日本映画 第15巻(昭和14(1939)年12月号~昭和15(1940)年2月号)
十二月号
表紙 青山二郎
カツト 境田繁
娯楽と教化(保田与重郎)
映画時評 土と兵隊について(津村秀夫)
演劇時評 演劇の芸術性について(古志太郎)
文壇耆宿映画随想
二、三の映画(徳田秋声)
きせわた 残菊物語をみて(佐藤春夫)
映画の思ひ出と希望(上司小剣)
映画の長短(武者小路実篤)
民族芸術と文化映画(柳田国男)
最近封切らるべき洋画展望(岡田真吉)
新聞映画欄側面月評(梟生)
文化映画月評 新大陸(厚木たか)
分科批評
外画演出演技 人生の馬鹿(飯島正)
映画音楽 土と兵隊、不思議なヴイクトル氏、南の誘惑(園部三郎)
邦画演出演技 残菊物語、土と兵隊(倉田文人)
映画雑誌論(菊盛英夫)
学生と映画 教授が語る
学生諸氏と映画(慶応大学 呉文炳)
学生の映画批評(東北帝大 新明正道)
あだしことば(東京帝大 吹田順助)
二つの註文(京都帝大 太宰施門)
若き感性(福岡高校 秋山六郎兵衛)
想像力と映画(早稲田大学 中村英夫)
内在批評と外在批評 内田岐三雄氏に応ふ(中谷博)
企劃月評(鴉生)
映画人登録 高木孝一、里見藍子、細川俊夫(山法師)
論壇展望(SQS)
映画人出征譜
作品評
残菊物語(田中武)
不思議なヴイクトル氏(谷川光七)
格子なき牢獄(上野耕三)
読者論壇 映画の美しさについて(杜艸介)
大学映研欄 児童映画に関する一書(法政 藤森勝住)
ブツクレビユー
その日その日
映画都市通信 姫路、舞鶴
編輯室誌
シナリオ
多甚古村(脚本・八田尚之)
格子なき牢獄(脚色・ハンス・ウイルヘルム 台詞・アンリ・ジヤンソン)
*
新年特別号
表紙 青山二郎
カツト 境田繁
文化映画の概念と技術(長谷川如是閑)
芸術と娯楽(清水幾太郎)
新劇時評 回顧と予望(上泉秀信)
映画時評 回顧と展望(筈見恒夫)
新聞映画欄側面月評(梟生)
企劃月評(鴉生)
女優と映画史(室生犀星)
映画の思ひ出とその今日(長与善郎)
僕の映画の思ひ出(下村海南)
映画時事解説 文化映画の指定上映とは何んなことか
原作者と脚色者の言ひ分座談会(出席者 片岡鉄平、阿部知二、丹羽文雄、山崎謙太、八木保太郎、野田高梧、伏見晁、如月敏、陶山鉄、笠原良三、猪俣勝人、清水敏夫)
思ひつくまゝ(菊池寛)
分科批評
演出演技 海援隊(倉田文人)
シナリオ構成 多甚古村(依田義賢)
映画音楽 暖流(園部三郎)
昭和十四年度のシナリオ シナリオ時評(北川冬彦)
アメリカの映画と演劇の相互関係(清水光)
映画人風俗考現学 女優の巻(吉田謙吉)
文化映画月評(上野耕三)
トオキイの芸術に関するフラグメント(沢村勉)
孤独なる観客(井伊亜夫)
映画理論の現段階(今村太平)
記録映画についての覚書(厚木たか)
映画の物語性について(菊盛英夫)
米人が語る日本映画(横田巌)
映画界に志す青年に与ふ 一
映画監督を志望する青年への返事(森岩雄)
映画脚本家を志す人々へ(野田高梧)
シナリオ・コント
ロケーシヨン風景 松竹・大船(伏見晁)
食堂は大騒ぎ 日活・多摩川(笠原良三)
不良少年 松竹・京都(八尋不二)
守衛室 新興・大泉(如月敏)
偽者騒動 日活・京都(御荘金吾)
編輯後記
大船助監督採用試問
最後の一兵まで 原名 ミヒャエル計劃(カール・リツター)
西住戦車長伝 (野田高梧 原作・菊池寛)
*
二月号
表紙 青山二郎
カツト 井上真一
高級と低級(亀井勝一郎)
映画時評 採輯シナリオのこと(内田岐三雄)
演劇時評に代へる日記抄(久保栄)
理窟の時期は終つた シナリオ時評(沢村勉)
映画に於ける芸術と科学(上野耕三)
虚飾と真実(田中武)
映画音楽 庭の千草(園部三郎)
文化映画月評(厚木たか)
新聞映画欄側面月評(梟生)
企劃月評(鴉生)
映画随筆(真船豊)
洋書のこと(伊藤永之介)
映画を想ふ(神保光太郎)
一観客の弁(鶴田知也)
心境的映画観(上林暁)
映画雑記(榊山潤)
身勝手な観客として(田畑修一郎)
試写を見て(井伏鱒二)
二つの航空映画 コンドルと翼の人々(野口久光)
映画になつたアメリカ演劇(清水光)
上海的生活(青山唯一)
欧州諸国の映画状態瞥見(小池毅)
論壇展望(SQS)
暖流の魅力の在り所 映画化された小説時評(古谷綱武)
思ひつくまゝ(菊池寛)
技術と映画芸術(帰山教正)
トーキー回顧座談会(出席者 溝口健二,五所平之助,筈見恒夫,木村荘十二,田中栄三,土橋武夫,大日方博,斎藤達雄,竹久千恵子)
作品評
背信(田中武)
新妻問答(谷川光七)
映画人登録 千葉泰樹、水戸光子、本庄克二(山法師)
読者評壇 時代映画と知識階級(西村朝夫)
大学映研欄 熊谷久虎の映画論(山屋直司)
映画都市通信 大牟田(東光吉)
時報
後記
シナリオ
生産地帯 (館岡謙之助 原作・榊山潤)
私には夫がある(源尊彦、長瀬喜伴)