雑誌プレジデント 100021839

プレジデント 第23巻第7号(1985年7月)

サブタイトル
ビジネス新時代の総合誌 「参謀」の責務
著者名
出版者
プレジデント社
出版年月
1985年(昭和60年)7月
大きさ(縦×横)cm
28×
ページ
368p
NDC(分類)
350
請求記号
350/P97/23-7
保管場所
地下書庫和雑誌
内容注記
和書
目次

特集ー「参謀」の責務 スタッフは何をすべきか
●対談●
 日本「参謀」論 日本軍の参謀はなぜ有効に機能しなかったか(半藤一利/秦郁彦)
宇垣纒・福留繁・草鹿龍之介・矢野志加三 四人の連合艦隊参謀長 海軍が組織で戦う軍隊であることを、司令長官も参謀長も忘れていた(吉田俊雄)
●超大国ロシアに挑んだ「智将」
「多方に応酬」して八面玲瓏、その明敏聡慧はほとんど倫を絶す」 児玉源太郎参謀の「理想像」こここあリ 満州軍総参謀長、児玉の機略はロシア軍を圧倒、壊滅的打撃を与えた(坂本藤良)
「鬼才」を活用した「器量人」参謀長 島村速雄と秋山真之 島村の包容力がなかったら、秋山も生きなかったろう(田村龍二)
●「作戦参謀」が立案した勝つためのノウハウ
源田実中佐〈第一航空艦隊航空参諜〉 「真珠湾」飛行機屋の「先見」海軍戦術を変える 「これからの海戦は空母から飛び立つ航空機が勝敗を決する」と源田は喝破した(須崎勝弥)
八原博通大佐〈第三二軍高級参謀〉 「沖縄戦」米軍を震撼させた「戦略持久」の発想 決戦主義をとる大本営に抗し、徹底持久=出血強要を説いた陸軍切っての異端児(稲垣武)
●敵を読む「情報参謀」の洞察力
実松譲大佐〈軍令部第三部第五課部員〉 「公開情報」から掴んだアメリカの秘密 アメリカ軍の戦力はもちろん、作戦正面やその日時まで正確に推定した驚異のノウハウとは(広田一夫)
杉田一次中佐〈第二五軍情報主任参謀〉 「マレー作戦」に花開いた「情報四原則」 駐在武官時代に入手した米陸軍の『情報教範』には情報参謀の「極意」が速記されていた(土門周平)
●ロジスティックの担い手「兵站参謀」
井門満明少佐〈北支派遺第一二軍後方参諜〉 「兵站」なきところに「勝利」なし 作戦重視か、兵站重視か──井門は作戦参謀に行動方針の変更を求めた (保阪正康)
みんなが「偉く」なれる教育なんてない 藤原弘達の「激動を射る」〈第七回〉 教育議論がかまびすしい昨今、東西の論客がその本質を鋭くえぐる(林健太郎/高坂正堯)
変貌する経済官庁〈最終回〉 次代を予兆する霞が関の「異端児」たち 行政の手法・システム以上に変革を求められているのは官僚たちの意識そのものだ(佐野真一)
独占長時間インタビュー──政局の鍵を握る「新たなドン」に迫る 金丸信が語る「アバウト人間学」の極意 “今信玄”は平然と言ってのけた。「俺は単純なのかバカなのか、総理の器なんかじゃないね」(田原総一朗)
産地直送「木造住宅」、車エビ養殖、前衛劇団の誘致…… アイデア花盛り「村おこし」の夢と現実 ヒト・モノ・カネの不足。その中で、過疎の村や町は独自の地城活性化策を展開するが(徳丸壮也)
ザ・コラム……おじゃま虫〈第五五回〉
知らせる義務というけれど 読者の疑問に荅え、理解を助けることが“社会の公器”の使命だ(山本夏彦)
連載エッセー
父よ!──厄年 願わくは、昔を今になすよしもがな(諸井薫)
情報ファイル
「国盗り戦略」宮沢喜一の「厚い壁」
「決断」迫られる超黒字国首相の「胸の内」
最下位転落で兼松江商に社長更迭の「声」
ドイツ版「温故知新」ブームの「行く末」
二五六Kビット価格急落の「背景」
「金を払って魚を獲る」北洋漁業の不可解
人物クローズアップ
野平祐二──「世界」に挑む名伯楽
フォトレポート
「あじあ号」懐旧の旅九五〇キロ
「幻の和菓子」の緑陰工場
人間邂逅
大友柳太朗/八原昌元 川島喜八郎/金田武明
娘よ!
一目会いたさの「宝塚」通い(野坂昭如)
ライブラリー
「おお、定年」「宮武外骨」「アメリカの世紀」「男の止まり木」ほか
連載●ドキュメント「日露戦争ろ──第一部
旅順12 第二回攻撃前夜 乃木第三軍の新たなる攻撃への布石は(児島襄)
特集=「トヨタ」の研究 「かんばん」海を渡る
「大いなる冒険」NUMMIはかくて動き出した 「GM砦」に乗り込んだ「トヨタ騎兵隊」(佐瀬稔)
第一章 「フリーモント」は「燃えて」いた 「ゴーストタウン」だったGMの工場はいま甦えった
第二章 アメリカの「分身」たちはいま トヨタのディーラーたちが胸に秘める複雑な想い
第三章 「三河の掟」を貫いたUAWとの七〇〇日 正攻法の交渉がビッグスリーの歴史にもない画期的な協約を生んだ
「トヨタは損をしない」に徹した「田舎者」の計算 「拙速」より「巧遅」に賭けたアメリカ作戦(梶原一明)
第一章 市場シェア「第三位」の屈辱 苦しい状況のアメリカ市場でいかなる戦略を
第二章 企業版「君主制社会主義」の自信 「トヨタは一つ」という一体化と集中力が日本一の企業をつくった
■フォーチュン誌特約
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贔屓の味──母の味わい 「料理は手先だけでなく頭を使ってするものよ」と母は言った(平岩弓枝)
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