調査彙報 第1号-第52号(昭和3年6月-11年7月)
調査彙報 第一号
第1 国内思想界の大観
国内一般の思想情態
左傾思想の発起
本邦に於ける左傾思想家の政治的進出
各無産政党の本質
水平社の概要
植民地に於ける状況
右傾団体
山東出兵と左傾団体
軍部との関係
極左派は軍部を何と見る
軍部の探るべき態度
第2 部内思想注意事項
思想要注意兵の日誌
部落出身兵卒問題を起さんとす
第3 蘇聯邦宣伝実行に関する原則
第4 用語の解
調査彙報 第二号
第1 現代の戦争に伏在する危機
第2 本邦労働運動界の大観
緒言
本邦に於ける労働団体概史
労働運動内容変遷の概要
朝鮮及台湾に於ける労働界
国際労働機関
労資の一致協調
労働法規
結言
第3 思想上より見たる第三師団動員下令前後の諸状況
動員下令前の状況
一般民心の傾向
出兵反対策動
動員下令後の状況
一般民心の傾向
現役軍人
在郷軍人分会其他
動員と警察官
左傾団体の状況
動員の及ぼしたる影響
産業
経済界
失業
在名古屋主要会社工場等に於ける応召者処遇状況
結言
附録
主なる出兵反対宣伝文
調査彙報 第五号
社会運動に対して軍隊の注意すべき事例
無産政党の大観
緒言
各無産政党成立の経緯
各無産政党の政策
各無産政党の構成及支持団体
各無産政党の幹部
各無産政党の機関紙(誌)
各無産政党の勢力
無産政党の合同問題
結言
第六回国際共産党大会に於ける東方に関する重要決議及之に関する二三の事項に就て
国際大会に於ける東方に関する重要決議
国際大会を通して見たる日本及朝鮮共産党の活動状況
第三インターの東方に対する陣容と高麗共産党の活動
国際大会と支那共産運動
結言
モープルに就て
モープルの本質
本邦に於けるモープル運動
日本共産党事件と蘇聯邦
結言
マルキストの社会観
資本主義社会の発生と其発展
帝国主義時代の現出
資本主義経済組織の崩壊
共産主義経済組織の必然性
プロレタリアートの歴史的任務と革命の不可避性
戦死者の葬儀を利用して共産主義者の主義宣伝
調査彙報 第六号
最近に於ける戦争反対運動及反軍思想に就て
総説
戦争反対運動団体
対軍部反軍策動
反軍思想に就て
概説
共産主義に基く反軍思想
其他の反軍思想
結言
除隊、入隊、大礼観兵式を捉へたる反軍宣伝
新党準備会及新無産青年同盟準備会の策動
戦争反対同盟準備会の策動
徴兵検査に現はれたる思想要注意者の状況
在営思想要注意者の行動
大礼に対し左傾者の採りたる行動
労農露西亜の不安
調査彙報 第七号
本邦無産政党の分野革まる
序言
中間七無産政党の合同
合同の成立
日本大衆党の宣言、綱領及政策等
日本大衆党と旧新党組織準備会との関係
極左の結党大会解散と新党組織準備会の結社禁止
結党前の状況
結党式の状況
綱領、政策等
水谷代議士の脱退
結言
山東派兵と思想要注意兵
要注意入営兵の言動
昭和三年末除隊要注意兵
或る兵卒の日記
調査彙報 第七号附録
外廓と『ヱーゼント』
被告の社会運動に携はれる動機
被告の共産党加盟の経路
共産主義に対する被告の信念
結言
学聯事件の公判延に於ける被告及弁護人の弁解と検事の駁論
調査彙報 第八号
蘇聯邦の近況
農村の疲弊其極に達す
農民の官憲及共産党に対する反抗頻発しあり
国外への逃亡者漸次増加す
都市は生活必需品の欠乏と物価の暴騰に苦しみつつあり
労働者中にも政府に反感を有するものは漸次増加の傾向に在り
共産党員の綱紀弛緩す
蘇聯邦政府は国内の窮状を外国に秘匿することに汲々たり
蘇聯邦政府は財政難に苦しみつつあり
要注意兵Fの話(一中隊長の教育記録)
最近実施せられたる反軍策動の状況
入営期に於ける策動
戦争反対週間の実施
左傾思想者の主要なる記念日
共産派の軍隊赤化方針
調査彙報 第九号
勤務演習に現はれた在郷軍人の思想の一面
一般応召在郷軍人の言行
一般応召在郷軍人の感想
応召要注意在郷軍人の状況
最近に於ける中国共産党の活動並我国に及ぼす影響
英国共産主義者の軍隊赤化運動並軍部の取締状況
英国に於ける共産主義団体の状況
共産主義者の軍隊赤化運動
英国軍隊の共産主義取締状況
附録 英国軍人赤化要領書
共産党員は軍隊を斯く見た
蘇聯邦の不安(一)
監獄は満員の盛況
暴利者の続出
農民の暴動鎮圧の為軍隊及ゲペウの出動
農民出身赤軍兵士の逃亡者続出
欧露より極東に食糧補給
浦塩の食糧難
工場の作業能率減退
調査彙報 第十号
最近除隊せし要注意軍人の観察
蘇聯邦の実情(莫斯科通信)
軍隊の私的制裁
パンの欠乏
列!!列!!
