科学知識 第6巻第3号(大正15年3月)
科学知識 第六巻 第三号
表紙 木炭を焚いて走る自動車(オフセツト版)
口絵
ニユヨーク市の始めて用ゐた自働投票機
患者輸送用の飛行機
米国の国有となつたフランクリン ピヤースの旧邸
二つの研究画報
七十五年前の米国旅行に感慨深きミーカー翁
巴里の凱旋門下に集つた大戦時の色彩(以上写真版六頁)
扉絵(工学博士伊東忠太)
自然科学に対する誤解(文学博士 桑木厳翼)
果して動植物に相違ありや
自動車燃料としての木炭瓦斯(陸軍技師 三木吉平)
―吸入瓦斯発生器の発達―パーカー式瓦斯発生装置―我国の自動車燃料―各国に於ける木炭利用の情況―
船や大建築の上に離着容易なオート ジールの話(航空研究所 二水生)
―ヘリコプター―オート ジール―
理想的蓄電池の発明に一百万円の提供
仏国陸軍スキー界の概況(陸軍歩兵少佐 加藤真一)
―山地作戦上よりする仏軍スキーの採用―仏国に於けるスキー活用の地域―仏国陸軍のスキー学校―陸軍中央ス
スポーツ異聞
耐火建築材料の概念(曾我杢祐)
―緒言―セメント代用土―石綿―石膏―硅藻土―滑石―菱苦土鉱―結尾―
化学と人生
光と植物=人工光線の応用
超X線の新発見(理学士 TT生)
北海道の拓殖と甜菜事業(農学博士 三宅康次)
―甜菜糖業の特徴―甜菜栽培に好適せる土性―本道の気温と含糖率―本道甜菜栽培の適地―甜菜糖業創立の経済
毛織物の話(工学博士 高松豊吉)
頽雪の話(林学博士 伊藤武夫)
求めんと欲せば先づ与へよ
受信空中線よりの再放射作用(東京高等工業学校教授 山本勇)
英国の石炭消費状況
グラビア画報
リー ヅフォレー博士によるラヂオ高声機の革命的発明
潜函工事の概況
電話交換に働く人と機械
仏国青年の真剣なスキー研究
信仰厚き大科学者オリバー ロツヂ博士
世界の噂
水の使ひ方(その二)(医学博士 藤浪剛一)
―罨法―纏包法の効果―胸部の湿布―湿布の効果―全身纏絡―罨法の起原―
天降石(隕石・隕鉄)の話(東京天文台内 井上四郎)
―火球―天降石を構成する物質―天降石の大さ―天降石の外観―天降石の起原―
音の話(工学士 小林庸介)
―音波の伝播―波の合成―固有音―音の種類―音色と人工音―耳の働き―
未来人の顔は?
猟犬の仕込み方(山宿猟夫 宮田長太郎)
―猟犬の種類と性質―猟芸の仕込み方
平版画報
犬の様々
温室に応用した人工光線
理科通信
世界見聞録
心細い仏国人口の将来(理学博士 横山又次郎)
―人口上の心配―何故人口の伸び方が鈍いか―子福者たるを厭ふ―産児の奨励も無駄―仏人の滅亡期―出産の危
静電気より起る火災とその防火法(理学博士 亀高徳平)
―粉塵による火災―静電気の予知及び防禦―揮発性の液体取扱所よりの出火―ドライ クリーニング工場の出火
硝綿塗料
酢のお話(理化学研究所 植村泰二)
―日本の在来の醸造酢―欧米の食酢―速醸酢―市販の合成酢―理研衛生酢―各食酢の比較―
化学工業博覧会の壮観(工学博士 鴨居武)
稀瓦斯発見に至る道ゆき(理学士 松野吉松)
―緒言―稀瓦斯発見に至る道ゆき―
キツプの装置
加水分解
地熱の利用
ヅフォレー博士によるラヂオ発声器の新考案
実用向な鳥獣肉の貯蔵法
製鉄の話(その二)(製鉄所技師 児玉晋匡)
―銑鉄から鋼に―製綱法―
風呂の廃湯を利用する麦の黒穂病予防(群馬県立農事試験場 岩山新二)
家庭園芸 蒔く種子の吟味
―種子の生立ち―種子の解剖―種子の寿命と貯蔵法―種子の良否―種子と本場―種子は出所が大切―
科学時事
編輯室より