歌舞伎 第73号-第78号(明治39年5月~明治39年10月)
歌舞伎 第七十三号
写真有
実生九郎の安宅(匏村)
劇文概観〔其一、脚本〕喜劇新式授法(藤沢古雪)喜劇空砲(岫星堂)瞿栗の花(吹田芦風)ぽつくり(紅葉野
脚本阿蘭陀芹(二幕目三幕目)(紅葉山人原訳・無名氏脚色)
劇文概観〔其二、評論〕俳優養成所の話(藤代禎輔)楽劇私見(小松耕輔)
「菅原」の大序(吉田国五郎)
演技の緒(其三)(武山成三抄訳)
劇文概観〔其三、脚本〕殉教者(小川煙村)喜劇姦婦の夫(草野柴二訳)甕破柴田(山崎紫紅)
名優行録(其三)(積善道人)
絵画と音律(久保田米徳)
劇文概観〔其四、考証〕近松が世話浄瑠璃の初作に就て(高野辰之)本朝五翠殿は近松に非ず(水谷不倒)
真砂座の「紀文大尽」と「ハゲアタマ」(芹影)
梨園辞世白首(其六)(山口豊山)
劇文概観〔其五、脚本〕公平天狗問答(右田寅彦)脚本音無の鼓(磯萍水)歌劇フィデリオの梗概(安藤弘)
歌劇伎座前の郵便箱(駒井某)
高田の橘英男(芹影)
劇文概観〔其六、史料〕花柳勝次郎(魔王)小道具与兵衛(蒼鶴)吉田玉造(渡辺霞亭)尾上多見蔵(同上)
「滝口入道」に就て(姉崎嘲風)滝口横笛の話(玉園快応)
劇文概観〔其七、脚本〕劇詩釈迦(平木白星)喜劇非常報知器(藤沢紫水)
「恋物語」合評(三木竹三・真如女史・久保田米僊・水口薇陽)
劇文概観〔其八、評論〕「沓手鳥孤城落月」と歴史的事実との関係(逍遥)俳優の跋扈(新潮)大隈伯の演談(
「二人袴」「実録先代萩」「御誂雁金染」合評(三木竹二・真如女史)
劇文概観〔其九、史料及芸人談〕市川猿蔵履歴(都)河東節の履歴(中央)文布機曾(時事)市川団蔵の宗吾談
京都の静間一座(関根黙庵・久松一声)
脚本「滝口入道」を読みて(水口薇陽)
劇文概観〔其十、評論〕モンナワンナの作者マアテルリンク(島華水)文芸の将来(金子筑水)米国における滑
四月の劇壇(三木竹二)
芝居の川柳(渡部虹衣)
金井安善氏逝く
歌舞伎日記、一覧有、新刊紹介
附録有
歌舞伎 第七十四号
口絵有
続助六考(伊原青々園)
劇文概観〔其一、脚本〕歌劇「オベロン」の梗概(安藤弘)歌劇羽衣(小松玉巌)悲劇海少女(昇曙夢)
脚本建築師(イプセン作・千葉掬香・新井雨泉共訳)
劇文概観〔其二、評論〕芸術界未曾有の大自由大乱脈、逍遥)調和楽に就きて(小松耕輔)
故林中と私と(寺崎広業)
京阪上りの莚升一座(山田桂華)
河東代々の略伝と其墳墓(山口豊山)
劇文概観〔其三、脚本〕喜劇写実小説(篠山吟葉)喜劇国語教師(保山人)喜劇脚本太平洋画曾噂八衢、素人落
滝口入道について(姉崎正治)
芝居を詠んだ古川柳(渡部虹衣)
喜劇守銭奴(其六)(モリエール作・草野柴二訳)
劇文概観〔其四、評論〕問題文芸と其材料(島村抱月)歌舞奨励は戦後の急務(久米邦武)
無線電話(室田武里)
河竹黙阿弥幽冥談
劇文概観〔其四、脚本〕さくら時雨(高安月郊)内海落(杉贋阿弥)
脚本「サンフランシスコ」の序(伊井蓉峰)
劇文概観〔其五、考証〕百合若大臣と甲賀三郎(幸堂得知)近松研究の一手引(高野斑山)近松の用ひし誓の詞
嵯峨野の露に付て(高安月郊)
本郷座のお伽芝居(芹影)
劇文概観〔其六、評論〕ゲルハルト、ハウプトマン(森林太郎)巣林子の詩論(佐々醒雪)
「南都炎上」の衣裳と道具(久保田米斎)
「南都炎上」脚本評(三木竹二)
「南部炎上」芸評(三木竹二)
くばりもの(匏村生)
「勧進帳」合評(真如女史・三木竹二・蘇命路人)
劇文概観〔其七、芸人談〕心と芸術の一致(桜間伴馬)劇壇雑感(藤沢浅次郎)
