科学知識 第5巻第2号(大正14年2月)
科学知識 第五巻 第二号
表紙 ラツセル車の除雪光景(オフセツト版)
口絵 理化学研究所を訪はれたる東伏見若宮殿下
地下六千呎の秘密を探るダイアモンド試錐機
積雪と闘ふ雪掻車
ラヂオ ニュース
氷上の牡蛎漁業と養殖設備
火災報知機(以上写真版六頁)
扉絵(工学博士 伊東忠太画)
科学の光明(扉絵解説)(工学博士伊東忠太)
天文と人生(理学博士 平山清次)
瓦斯の使ひ方(工学博士 大島義清)
―空気穴の加減―焔の色―火口と容器の距離―瓦斯ストーブ―瓦斯の使ひ方と効率―
英国に於ける煤煙防止会議
鉄道問題の解説(鉄道技師 古川淳三)
―鉄道運輸量の激増―既成線の輸送能力―広軌改築案―鉄道電化策―改良事業概要―
放送無線電話の原理と応用(逓信技師 荒川大太郎)
―電波の振動数と波長―電波通信の方法―無線通信の利用―
大阪に於ける科学知識懇親会
黒ダイヤの話(理学博士 今井半次郎)
透明金剛石の二種―金剛石の産地―ガリソン氏の説―宝石ダイヤと黒ダイヤ―
椎蕈栽培法(林学博士 三村鐘三郎)
―副業としての椎蕈栽培―樹種―伐期―寝込―榾起―
動物小話 サルの話(理学博士 石川千代松)
曹達の話(工学博士 中川壮助)
―曹達の種類―曹達の工業的用途―天然曹達―ルブラン法―アンモニア曹達法―食塩電解法―曹達工業の現状―
原子と物質の本性(一)(理学士 TT生)
中附写真
又も発見された恐竜の足跡
睨の利きさうな怪像
凶か吉か優曇華の正体
雪と人との格闘か
珍らしい巨大なスマトラの花
石炭はどうして見付け出すか(日下部義太郎)
―石炭のある地層―石炭層の探査―調査隊の苦き経験―石炭層の試錐―金剛石試錐法―最新式の試錐機―
餅の膨れ縮み
寒雪害と鉄道保線(工学士 江沢甚一)
雪量にかけては世界第一―頽雪の威力―頽雪止―壮烈極まる除雪隊―ラツセル車の作業―要塞戦とも見るべき防
火災報知機(第一消防署長消防司令 小泉寿之助)
特輯読物
ニユーヨーク市街を飛行するZR三号
前世界に跋扈した怪物
器用な習性を恵まれた一種の穀象
世界見聞録
品のよい目庇
恋人を船首に飾つた怪速船
飼ひ馴された狼
立木化して麒麟となる
火薬を使つた飛行機用○砲
玩具のやうな四百年前の大砲
飛べない巨鳥
怪速力の一輪自動自転車
往来のクリーニング
木登のチヤンピオン
世界最小の牛
世界一の大きな貝
耐火塗料 レプトライト(理化学研究所小野田虎造)
地学雑話 房州の熱帯化石(理学博士 横山又次郎)
無名国―河と国名
内分泌の話(一)(医学士井上善十郎)
―緒論―内分泌の本態―ホルモンの供給腺―甲状腺―副甲状腺―脳下垂体―松菓腺―女子生殖腺の解剖と生理―
琉球紀行(その二)(工学博士 伊東忠太)
―国民―歴史―文化の素因―言語と文字―宗教―
牡蛎の話(水産講習所技師 妹尾秀実)
―牡蛎は世界的の食品―世界に於ける牡蛎の産額―本邦養蛎業の現勢―板牡蛎の養殖―牡蛎の栄養価値―
永代橋基礎工事に使用する 第一潜函の進水
科学時事
編輯室より