物資不足
時間観念
チツプ
百姓の話
名画の行衛
レニンの死骸
結婚
露人の貯蓄
国立料理店
国営芸者
古物店
カーキパン
絹靴下の偉力
無産青年運動に就て
序言
社会青年同盟(社会民衆党系)
全国労農青年同盟(日本大衆党系)
新青年同盟準備会(昨三年結社を禁止せられし極左政党系)
結言
メーデーに就いて
調査彙報 第十一号
宣伝に動く憐な無産者
一現役軍人から得た共産党の魔手
我国に於ける学生社会運動の状況
序言
一般概況
結言
コミンテルン反戦運動の綱領中我軍隊に最も関係ある条項の摘録並説明
帝国主義戦争の脅威並に之に対する共産党の使命
共産党の対軍隊策
蘇聯邦の極東赤化政策に関する二、三の情報
蘇聯邦の不安(二)
各地の状況
農民の共産化は失敗
調査彙報 第十三号
在営要注意軍人の通信文を通じて窺ふ左傾団体の対軍隊戦術の一端について
一共産主義者が述べたる『革命遂行に関する戦略戦術』
蘇聯邦の不安(三)
我が国の労働学校
数字に現はれたる出版物の傾向
調査彙報 第十四号
左傾者主義宣伝の一事例と被宣伝者の採るべき態度
蘇支紛争に関する思想的観察
注意を要する新聞雑誌
共産主義者の明滅と其の論争
調査彙報 第十五号
水平運動の概況と対軍部問題
緒言
一般概況
水平運動の発達
所謂徹底的糾弾
水平社内の思想傾向
純水平運動主義の一派
階級闘争主義の一派
水平社内の個人勢力関係
南梅吉一派(現日本水平社)
栗須七郎一派
松本治一郎一派(現全国水平社)
平野重吉一派(水平社解放聯盟)
水平社と共産党関係
水平運動の現況と功罪
軍と水平問題
概況
福岡聯隊事件
直訴事件
軍隊内差別撤廃運動
全国水平社
徳永参二一派の行動
水平社の対軍隊要求の二三及其処置
陸軍大臣に対する希望と抗議
軍隊に対する希望と抗議
結言
蘇聯邦の近況(莫斯科通信)
調査彙報 第十六号
左傾者は軍隊に於て如何なる場所、如何なる時、如何なる要領で主義を宣伝するか
在営者身上の調査並に取扱は慎重なるを要す
現時の青年は如何に左傾的宣伝に魅せられつつあるか
調査彙報 第十七号
軍隊内に行はれたる反軍策動
左翼出版物同演芸に就て
朝鮮共産党事件に就て
中国共産党遂に日本内地及満鉄組織内に侵入す
調査彙報 第十八号
要注意兵の懐持する思想理論の解剖と我等の採るべき態度
労農党結成さる
最近行はれたる反軍演劇
建国祭に就いて
調査彙報 第十九号
最近に於ける反軍策動の新傾向
無産政党の現状
最近の我国学生社会運動
最近に於ける極東蘇聯邦の真相(一邦人の見聞談)
調査彙報 第二十一号
左傾者の対軍隊工作(要注意在営兵卒の採れる)の現時の形態と軍隊の採る可き態度の二、三
勤務演習に現はれたる在郷軍人の思想傾向
時事断片
調査彙報(秋季演習号)第二十三号
前言
社会情勢に鑑み軍隊の演習実施上考慮すべき事項
不景気と社会運動
秋季演習時の反軍運動
演習実施上考慮すべき事例
演習地方の情勢調査に就いて
要注意兵の監督に就いて
宿営に就き考慮すべき事項
行軍に関し考慮すべき事項
損害賠償に就いて
国防思想の普及に就いて
演習時に於ける赤軍の政治作業
原則的事項
宣伝の実況(対住民宣伝の実況)
調査彙報(国体に関する共産党の見解に就て)第二十四号
序言
党員に依る日本共産党の批判
解党派意見の要旨
共産党は敗北した
敗北の原因
スローガンに就て
共産党は如何にすべきか?
彼等の主張に対する所見
感想(水野成夫手記)
日本共産党敗北の意義
共産党敗北の根拠
過去批判の範囲
君主制廃止のスローガンを撤回すべし
日本共産党指導部の墜落的伝統を葬れ
日本共産党は解散すべきである
共産主義者の誤膠の一、二点
―共産主義と正しき日本主義との調和の上に一つの理論を樹てんとするの矛盾誤膠―
要旨
本文
はしがき
共産主義の国家観並其の態度
問題の第一、共産主義とは一体何を意味するか
問題の第二、共産主義の現在国家に対する見解
問題の第三、現在国家の廃絶に闘する態度
問題の第三の其一 現在の国家より所謂半国家(プロレタリア独裁国)への転移
問題の第三の其二 プロレタリア独裁国(レーニンの所謂半国家)の問題
問題の第三の其三国家の死滅の問題
共産主義の君主観
問題の第四、共産主義は如何なる君主観を有するや
結言
附
治安維持出兵の参考
自第二十一号 至第二十六号 調査彙報
目次なし
調査彙報(第七回国際共産党大会に関する一観察)第五十一号
緒言
大会経過の概要
革命運動の史的点検と予測
新情勢に応ずる新戦術
将来の見透し――新戦略
ソ聯邦の前進か、コミンテルンの後退か
我等とコミンテルン及ソ聯邦
調査彙報(二・二六事件前後に於ける右翼運動概観)第五十二号
緒言
二・二六事件前に於ける状況
二・二六事件後に於ける状況
戒厳解止後に於ける動向
結言