
歌声よ明日のために(林光)
庶民を描く映画(井沢淳)
チャーミングな人々(真山美保)
家庭的ななごやかさ(東郷静男)
学生の芸能
百鬼園先生と冷蔵庫(中川秀秋)
〈私の美術館〉
デッサンと線画(富田重雄)
ヨーロッパ通信(谷川徹三)
対談 経済学の学び方(久留間鮫造/渡辺佐平)
〔書評〕
片岡良一著「夏目漱石の作品」(稻垣達郎)
渡辺佐平著「銀行の経済学」(田代正夫)
法政歌壇・俳壇
大多数は娯楽と無縁(箕輪豊信)
第四卷・第十一号
特集「日本」からの脱出―日本人の思惟と思想の形成―
日本における近代的思惟の問題(中村元)
座談会 生と死の彼方で(勝本清一郎/森有正/鶴見和子)
日本の思潮
必要な人間の回復(高桑純夫)
個人にのしかかる組織(平野謙)
学問としての自立を図れ(岸本誠二郎)
国民の利益を守るために(田中吉備彦)
国民の幸福に役立つ科学(柘植秀臣)
日本における学問・思想の展開
民族的学問の芽生え(奈良本辰也)
挫折した近代思想の発展(加茂儀一)
〈私の美術館〉
巨匠の孤独(小松清)
ヨーロッパ通信(谷川徹三)
対談 経済学をどう学ぶか(久留間鮫三/渡辺佐平)
法政歌壇・俳壇
歓迎された日本選手(スペイン国際競技)
就職を心配する親たちに(鶴谷研三郎)
第四卷・第十二号
特集 大学と学生
学問のすすめ(大内兵衞)
手さぐりで勉強した昔(迎坂逸郎)
座談会 心理の炬火かざして(友岡・谷川・佐瀬・田村・原・三鬼)
これからの法政―各学部長の談話―
座談会 新らしい校舎にふさわしい学風(本多・小田切・日高他学生)
学問的気質ということ(日高明三)
協同の活動で育つ友情(西村秀夫)
懷しき学園
熊野まできた学生(佐藤春夫)
Tさんの思い出(村山英太郎)
生涯の幸福(森東吾)
各選手の横顔(大和球士)
座談会 新しい学校教育出発のために 通信教育創設の苦心(中野・池島・多田・有泉・内田・我妻・藤田・清水・奥脇)
自由な学問の伝統(高山定雄)
〈私の美術館〉
生き生きとした絵画(朝倉攝)
てんゆう会のこと(平岩八郎)
実りある学園生活のために
大学祭・木月祭・工学部祭・運動会
大きい協同研究の力(太田幸作)
〔書評〕
古田拡著「国語教材研究」(石黒修)
村上悠紀著「放射能」(谷藤悃)
ヤスパース 森昭訳 「大学の理念」(山本新)
H・オーダム 横越英一訳 「アメリカ社会学」(阿閉吉男)
小坂正行「世界数学史」(小林富郎)