改造　第１１巻第１０号（昭和４年１０月）

改造　十月特輯　第十一巻　第十号
緊縮を徹底的に断行すべし　巻頭言
如何なる小作法を制定すべきか（末弘厳太郎）
米国資本主義の暗影（小島精一）
啓蒙文学論（三木清）
嫌悪すべき学界の一傾向（河合栄治郎）
「ドイチッエ・イデオロギイ」とマルクス社会学（加田哲二）
第二貧乏物語（河上肇）
提案書に現はれた『新労農党』の本質（山川均）
最近労働運動の大勢（赤松克麿）
政局展望台（馬場恒吾）
政・民何れが勝つか
両派伯仲か（清瀬一郎）
民政党の勝利は確実（河野密）
政民所を換へん（緒方竹虎）
与党の政策如何による（松木幹一郎）
民政党に勝目（山川均）
引続き政局不安定（赤松克麿）
民政党多数を得ん（吉野作造）
両派とも大差なし（山根真治郎）
民二八〇政一七〇？（馬場恒吾）
政民何れも勝たぬ（武藤山治）
緊縮・金解禁
緊縮・解禁政策の労働階級に及す影響（高橋亀吉）
一般会計歳出を十億四千万円に減ずる具体案（石橋湛山）
緊縮節約額の用途と其の是非（前田繁一）
犯罪小説
殺された天一坊（浜尾四郎）
キエフ大劇場の暗殺（林房雄）
寄木細工の家（横溝正史）
東京帝国大学論（青野季吉）
九州炭坑街放浪記（林芙美子）
黒人の芸術（天宮聖之介）
労農ロシアの軍隊（田口運蔵）
文明の崇りと自然の皮肉（石川光春）
労働組合運動の再建と展開
総同盟の紛争から受ける示唆（加藤勘十）
産業別的闘争の展開（奥村甚之助）
左翼労働組合是非（荒畑寒村）
第十二回国際労働総会（松岡駒吉）
丸ビル附近（村山知義）
大東京の浮浪者（草間八十雄）
改造社航空写真班の活躍
次期総選挙に誰を推すか
堺利彦　奥むめお　永井柳太郎
菊池寛　河上丈太郎　小泉信三
山川均　中村武羅夫　神近市子
××××　麻生久　河上肇
島津日向守（歴史小説）（東秀雄）
貞操問題（米田庄太郎）
超現実主義の詩論（春山行夫）
名投手列伝（春日俊吉）
フリードリヒスハーフエンより東京へ（北野吉内）
ツェッペリンを見る（兼常清佐）
霞ケ浦の月（俳句）（荻原井泉水）
秋
独房からの訪問客（明石鉄也）
とぎれとぎれの溶影（高橋丈雄）
二組の登場人物（中村正常）
高千穂の歌（与謝野寛）
霧島詠草（与謝野晶子）
文学を包囲する速力（室生犀星）
芸術の『社会的註文』の理論（湯浅芳）
『嵐に立つ』を読みて（河上肇）
穂積・宮崎両博士遺著の新刊（福田徳三）
ミユンヘン雑記（斎藤茂吉）
蘇峰自叙伝（徳富猪一郎）
創作
小説　モン・アミ（久米正雄）
小説　燃ゆる薔薇（野上弥生子）
小説　温泉宿（川端康成）
小説　卍（まんじ）（谷崎潤一郎）
小説闘ひを襲ぐもの（岩藤雪夫）
長篇　大地（里見〓）
小説　四十八人目（森田草平）
小説　狼の掟（ピリニヤーク）