歴史と旅 臨時増刊 第17巻14号(平成2年9月)
帝国陸軍将軍総覧
建軍から太平洋戦争までの将星四五〇〇名余を網羅
明治四年に始まる日本陸軍の日清戦争から太平洋戦争までの華々しい戦歴!!
★近代日本陸軍の草創
大将 西郷隆盛 士族の党に殉じた初代陸軍の頭目(山田宗睦)
少将 桐野利秋 負の立場から陸軍強化に貢献(河野弘善)
大将 有栖川宮熾仁親王 日本陸軍草創の首脳(新井英生)
中将 谷干城 薩軍の包囲攻撃に耐えた熱血司令官(嶋岡晨)
中将 黒田清隆 北海道開拓を推進した明治政府の重鎮(鰍沢伶平)
元帥大将 山県有朋 権勢を掌中にした軍政家の毀誉褒貶(半藤一利)
★日清・日露の戦役
大将 川上操六 日清戦争を勝利に導いた名参謀(小泉剛)
大将 桂太郎 陸軍制度を確立した軍政家(篠原宏)
大将 柴五郎 世界を驚かした北京籠城の提唱者(村上兵衛)
大将 福島安正 単騎シベリア横断の大冒険(島貫重節)
元帥大将 奥保鞏 遼東の会戦を指揮した第二軍司令官(今野信雄)
中将 山地元治 猛勇の「独眼竜」将軍(小泉剛)
元帥大将 大山巌 陸軍の近代化を図った逸材(岡本好古)
大将 黒木為●(ためてい) 奉天大会戦の名指揮官(永岡慶之助)
元帥大将 野津道貫 日清・日露で陣頭指揮した戦将(前原透)
大将 児玉源太郎 日露戦争を勝利に導いた陸軍の頭脳(加登川幸太郎)
大将 乃木希典 果敢な旅順要塞の肉弾突撃指令(桑原嶽)
中将 建川美次 「敵中横断三百里」のモデル(今野信雄)
大将 秋川好古 騎兵集団の戦術を完成された軍将(邦光史郎)
大将 立見尚文 黒溝台を占領した猛将(岡本好古)
大将 一戸兵衛 旅順本要塞を占領した戦上手(鰍沢伶平)
中将 落合豊三郎 要塞攻撃強行論の参謀長(永岡慶之助)
大将 明石元二郎 ロシア国内を撹乱した謀略将軍(多賀一史)
軍医総監 森林太郎 軍人と文学者の背反に生きる(高野澄)
少将 桜井忠温 軍人作家、惨雨血風の残酷に泣く(新井秀生)
★軍閥台頭と日中戦争
元帥大将 寺内正毅 初代朝鮮総督を務めた軍事行政家(清原康正)
元帥大将 上原勇作 陸軍三長官を歴任した軍閥の巨頭(土門寛)
大将 田中義一 世界制覇を企画する田中上奏文の真相(田崎末松)
大将 荒木貞夫 十月事件収拾に動く皇道派の領袖(菊池正剛)
中将 石原莞爾 民族協和をめざす満州新国家建設の夢(川村晃)
大将 板垣征四郎 満州建国に働いたA級戦犯(細木重辰)
大将 本庄繁 満州事変に動くカイライ司令官(武部富雄)
大将 林銑十郎 祭政一致内閣を組織した軍政官(祖田浩一)
大将 土肥原賢二 誠心をもって日中親善の礎となる(杉田幸三)
元帥大将 武藤信義 寡黙なる満州国の上皇(羽村滋)
大将 植田謙吉 第一次上海事変に出動(木村久邇典)
大将 白川義則 テロに斃れた上海派遣司令官(羽村滋)
大将 真崎甚三郎 相沢中佐事件と二・二六事件を演出(円谷真護)
中将 永田鉄山 暗殺された統制派の軍務局長(萩原裕雄)
大将 渡辺錠太郎 皇道派青年将校の憎悪の標的(円谷真護)
大将 松井石根 南京事件の責を負ったA級戦犯(萩原雄二郎)
中将 河辺虎四郎 日中戦争不拡大論に徹す(木村久邇典)
大将 宇垣一成 “軍の惑星”組閣成らず(野村敏雄)
中将 佐藤賢了 審議を止めた国会「だまれ」事件(細木重辰)
大将 阿部信行 短命に終わった一族内閣(井門寛)
中将 小松原道太郎 ノモンハン事件、悲劇の将軍(松永義弘)
★日米開戦から総力戦へ
中将 飯村穣 総力戦研究所の初代所長(萩原雄二郎)
元帥大将 畑俊六 阿部・米内両内閣を倒す(武田鏡村)
中将 武藤章 日独伊三国軍事同盟の推進者(武田鏡村)
中将 澄田●四郎(らいしろう) 仏印国境監視委員長の憂色(細木重辰)
元帥大将 杉山元 日米開戦強硬論者が選んだ自滅の道(富島健夫)
大将 東條英機 国体護持の悲しきスケープ・ゴート(亀井宏)
元帥大将 寺内寿一 エリート軍人の赫々たる人生(安井久善)
大将 山下奉文 “マレーの虎”の栄光と悲劇(小林久三)
中将 本間雅晴 “バターン死の行進”に刻印された名将の汚辱(利根川裕)
少将 岩畔豪雄 インド独立運動援助工作機関のキャップ(杉田幸三)
少将 加藤建夫 空の軍神といわれた隼戦闘隊長(安宅夏夫)
中将 安達二十三 東部ニューギニア戦線の司令官(萩原裕雄)
大将 今村均 ガダルカナル島撤退作戦(今村了介)
中将 百武晴吉 階級章を外し一兵卒として挑むガ島奪還作戦(百瀬明治)
中将 山崎保代 アッツ島守備隊司令官の武者魂(斎藤五郎)
中将 牟田口廉也 インパール作戦総司令官の戦中と戦後(高木俊朗)
★帝国陸軍の最期
中将 宮崎繁三郎 ノモンハン戦・インパール作戦の勇将(今川徳三)
中将 佐藤幸徳 反逆か英雄か、インパール独断退却(能坂利雄)
中将 田中新一 東條とのケンカ・バカヤロー事件(木山玄)
大将 小磯国昭 策なき「木炭自動車」内閣の首相(加藤●(けい))
中将 斎藤義次 サイパン島バンサイクリフの玉砕命令(関口甫四郎)
大将 栗林忠道 硫黄島に玉砕す(中村整史朗)
大将 牛島満 県民十五万犠牲の上の沖縄攻防戦(光武敏郎)
大将 田中静壱 玉音盤奪取のクーデター鎮圧(野島千恵子)
大将 阿南惟幾 終戦の日に割腹自殺(杉森久英)
大将 下村定 迅速なる帝国陸軍の解体(藤石金彌)
大将 岡村寧次 玉音放送に全軍玉砕を翻意(宇都宮泰長)
大将 山田乙三 ソ連軍進攻に壊滅した関東軍(小松茂朗)
大将 梅津美治郎 ミズーリ艦上の降伏調印(小堺昭三)
帝国陸軍 大将・中将・少将総覧 全ての将官の経歴・事績等を記した画期的事典!!(編・外山操)
カラー口絵 帝国陸軍の興亡史
表紙(中川恵司)
編集後記