別冊歴史読本　第１５巻第７号　＝　第１１１号（平成２年３月）

特集・史論〈２・２６事件〉
いま「二・二六事件」をどうとらえるか（高橋正衛）
「昭和維新」史のなかの二・二六事件（保阪正康）
北一輝の思想と青年将校（田々宮英太郎）
二・二六事件と新聞報道（高梨正樹）
憂国・青年将校、決起の背景を探る（片瀬裕）
昭和１１年雪の東京２・２６炎と燃えた若者たち
２・２６事件５４年目の現場を歩く
〈ワイド企画〉二・二六事件の謎を追う（監修・高橋正衛）
（１）「陸軍大臣告示」の謎
（２）奉勅命令“下達”の怪
（３）天皇はなぜ“激怒”したか
（４）なぜ「秩父宮黒幕」説が流されたか
（５）真崎は果して「黒幕」だったのか
（６）人はなぜ「暗黒裁判」というか
“命令と服従”で懊悩した人々
『二・二六事件と郷土兵』にみる“暗黒裁判”批判
もう一つの「奉勅命令」の謎
真崎甚三郎の暗黒裁判批判
同期生を処刑した運命の皮肉
〈ドキュメント〉雪の東京を震撼させた四日間（構成・平塚柾緒、山崎博）
（１）深夜の非常呼集
（２）早暁の要人襲撃
（３）占拠された日本の中枢
（４）戒厳令下の帰順工作
（５）奉勅命令下達さる
（６）下士官兵ニ告グ
特集・事件の群像
二・二六事件主役たちの素顔（利根川裕）
我々はなぜ決起したのか〈対談〉（池田俊彦＋赤塚金次郎）
安藤中隊長に鈴木侍従長殺害の意志はなかった（中島粂治）
二・二六事件と小沢中隊長（町田文平）
涙を誘った名文「兵に告ぐ！」
石原大佐と交わした言葉
スパイ・ゾルゲが見た２・２６事件
山王ホテルに残った女性
落花有感
北一輝の「霊告日記」と二・二六
片倉衷元少将二・二六事件を語る