中央公論　第４２年第１０号　＝　第４７７号（昭和２年１０月）

中央公論　秋季特別号　第十号　第四百七十七号
口絵『きのこ』（小杉未醒）
公論
（巻頭言）府県会議員選挙に際して
杉森孝次郎氏に与へて氏の機能主義社会の志向と構造と実現の工夫とを論ず（田中王堂）
革命ロシア十年の経過を見る（清沢洌）
太平洋会議と移民問題（那須皓）
休業銀行の預金者に与ふ（堀江帰一）
官憲の公平性と社会運動（赤松克麿）
言論暴圧の抗議と階級闘争（布施辰治）
社会時評
左右田博士を悼む　松島事件に於ける証人喚問並に之に対する吾人の態度　満洲の排日騒ぎにつき或る支那人か
お前（日本）は支那に何を望むか
支那の無産階級への言葉（大山郁夫）
先づお前の悪夢から醒めよ（室伏高信）
新支那に対して外交の建直しを要す（笹川潔）
隣邦日本人としての『私』の希望（石川三四郎）
大局論と利害論との衝突（小村俊三郎）
芥川氏の文学を評す（正宗白鳥）
説苑
種彦と稿本田舎源氏（山口剛）
明治に於ける絵画思潮の推移（川路柳虹）
維新史上の弱き女（尾佐竹猛）
雲
旅人と雲（吉田絃二郎）
艦長の見た雲（佐々木味津三）
雲の歴史序説（藤沢衞彦）
画としての雲（森田恒友）
山の雲（石井鶴三）
各派無産政党の台所拝見（来間恭）
魔法の絨毯（もだん・でかめろん其六）（谷譲次）
当なし行脚（堺利彦）
（其四）新しい男＝蛤と諸戸＝テント村＝木曾川
若槻と箕浦（武者小路実篤）
右と左（長谷川如是閑）
創作
小説　石に撃たるる女（吉田絃二郎）
戯曲　浮世床小景（久保田万太郎）
小説　嘘つきの夢（武者小路実篤）
小説　喜左衞門どんが幽霊になつた話（相馬泰三）
小説　一旧友（佐藤春夫）