改造　第１２巻第３号（昭和５年３月）

改造　第十二巻　第三号
政戦の巷から
巻頭言
プロレタリア政治学の理論と実際（佐々弘雄）
インテリゲンツイアの歴史性と階級性（石浜知行）
モルガン治下の銀行集中（小島精一）
自然主義者としての本居宣長（長谷川如是閑）
時評
総選挙の颱風一過（山川均）
製糸工場に於ける賃銀不払問題（末弘厳太郎）
総選挙展望（馬場恒吾）
東京第五区観戦記（小堀甚二）
大阪第四区観戦記（村島帰之）
東洋の脅威シンガポール軍港（伊藤正徳）
百貨店の大接戦（福島兵庫）
鴉片物語（高田義一郎）
赤い広場を横ぎる（田口運蔵）
桜花爛漫下の大ストライキ（中西伊之助）
総選挙転戦・観戦記
応援戦記（菊池寛）
激戦雑録（奥村甚之助）
階級的使命と復讐に燃ゆる栃木一区（高橋長太郎）
同志の勝利を念じて（赤松克麿）
激戦前景粗描（古市春彦）
無産婦人同盟と選挙戦（織本貞代）
金子洋文実戦記（小牧近江）
満員の無産党演説会（向坂逸郎）
総選挙戦の渦の中から（大山郁夫）
細民金融の裏面（草間八十雄）
日露戦争と第一ロシア革命（荒川実蔵）
満鉄王国論（武内文彬）
選挙に使つた金（山浦貫一）
政治囚監獄の哀史（荒畑寒村）
歌と詩
白音太来まで（川田順）
牝鶏の視野（深尾須磨子）
トオキイをめぐる　日本映画転変録（森岩雄）
台湾風景（林芙美子）
新刊批評
『農村は何処へ行く』を薦む（八木沢善次）
『疾風怒涛時代と現代独逸文学』を読む（茅野蕭々）
最近の『文学論』書（千葉亀雄）
軍縮会議の大観（町田梓楼）
文芸時評（広津和郎）
同志レスルッスを案内する（前田河広一郎）
ＬＩＢＥＲＳＴＵＤＩＯＲＵＭ（吉村冬彦）
創作
戯曲　スパイと踊子（村山知義）
小説　父の活計（滝井孝作）
戯曲正子とその職業（岡田禎子）
小説　身の末（久保田万太郎）