中央公論 第46年第2号 = 第517号(昭和6年2月)
中央公論 第二号 第五百十七号
口絵『浅春』(安田靭彦)
(巻頭言)血税負担者の優遇
日本に於ける「第三期」恐慌の特質(猪俣津南雄)
マルクス批判者のマルクス地代論(櫛田民蔵)
社会民主々義の経済的基礎と日本に於けるその特質(寺島一夫)
日露関係の危機?(桧六郎)
無産党合同問題の本質と将来(細迫兼光)
首相代理問題批判(中野登美雄)
帝国主義戦争と石油(由岐一)
世界情勢の展望3 ラティン・アメリカの政治的経○的断層 世界経済批判会
日本経済現実体の分析 信用恐慌の切迫 大工場労働者に及ぼした恐慌の影響 満洲の支配を巡る戦争の危機
シーボルト一家の手紙(幸田成友)
当今地主物語(前川正一)
欧米服装 ア・ラ・モード(今和次郎)
労働歌物語(木村盛)
国史に見ゆる借金不払ひ(牧健二)
警察国日本(清沢洌)
宇垣一成論(馬場恒吾)
東京市電争議秘録(小林五郎)
現代政党の雄弁家(麻生久)
言論弾圧の追憶(伊藤痴遊)
一友人のこと(中野重治)
都会の潮音を聴く
白い家(さゝき・ふさ)
街頭の画(林芙美子)
午後三時・大都会(宇野千代)
ボイラーの止む頃(織本貞代)
女工行進譜(赤松常子)
ドン・フアンに臍を見せた女(万里野平太)
サヴェート新首相モロトフとは?(和田軌一郎)
ウルトラ説明録(徳川夢声)
帝国議会乱闘史(永松浅造)
妖霊グロテスク(伊集院斉)
新著月評
世界怪奇実話12 主よ御許に近づかん(牧逸馬)
一九三一年・新商売往来(南香平)
ソヴェートの監獄制定と囚人生活(茂森唯士)
十万石の怪談(佐々木味津三)
文芸時評(広津和郎)
(特別附録)最新社会科学の頁(第六回)
((創作))
小説 吉野葛(谷崎潤一郎)
小説 燃える石(藤沢桓夫)
戯曲 序文(岸田国士)
長篇小説 真理の春(細田民樹)