週刊朝日 大正12年1月1日 = 第3巻第1号 新年特別号
絵附録(本誌一頁大)
かるた(大久保作次ロウ作)
元旦(巻頭言)
時間を計測る器(新村出)
公孫樹(短歌)(牧野英一)
猪から豕へ(伊東忠太)
甲州の山地風習(埴原久和代)
小山田庄左衛門の話(中村吉蔵)
牧師ブランドの悲劇(楠山正雄)
『かるた』に就て(大久保作次ロウ)
紙の雪(長谷川時雨)
巴里でした正月(T・H・生)
冬の森(短歌)(木下利玄)
ある冬の記(メレヂユコーウスキー)
福寿草と伝説(前田曙山)
枯るゝ(俳句)(虚子)
スキーの豪快味(郡場寛)
雪の歌(短歌)(若山牧水)
僧正遍昭(上司小剣)
雪生活の興趣(相馬御風)
猪を胴斬る(蛍ヶ池赤人)
菜の花が咲く(昇曙夢)
絵踏の行事(大泉コク石)
日向の新年(若山牧水)
没泉記抄(短歌)(吉井勇)
飛騨のお正月(江馬修)
北国人(室生犀星)
信州諏訪の土容(島木赤ヒコ)
軍艦の正月
こよみの話(西村真次)
エスキモーの犬の談(安成二ロウ)
大人の玩具子供の玩具(紫浪)
雪の降る日と万雨(童話)(相良テイ二)
フレツドと小人(童話)(カーリン)
降誕祭のころ(和田とみ子)
幼時を偲ぶ今夜の炬燵(杉浦翠子)
新年に使はれる水産物(尾上鎌吉)
薄(短歌)(尾上柴舟)
愚談妄談(水島爾保布)
夜の時雨(短歌)(金子薫園)
或る水夫の死(米窪太刀雄)
いでゆの旅(谷口梨花)
山東を去りて(短歌)(渋川玄耳)
花の春(荻原井泉水)
お正月(童謡)(川路柳虹)
赤城の大沼(俳句)(荻原井泉水)
無意識の行為と犯罪(小酒井不木)
月夜のあゆみ(短歌)(原阿佐緒)
新講談お亀と六郎左衛門(素天生)
劇壇回顧と予想(三宅周太ロウ)
大阪の芝居界(善知鳥)
朝(短唱六首)(三木露風)
碓氷峠(短歌)(窪田空穂)
近作(俳句)(中塚一碧楼)
舞踊と音楽界を顧みて(山田耕作)
日本で一等古い新聞(中ガミ利人)
奈良行(俳句)(松瀬アオ々)
創作
雪の上の賭博(小川未明)
満一年(対話)(成瀬無極)
翡翠(尾崎士ロウ)
小学教師(谷崎セイ二)
厨(細田源吉)
ひがみ(堀江京子)
雪にからまる伝説
他国者と村の娘の恋(正宗勇)
糠塚長者ト長左(若林芳樹)
住持が抱いてゐた橙ほとの雪塊(野口登志夫)
鎌を捨てよといふ男(高木正朔)
祭りの夜の女櫛と母の恋(永田耕作)
二人の呉服行商(木下熊三郎)
千石山の雪崩(小川美佐子)
遊女の恋(藤原八蔵)
母親を救ふた娘(深瀬金栄)
二人の女と落人(流下恵竜)
琵琶湖の八日荒れ(新名トク一)
白い息を吐く女と己之吉(松井セイ次ロウ)
衣装を焚いた旅役者の群(中西リョク生)
雪の中に咲く百合花(牛尾純二)
片岡源五右衛門が拓いた山道(尾上明治)
消えた足跡(元鳥英三)
兄と妹(木野本数馬)
海底から赤児の声(嵯峨根藤枝)
凡夫親鸞の憤慨(小木曾次ロウ)
越娘の出る峠(大橋吉子)
栗下駄職人の娘(谷智一)
白山の千蛇封じ(丸山寛雄)
絵画=写真(数十葉)