日本映画 第4巻(昭和12(1937)年4月号~6月号)
四月号
映画の国際政策-特に日本映画について(長谷川如是閑)
特輯
映画批評の基礎的諸問題
映画批評の内容(谷川徹三)
映画批評の基準(北載河)
時評的所感-映画の本質に就いて(岡邦雄)
鑑賞と批評-感覚と理性について(矢野文雄)
欧米映画批評界の現状(来島雪夫)
映画の芸術性と娯楽性(大宅壮一)
映画統制の「効果」(岩崎昶)
ナチス政策下のドイツ映画-観て来たドイツの映画界(中谷博)
演劇文化と映画文化(辻久一)
興行映画と教育対策(藤岡慎一郎)
ニユース映画論
ニユース映画の諸問題(真名子兵太)
ニユース映画の個性(伊東恭雄)
ニユース映画のペーヂ
映画論評
「新らしき土」の文化的意義(石田義則)
蒼氓について(千葉昭)
「新らしき土」に関するハガキ回答
座談会 国立演劇映画専門学校設立案を廻つて(岸田国士,北村喜八,城戸四郎,内田吐夢,牛原虚彦,飯島正,筈見恒夫,唐沢俊樹,三島通陽,館林三喜男,中田俊造,板垣鷹穂,八木保太郎,増谷達之輔,千賀彰,菅原太郎)
随筆欄
フアンク博士の功業(森岩雄)
「新しき土」その他(林文三郎)
「新しき土」を推す(犬上太八)
せいくわつ(丸山定夫)
村山知義へ(三好十郎)
時評
純粋映画雑誌衰亡論(北川周平)
映画批評断想(杉本英三)
内外映画批評
(日本映画)新しき土・荒城の月・小市丹兵衛・戦国群盗伝・風流艶歌隊・蒼氓(山本三郎)
(外国映画)新しき土・永遠の戦場(岩崎南海夫)
映画音楽月評(塩入亀輔)
(はがき回答)日本映画の水準を高めるための緊急策
読者評壇
読者稿壇
読者投稿規定
内外新映画紹介
映画界月報
シナリオ 雪崩(全編)(P・C・L映画化)(原作 大仏次郎,脚色 村山知義)
編輯後記
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五月号 シナリオ理論と創作・特輯号
第一部 シナリオ教程
シナリオ文学の制約(長谷川如是閑)
シナリオ文学の台頭(矢野文雄)
映画の創造過程の分業-シナリオライターの位置その他(村山知義)
シナリオ創作論(北川冬彦)
ダイヤローグの映画性(土橋栄)
小説の映画化に就いて(町田恭一)
欧米シナリオ作家紹介(筈見恒夫)
音楽月評-世界の歌姫・楽聖ベートーヴエン・天使の花園(塩入亀輔)
時評
えいぐわ音頭(岩崎南海夫)
シナリオ文学景気(北川周平)
随筆
学生と映画(中谷博)
映画界月報
ハガキ回答
ニユース映画の頁
読者稿壇
読者投稿規定
研究懇談会 児童映画について-岸辺福雄・久留島武彦両氏を中心に文部省、映画検閲官・教育家・映画作家の座談会
映画論評
ウインターセツト(目撃者)について(マルセルアシアル)
内外映画批評(山本三郎,石田義則,笠井信太郎)
からゆきさん・淑女は何を忘れたか・うそ倶楽部・女だけの都・平原児
新映画紹介
第二部 文芸シナリオ
(松竹映画)朱と緑(二百枚)(原作 片岡鉄兵,脚色 池田忠雄)
(日活映画)双面神(百八十枚)(原作 岸田国士,脚色 八木保太郎)
編輯室誌
表紙・扉・カツト(笹鹿彪)
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六月号 映画と文化特輯号
日本映画の水準(菊池寛)
映画の文化的役割(新明正道)
映画と文化-特に民衆的立場の問題(青野季吉)
映画の認識論的価値と風俗描写(戸坂潤)
文化映画を検討する(岩崎昶)
国策上より見たる文化映画の問題-文化映画への一視角(増谷達之輔)
映画の作家批評(村田実)
各国映画の姿態と精神(沢村勉)
映画教育の実際(今井新兵衛)
音楽月評-春の流れ・間奏楽・失へる地平線・青春部隊・故郷(塩入亀輔)
時評-新聞と映画(岩崎南海夫)
随筆
映画のラヂオ放送(小林徳三郎)
巴里で見た映画(嵯峨善兵)
記憶に残る映画(窪川稲子)
ハガキ回答
ニユース映画の頁
読者評壇
読者稿壇
投稿規定
映画界月報
映画界扮装の渦中より(松竹撮影所長 城戸四郎,P・C・L・撮影所長 植村泰二,日活撮影所長 根岸寛一)
特別読物
映画界人名鑑-小林一三と大谷竹次郎(大塚虎雄)
大阪落城点描(多根茂)
映画論評-「群盗伝」「夏の陣」をめぐつて(筧清)
内外映画批評-大阪夏の陣・朱と緑・春の流れ・限りなき旅・間奏楽・目撃者・描かれた人生・沙漠の花園(石田義則,山本三郎,笠井信太郎,矢野文雄)
新映画紹介
外国映画の輸入から封切まで(青野幹)
文芸シナリオ
(日活映画)真実一路(百五十枚)(原作 山本有三,脚色 荒牧芳郎)
オリジナル・シナリオ 六軒家(シナリオ新人会同人 喬木十一)
編輯室誌
表紙・扉・カツト(笹鹿彪)