改造　第１７巻第１０号（昭和１０年１０月）

改造　第十七巻　第十号
画壇寸評
堀口と徐廷権（荻野貞行）
高橋是清会見記（山本実彦）
嗜眠性脳炎の話（佐藤秀三）
財界風聞（菱田友三）
楽壇寸評
一九一三年のドイツの教訓（今井登志喜）
短歌　日川渓谷（松村英一）
日本探偵小説の多様性について（江戸川乱歩）
劇壇寸評
芝居うら（大衆小説）（川口松太郎）
渡辺崋山（藤森成吉）
久里岬土産（ユーモア小説）（獅子文六）
オーステリッツの太陽（ブウランジエ将軍の悲劇）（大仏次郎）
文壇寸評
支那国民政府の新なる危機（広瀬至宏）
詩
秋の歌（津村信夫）
宇宙塵（草野心平）
流行を断裁する（保岡勝）
戦時動員下の伊太利経済（有沢広巳）
バルビユス逝く（小牧近江）
商大白票問題の真相（藤川忠二）
新聞界寸評
五段砧（内田百間）
純正小説論（入選文芸評論）（宇山雄二）
思ひつくまゝに（里見トン）
懸賞文芸評論入選発表
創作
小説　一つの転機（島木健作）
小説　童謡（川端康成）
長篇　壮年（林房雄）
小説　待機（尾崎士郎）
小説　あど・ばるうん（十一谷義三郎）
長篇小説　キリスト（賀川豊彦）
扉カツト（中川一政）
選挙粛正の国民的自覚（佐々木惣一）
太平洋経済と日本（阿部賢一）
「日本資本主義分析」に於ける方法論（向坂逸郎）
フランスにおけるファシスト諸団体（大岩誠）
明年度予算の特異性（牧野輝智）
烏を飼ふ話（山川均）
理研のプロフイル（寮佐吉）
巴里の食道楽（柳亮）
街頭寸評
在米邦人労働者の組織並に活動（加藤勘十）
新劇壇評判記（田郷虎雄）
天気予報と成層圏（科学セクシヨン）（竹内時男）
利根の鱸釣り（朝倉文夫）
座談会「今日の問題」
出席者
（長谷川如是閑・菊池寛・山川均・宮沢俊義・真鍋嘉一郎・鈴木文史朗・阿部真之助・山本実彦）
政治家としてのゲーテ（阿部次郎）
映画界寸評
ハリウツド異変（松井翠声）
千曲川に沿うて（絵と文）（石井柏亭）
世界情報
今年の農村（小岩井浄）
裁判より見た貞操価値の下落（沖村良可）
世界文化ニュース
コミンテルンの動き（馬場秀夫）
岡田内閣の運命
新党計画を繞る政局の現段階（佐々弘雄）
床次から望月へ（山浦貫一）
岡田内閣異変（馬場恒吾）