「助六」脚本評(小山内撫子)
「助六」芸評(三木竹二・水口薇陽)
劇文概観〔其八、脚本〕児桜(吹田芦風)、青大将(北里竜堂)
「魚屋茶碗」芸評(真如女史)
歌舞伎座に於ける第二回若葉会演劇(真如女史)
「やどり木」の昭子に就て(喜多村緑郎)
本郷座の「やどり木」(伊臣紫葉)
劇文概観〔其九、史料〕市川升若履歴、市川寿美蔵履歴、常盤津林中履歴
おしばゐ拝見(なにがし)
地方の芝居(浅野遊夢)
久保田米仙氏逝く
歌舞伎日記、一覧有、新刊紹介
附録有
歌舞伎 第七十五号
写真有
保名物狂の型(伊坂梅雪・堀越実子・堀越扶伎子述閲)
劇文概観〔其一、芸談〕指月尼の一中節(大阪朝日)一中節談(高橋清子)
本郷座の「やどり木」(芹影女)
劇文概観〔其二、評論〕古きはさながらに保存し新しきは全く新しきを興すべし(坪内逍遥)能楽談(古市公威
雁次郎の富樫(山田桂華)
劇文概観〔其三、考証〕近松門左衞門(水谷不倒)椀久末松山について(三木竹二)近松著作雑考(高野斑山)
宮戸座の画興行(三木竹二)
劇文概観〔其四、評論〕アマテルリンク(上田敏)近代の戯曲(平野万里)
脚本建築師(イプセン作・千葉掬香・新井雨泉訳)
藤間の大浚(真如女史)
写真有
劇文概観〔其五、脚本〕「イヒゲニア・タウリス」梗概(安藤弘)喜劇豚(成瀬無極)喜劇友白髪(しぐれ女)
東西演劇の別(岡倉由三郎)
劇文概観〔其六、評論〕音楽学校改革私案(幽絃郎)楽界の一大急務(東儀鉄笛)
真砂座の「サンフランシスコ」(芹影女)
劇文概観〔其七、史料〕落語の趣味(饗庭篁村)助六劇の一異例(三木竹二)
助六劇と川柳(久良岐)
劇文概観〔其八、評論〕女性芸人(三宅雄次郎)アアサア・ピネロオの新作「脚本レディ」の話(千葉掬香)
地方芝居(浅野夢遊)
喜劇守銭奴(其六)(モリエール作・草野柴二訳)
役者の町廻に就て(故錦隣子)
劇文概観〔其九〕宗教と文芸に就て(古沢露門)日本民謡概論(志田義秀)
演技の緒(其四)(武山成三抄訳)
劇文劇観〔其十、史料〕市川升代略歴、市川升蔵略歴
歌舞伎日記
一覧有
新刊紹介
歌舞伎 第七十六号
写真有
「天竺徳兵衞」の作評(三木竹二)
「天竺徳兵衞」の型(三木竹二)
「天竺徳兵衞」の芸評(三木竹二)
劇文概観〔其一、芸談〕技芸の潜勢力(宝生九郎)宝生九郎の芸談
「袖萩祭文」の作評(三木竹二)
「袖萩祭文」の型(三木竹二)
「袖萩祭文」の芸評(三木竹二)
劇文概観〔第二、劇本〕盆踊都風流(高安月郊)脚本小督局(小口紫水)喜劇求婚(海賀変哲)
「源氏店」の作評(三木竹二)
「源氏店」の型(三木竹二)
「源氏店」の芸評(三木竹二)
劇文概観〔其三、考証〕多田院開帳(高野斑山)松屋耳鳥斎(春潮)巣林子の面影(水谷不倒)
「山姥」一口評(蘇命路人)
劇文概観〔其四、劇話〕「しぶい」と「いき」(須藤南翠)渋味と「さび」(伊東専三)
無線電話(室田武里)
河竹黙阿弥幽冥談
劇文概観〔其五、芸談〕芸道の今昔(花柳勝次郎)円朝追憶談(橘家円喬)
真砂座の盆興行(芹影)
真砂座「博多小女郎浪枕」の衣裳(草雲雀)
劇文概観〔其六、評論〕助六と道徳(抱月生)演劇を論じて俳優諸氏に告ぐ(東京毎日)高尚なる娯楽としての
喜劇守銭奴(其七)(モリエール作・草野柴二訳)
劇文概観〔其六、風俗〕婦人の帽子(久保田米僊)衣裳の着料(都)
本郷座の十年前劇「捨小舟」(某老婆評・芹影記)
劇文概観〔其七、史料〕岸沢古式部履歴(都)三遊亭円橘(紅落子)
上海劇信(大久保栄)
劇文概観〔其八、芸談〕藤間の芸談(時事)
