フーズ・フー・トゥデイ 第1巻第4号(昭和63年12月)
第一章 激動の時代を歩む
即位から満州事変後 九千万人の国民と皇祖皇宗から承け継いだ祖国の運命は、いま自分の双肩にかかっている。
皇太子ご誕生、二・二六事件 速やかに暴徒を鎮圧せよ。
日中戦争から対米英開戦へ 一体この戦争は一時も早くやめなくちゃあならんと思うが、どうだ。
開戦前夜 日米事起らば、陸軍としてはいくばくの期間に片付ける確信ありや。
戦争終結へ これで東京もとうとう焦土になったね。
人間宣言まで 戦争は私の名の下に行われた。戦犯たちになり代わり、責任を負いたい。
第二章 忘れ得ぬ人々、忘れ得ぬ時代
忘れ得ぬ人々 私はつねに祖父の行ないを心に留めています。
苦難の時代を振り返って 私は終戦を私の意思で決定しました。
第三章 よき家庭人としての陛下
夫として、父として 良宮、寒くはないか。
ご自身の生活を語る あまり無理をしないのが、健康のもとになっていると思います。
第四章 ご公務・学問研究・ご趣味
ご公務の中で 退位については、憲法その他の法律が認めていない。
学問・ご研究を語る 分類学は地味な仕事なので、やっている人が少ないから…
スポーツ・趣味・好物など ちょっと飲む。ひと口くらいはね。
第五章 ご旅行先で
地方巡幸 戦災の国民を考えれば…十日間くらい風呂に入らなくても構わない。
ヨーロッパ、アメリカ親善訪問の旅 外国に行って自由を味わうことができました。
第六章 国民とともに
戦争と平和を生きる わたしのパンだけ白いのは困る。国民の配給のと同じにしてくれ。
国民との語らい このたびはおめでとう。日本の文学が外国にも理解されてよかったですね。
ご病床で 礼宮は元気だろうか。
天皇のお言葉と昭和(編集部編) 「天皇語録」を通して、その精神のしなやかさと強靭さの根源を探る
各界名士、「天皇」を語る(市川淳編) じかに接した人々はいかなる感慨をもったか
元号問題の本質(岡田芳朗) 元号の基本的な意味を解き明かし、その問題点を探る
天皇を撮り続けて二十年(熊谷辰男) 戦後最初の皇室カメラマンとなった著者の貴重な証言
特別企画 「天皇」の百科事典(井門寛)
生後七〇日で里子に
一世一元の制
御璽と国璽
天皇の公務
天皇の勲章
皇室会議のメンバー
皇室の家計献上と賜与
産地直送の食膳材料
三万三〇〇〇キロの巡幸
〝自称天皇〟ブーム
天皇に〝米よこせ〟
九六万人の勤労奉仕
解放される皇居
特別資料 「天皇」を知るためのブックガイド(渡辺樹,宮崎隆史)
Who’s Who TODAY FILE
トップ人事
賞と賞と
追悼