改造　第１２巻第１号（昭和５年１月）

改造　新年号　第十二巻　第一号
新即物主義（成瀬無極）
品行方正症（高田義一郎）
女優・一九三〇年型（森岩雄）
科学は行進し支配する（石井重美）
明日の結婚（上田文子）
岩藤雪夫（小林多喜二）
小林多喜二（岩藤雪夫）
大ショ下の地下（岡田信一郎）
一九三〇年の景気（小汀利得）
キヤバレ（岩田豊雄）
モダン新薬（橋爪檳榔子）
悲喜劇・悲劇・喜劇（丸山定夫）
大山郁夫（河野密）
癌治療の新学説（杉田直樹）
非フランス的モダン（宇野千代）
新しい美の理想（板垣鷹穂）
作家の五、六（新居格）
ヴヰタミンの正体（鈴木梅太郎）
スカアト（丸木砂土）
現象学は明日の科学か（三木清）
オペラ（関屋敏子）
人の血液と気質（古川竹二）
一九三〇年に於ける新保険（呉文炳）
入学試験（伊藤長七）
科学小説の方向へ（貴司山治）
一九三〇年の珈琲（喜多壮一郎）
沢村田之助（丸木砂土）
赤い広場を横ぎる（田口運蔵）
総選挙に対する政党と大衆（蝋山政道）
ブハーリン対立の真相（茂森唯士）
詩
百姓の唄（岩淵威夫）
家族慰安会で（三好十郎）
日本映画を斬殺す（直木三十五）
競馬の話（中戸川吉二）
世界最近兵器の進歩（杉山元）
世界石油大争奪戦（伊木常誠）
シュヴァリエ・デオン（大仏次郎）
魚王行乞譚（柳田国男）
英京二景（久米正雄）
創作大附録
戯曲　長江進出軍（前田河広一郎）
小説　銀の独楽（野上弥生子）
小説　清算（明石鉄也）
小説　大都会の一隅（佐藤春夫）
小説　誰が殺したか？（葉山嘉樹）
小説　卍（まんじ）（谷崎潤一郎）
小説　間米米吉氏の銅像（林房雄）
小説　メダンの独白（武林無想庵）
戯曲　蜂起（藤森成吉）
昭和五年の春
巻頭言
所謂『科学の階級性に就いて（田辺元）
社会党鎮圧の話（向坂逸郎）
モルガンとロックフェラー（小島精一）
第二貧乏物語（河上肇）
尖端的性運動の分析から新性道徳の設立へ（杉森孝次郎）
土地問題と封建遺制（猪俣津南雄）
反動時代を如何に戦ひ抜くべきか？（大山郁夫）
時評
政局はどうなる（緒方竹虎）
疑獄と廓清（山川均）
一月十一日金解禁と我財界（石橋湛山）
金の輸出禁止から解かれるまで（前田繁一）
新刊書鳥瞰記（福田徳三）
農村と都市
都会的思想の農村侵入（那須皓）
都市対農村経済問題（高橋亀吉）
都会対農村関係の弁証法的発展過程（河西太一郎）
鎔鉱炉の火は消えたり（浅原健三）
これが巴里だ！（名賀恭助）
スキーに行かう！（石川欣一）
天正年間九州諸大名より羅馬に遣されたる四青年使者の帰朝（木下杢太郎）
世界の新建築をたづねて（中村禿平）
オスカア・ワイルド下獄記（本間久雄）
一九三〇年
ヂャズ（兼常清佐）
軍縮劇（水野広徳）
明日の銀座（高橋邦太郎）
リーディング・バッター（天知俊一）
旅客飛行機（安達堅造）
○上準之助（鈴木茂三郎）
超現実主義の絵画（東郷青児）
大学卒業生（林房雄）
近代女学生（吉屋信子）
スターリン（高山洋吉）
仏蘭西文壇の新精神（山田珠樹）
カフェのデザイン（今和次郎）