中央公論 第42年第7号 = 第474号(昭和2年7月)
中央公論 第七号 第四百七十四号
口絵『水風』(安田靭彦)
公論
(巻頭言)支那時局の正視
我国資本主義の安定の型、没落の型(猪俣津南雄)
時論としての人口問題(矢内原忠雄)
地方分権と農村問題(小野武夫)
浜口雄幸論(馬場恒吾)
三土新蔵相と政友会の財政々策(下田将美)
田中外交の文明史的批判(清沢洌)
○○○
立憲民政党の政綱を評す(安部磯雄)
英露断交は何を意味するか(松原一雄)
現代思潮とヒロイズムの交錯
機械時代のヘロイズム(杉森孝次郎)
ヒロイズムの復活(藤森成吉)
デモクラシーの馬脚(高畠素之)
英雄主義の破産に就いて(秋田雨雀)
泥塗れのヒロイズム(石川三四郎)
社会時評
団体生活に於ける 協動の精神支那出兵に就て(吉野作造)
日曜と郵便
(下村海南・植原悦二郎・上杉慎吉・白柳秀湖・内ケ崎作三郎・小島政二郎)
(佐藤功一・阿部次郎・鈴木文史朗・上司小剣・水木京太・小泉信三)
(新村出・杉村楚人冠・賀川豊彦・木村泰賢・高島米峰・矢田挿雲)
(小村欣一・清沢洌・宮田修・高畠素之・沢柳政太郎・土田杏村)
(ささきふさ・小酒井不木・山田耕作・水野広徳・安成二郎・都河竜)
(沢田謙・千葉亀雄・安部磯雄・今東光・石浜知行・煙山専太郎)
プロレタリヤ文芸総評(上司小剣)
説苑
当なし行脚(堺利彦)
(其一)〓吾と真菰と醤油
現代矛盾生活の十二小景(佐々木指月)
松助閑話(四)(尾上松助(談)・邦枝完二(稿))
太郎とB・V・D(谷譲次)
北満放浪雑話(里村欣三)
家
家の霊(里見トン)
病室兼仕事場(山川均)
子供達の巣(徳田秋声)
私と家(村山知義)
家を四五軒(近松秋江)
『艶道通鑑』覚え書(本間久雄)
うぶすな考(新村出)
演芸時評
「日本戯曲集」について 「毛猿」について 「心座」見物 「歌舞伎座」の六月 「演舞場」の六月(正宗白
荷風随筆
上野(永井荷風)
文芸時評
樗牛、透谷、また今日の我々の文学 文明批評及び信念ある文学 全集本流行余話(佐藤春夫)
創作
小説 やどり蟹(永井荷風)
小説 冬と手紙と(芥川竜之介)
小説紋付(滝井孝作)
小説 『よしや逆さに』(宇野千代)
小説 新築工事(正宗白鳥)
小説 和む(徳田秋声)