科学知識 第2巻第8号(大正11年8月)
科学知識 八月号
表紙 夏の海岸(三色版)
口絵 海亀の捕獲(三色版)新武器としての吊星―マニラ煙草の栽培―
雲の形―彗星(以上写真版)
新鮮にして永く腐敗せざる魚(理学博士 大島正満)
―驚くべき天然の大冷蔵庫―鮮魚の人工凍結法と其特点―乾湿両法の優劣―凍結魚の処理法
本邦にて試験せる凍結魚及其輸送
彗星の話(一)(東京天文台 井上四郎)
―週期彗星と無期彗星―彗星の構造及体形の変化―大彗星と小彗星―彗星の光輝質量密度成分―
繋留気球の構造及其用途(早大工学士 竹内嘉助)
―繋留気球の形―各部の装置、作用、操作、用途
電動機連結喞筒の種類(芝浦製作所技師 ST生)
―往復動ポンプ―遠心ポンプ―吸水の高さ
時間史話(理学士 竹内時男)
日本の気候は洋風家屋の改良を必要とす(理学博士 川村清一)
―現今流行の家屋は西洋風其侭―日本の気候は欧米と正反対―日本の気候は害菌の生育に適す―我邦では誘湿的
土用波と闘つて(理学博士 原十太)
哩をキロメートルに換算する法―寒暖計の華氏を摂氏に換算する法
新しい潜水器(皆川広量)
海陸風と夕凪(理学博士 寺田寅彦)
種々の用途ある雲母、鉛筆の心にする石墨(黒鉛)
海と日本(海軍大佐 水野広徳)
毒蛾の毒に就て(農学博士 丸毛信勝)
鰹のお話(水産局 能沢鱗)
―勢のいゝ魚―勇しい鰹漁業―味の素の鰹節―
メンデレーフの母
夏の海軍(海軍少佐 小川重太郎)
―夏の軍艦―夏の測量艦―夏の軍港
魚鰭の働きと其変形(水産学士 佐々木喜一郎)
遊泳法(理学士 梅沢親光)
雲のいろいろ(中央気象台技師 国富信一)
―巻雲―巻層雲―巻積雲―積巻雲―乱雲―雲の応用
正覚坊の話(水産学士 国枝溥)
―アヲウミガメとアカウミガメ―分布区域―揚り亀の捕獲―沖亀の捕獲―孵化
新武器の発達(理学士 西沢勇志智)
―発光弾―発煙弾―焼夷弾
化学の緒(二)(工学博士 鴨居武)
世界漫遊記(本多博士一行)
分子説の大要(理学士 竹内潔)
サイダー中の硝子
サア ウヰリアム ラムゼー(二)(理学博士 亀高徳平)
―太陽の元素を地上に発見した―アルゴン及ヘリウムの発見は賞牌其他を雨下せしめた―ラムゼーはノーベル賞
セメント工業の大要(二)(小原弘)
―セメントの製法―セメントの試験法―セメントの利用
夏休みの読物
大正九年の人口動態統計に就て(二階堂保則)
青長屋(三)(理学博士 岡村金太郎)
―植物解剖の新知識―矢田部先生の講義―新体詩の創作―仮装会の飯島先生―其他
三菱造船研究所訪問記(段子)
素人工業
―引き伸ばし写真暗箱(1)―簡単なフィルムの現像器(2)―縮図器(3)―電灯覆の作り方(4)―セクス
八月の気象
八月の天象
科学知識普及会の天○観覽
自然界―社会―科学界
読者諸君へ