中央公論 第52年第8号 = 第597号(昭和12年8月)
中央公論 第八号 第五百九十七号
(口絵)初秋水村(小川芋銭)
(巻頭言)西欧の情勢と東亜の平和
金問題の展望(田中金司)
文芸批評の行方(小林秀雄)
欧洲政局の点描(益田豊彦)
―特輯・北支事変―
嵐を喚ぶ北支の妖雲(中保与作)
北支事変が起きるまで(太田宇之助)
抗日運動の現段階(藤枝丈夫)
北支事変と廿九軍並びに支那軍隊(田中香苗)
日支を繞ぐる列強の外交戦(原勝)
苦悶のスターリン政策(中山貞雄)
黒竜江事変と国境問題(平竹伝三)
スターリン・トロツキイ抗争史(直井武夫)
物価騰貴と予算(河上丈太郎)
大学巡礼(大塚金之助)
帝国芸術院に与ふ(杉山平助)
仏蘭西文芸院点描(中村恒夫)
ひと吾を公式主義者と呼ぶ(戸坂潤)
近衞治下の政局(山浦貫一)
軍部と資本家陣(野田豊)
財界参謀本部漫画潜行記(池田さぶろ)
或る刑法学者の横顔(滝川幸辰)
伊良古鷹(詩)(佐藤春夫)
近時随想(菊池寛)
Human Comedy(馬場恒吾)
瓢亭・五百木良三(水野広徳)
怪談と科学
精神病学から見た妖怪現象(小峰茂之)
泰西古城怪奇譚叢(太田七郎)
幽霊と憑きもの(小熊虎之助)
図書館随筆(湯浅半月)
天才の病気と死因(式場隆三郎)
布哇で、畳の上で(荻原井泉水)
ハレムの扉を開く―アラブの女―(榎本桃太郎)
蕃社夜泊記(中西伊之助)
夏日閑筆(川田順・中村翫右衞門・高田義一郎・木村富子・志村繁隆)
戦国秘録 武田勝頼の最期(岩崎栄)
(短歌)夏詠(尾山篤二郎)
政治家の離合集散(我が交遊録 五)(徳富猪一郎)
超長距離機の話(斎藤寅郎)
ルポルタージュ 水底の小河内村(大宅壮一)
現代ソヴイエトの版画芸術(小西謙三)
教育に於ける日本的性格(山下徳治)
街の人物評論(松平頼寿・川端竜子・小橋一太・武者小路実篤・八田嘉明)
私の見た帝人事件(和田日出吉)
苦闘・解放の日(受刑記三)(中本たか子)
(発句)
夏の草(原石鼎)
東京駅素描(富安風生)
西瓜(永井荷風)
―創作―
小説 可恐児(里見トン)
戯曲 遁走譜(真船豊)
別冊附録 レオン・トロッキイ 裏切られた革命