保名物狂の型(下)(伊坂梅雪・堀越寛子・堀越扶技子述閲)
劇文概観〔其九、雑〕英国に於ける日本演劇(報知)
歌舞伎座の酒道楽(三木竹二)
歌舞日記
一覧有
歌舞伎 第七十七号
写真有
独逸喜劇母の眼(田中霜柳翻案)
劇文概観〔其一、評論〕姿勢の美(久米邦武)民謡(上田敏)
「道春館」の型(三木竹二)
「道春館」の作評(三木竹二)
「道春館」の芸評(三木竹二)
劇文概観〔其二、史料〕中古俳優好衣裳(幸堂得知)
「盲兵助」の型(三木竹二)
「盲兵助」の作評(三木竹二)
「盲兵助」の芸評(三木竹二)
劇文概観〔其三、脚本〕喜劇仙台平(川上眉山)歌劇野辺の草(相馬御風)
助六は下劣か(一社友)
劇文概観〔其四、史料〕浪花節の来歴(未広亭清風)
中村雁次郎生立話(星橋主人)
演劇月六十一姿(土佐 劇痴)
喜劇守銭奴(其八)(モリエール作・草野柴二訳)
芝居の俳句(続)(呑吐庵)
俳優と仏像と(塩坂市僊)
劇文概観〔其五、芸談〕踊の話(藤間勘右衞門)宮薗節の話(宮薗千之)
宮戸座の「嫗山蛯」(芹影)
劇文概観〔其六、評論〕劇界革新策(岡鬼太郎)
元祖秀鶴所作修行旅日記(匏村)
高野だより(黙庵)
常盤津「山蛯」の型(真如女史)
劇文概観〔其七、脚本〕嵯峨野の露(高安月郊)新曲有子内侍(平木白星)
無線電話(室田武里)
河竹黙阿弥作劇談
欧洲劇信(山下破鏡)
雁のたより(関根黙庵)
劇文概観〔其八、評論〕演劇改良(野口米次郎)演劇雑感(北里竜堂)
真砂座の「子煩悩」(芹影)
劇文概観〔其九、雑〕帝国劇場建設の計画、高等演芸場設立の計画
歌舞伎日記、一覧有
歌舞伎 第七十八号
写真有
「丸橋忠弥」堀端の型(清潭生編・二代目左団次校)
丸橋忠弥の犬(市川高助)
ハウプトマンの「アント、ピッパ、タンツト」(鴎外漁史)
劇文概観〔其一、考証〕酒顛童子の伝説に就て(長谷川福平)国姓爺の異本(幸堂得知)
名優言行録(其四)(積善道人)
河東代々の略伝と其墳墓(山口豊山)
劇文概観〔其二、脚本〕祖国(田口掬汀)
無線電話(室田武里)
河竹黙阿弥幽冥談
劇文概観〔其三、芸談〕耳の掃除(豊竹生駒太夫)故菊五郎の話(坂東三田八)
演技の緒(其五)(武山成三抄択)
劇文概観〔其四、脚本〕新オセロ(太郎冠者)思案の外(太郎冠者)
常盤津「山蛯」の型(其二)(真如女史)
劇文概観〔其五、通信〕倫敦劇信(竹越三叉)
元祖秀鶴所作修行旅日記(続)(匏村)
劇文概観〔其六、落語〕抜け雀(桂文枝)ハイカラ(柳や小さん)
遺し文(浜村佐保子)
三木先生へ申上ます(下谷かうせつ)
劇文概観〔其七、脚本〕無名氏(思軒原訳)
「信長異風行列」に就て(村田丹陵談・清潭生編)
劇文概観〔其八、劇場〕摸範劇場の感(贋阿弥)帝国劇場に就ての意見(市川高麗蔵)
喜劇守銭奴(其九)
劇文概観〔其九、脚本〕佐良佐良越(山崎紫紅)兄弟(依田秋圃)
「河内山」の型(市川新十郎談・清潭生編)
劇文概観〔其十、史料〕鏡屋銭に就て(水野桂雄)茶番狂言(三楽生)
観潮楼一夕話(鴎外漁史談・嫩梅生記)
オイデエプスとスフインクスと
名古屋の「祖国」評(早川芦生)
鬼丸の貢(匏村)
劇文概観〔其十一、史料〕岡安喜三郎の履歴、杵屋六三郎の履歴
「両浦島」の演劇上の価値(上)(白甲)
歌舞伎座の伊井一座(芹影)
第二回興行に於ける「両浦島」の型(三木竹二)
「両浦島」の芸評(三木竹二)
朝比奈の定紋鶴の丸に就て(不倒生)
明治座の追善芝居(との字)
川上一座の「祖国」(秋涛居士)
両浦島を見て(小金井きみ子)
歌舞伎日記、一覧有、新刊紹介