改造　第１０巻第４号（昭和３年４月）

改造　無産政党進出号　四月特輯　第十巻　第四号
新闘争目標の前に（巻頭言）
激流に抗して（大山郁夫）
足尾血戦記（麻生久）
新入生諸君に与ふ（阿部次郎）
労働者綱領』と『共産党宣言』（小泉信三）
農民運動の根本問題と当面の問題（猪俣津南雄）
アリストテレースの『流通の正義』＝マルクス其の解釈に関する疑（其四・完結）（福田徳三）
大衆講座
比例選挙の方法（森口繁治）
無産政党統一促進
無産政党統一への道（田所輝明）
選挙協定の批判より無産政党の合同へ（薄茂人）
即時合同へ！（猪俣津南雄）
時評
政局の安定不安定。無産政党の成功と失敗。怪文書と怪声明。臨時議会と無産政党のキャスチング・ヴォート（
柁を失つた金融統制普選議会に直面せる無産党財政策（阿部賢一）
無産派議員の議会陣
議会内に於ける無産政党の取るべき態度（安部磯雄）
労働農民党の旗の下に（水谷長三郎）
たゞ一と筋の闘争の道を（浅原健三）
民衆の当面の要求に即して（鈴木文治）
脈絡ある一箇の戦列（亀井貫一郎）
臨時議会に対する私の態度（山本宣治）
観念的より現実的へ（西尾末広）
私の信念（河上丈太郎）
諷刺戯作　著作先生『夢中夢』（尾崎紅葉遺稿）
露西亜漫談（後藤新平）
歌人としての九条武子夫人（佐々木信綱）
小売組合の裏切者（前田繁一）
春五題（吉井勇）
漱石の思ひ出（夏目鏡子　述・松岡譲　筆録）
字で書いた漫画（牧逸馬）
東洋美術論（野口米次郎）
ヨッフェ氏の遺書（和田軌一郎）
西尾末広と浅原健三（赤松克麿）
歌と詩
熊野越（斎藤茂吉）
驢馬と其他（与謝野寛）
候調二章（深尾須磨子）
花鎮（室生犀星）
弥撤の朝（吉田絃二郎）
戦ひ敗れて
新聞紙の黙殺（菊池寛）
金権に汚辱され普選（高橋亀吉）
戦ひの跡を顧みて（加藤勘十）
因襲の圧力に抗して（赤松克麿）
感謝に代へて（岡崎憲）
敗戦雑感（杉山元治郎）
敗れたけれども（片山哲）
雪中の奮戦（須貝快天）
私の敗因（松谷与二郎）
病に倒れて（宮崎竜介）
初陣の政戦敗北の記（中沢弁次郎）
戦に勝つて得票に敗る（須永好）
北海道血戦記（山本懸蔵）
南信血戦記（藤森成吉）
既成政党の変り種（野村胡堂）
無産党新代議士のプロフイル（木村毅）
米価調節策の正体（八木沢善次）
翻訳小説
クロポモール（蔵原惟人）
四次元の世界
毛髪がピアノの線にふれる時（阿部徳蔵）
近代物理学とパル教授の錯覚（稲垣足穂）
懸賞創作発表と募集
魔法修行者（露伴学人）
ある不幸な人について（武者小路実篤）
維新回天史の一面（徳富猪一郎）
創作
小説　放浪時代（竜胆寺雄）
小説　裸木（犬養健）
戯曲　関ケ原後日物語（近松秋江）
小説　花婿の感想（横光利一）
小説　父来たる（滝井孝作）
小説　卍（まんじ）（谷崎潤一郎）
戯曲　燕（佐藤春夫）
父よ悲む勿れ（麻生久）