改造　第１０巻第３号（昭和３年３月）

改造　三月号　第十巻　第三号
無産各派の聯盟（巻頭言）
経済時評二則
（其一）　日銀の動脈硬化に関する山本・井上両氏の論戦（福田徳三）
（其二）　東京市仏貨債事件の敗訴（福田徳三）
普選議会に何を求めるか？（山川均）
学生と選挙運動（新明正道）
無産階級と国際戦線（淡徳三郎）
アリストテレースの『流通の正義』＝マルクスの其の解釈に関する疑（其三）（福田徳三）
大衆講座
剰余価値（青野季吉）
野田争議とその教訓（山川均）
最近欧羅巴に於ける反帝国主義運動の進展（与謝野譲）
普選議会に向つて第一の要求
先づ団結権の獲得を（安部磯雄）
議会に先端を有する徹底普選の全国的大衆運動（麻生久）
帝国主義戦争防止のために（藤森成吉）
人間本位の政治樹立（杉山元治郎）
生産者本位の小作法制定のために（高橋亀吉）
大衆的政治行動の尖端として（加藤勘十）
農村金融の合理化（沢田謙）
勤労無産者の生活安定を（鈴木文治）
新議会へ（田子一民）
死生雑記（徳富芦花）
フォード工場の実際（武庫山松太郎）
漱石の思ひ出（夏目鏡子　述・松岡譲　筆録）
切支丹懺悔録（吉野作造）
短歌
青空（吉植庄亮）
ハァディの思想と交芸（日高只一）
地下鉄道見参記（藤島久）
大刀会の正体（長野朗）
観戦記
四条畷の戦（賀川豊彦）
三土を向に廻して戦ひ進む大山委員長（細迫兼光）
選挙情景（木村毅）
選挙断片（河野密）
無産政党の対立候補問題について（佐野学）
選挙応援の感想（吉野作造）
東京府下を舞台として（三輪寿壮）
流刑から流刑へのトロッキー（荒川実蔵）
無産婦人団体概観（野坂竜子）
無産階級陣営に於ける　左翼の二対立（小峰直一）
世界大衆文芸
再顕（サバティニ・牧逸馬）
百万磅紙幣（トウエーン・佐々木邦）
生ける留針（ルノオ・保篠竜緒）
芸術の社会的地位について（阿部次郎）
押韻小曲集（与謝野晶子）
維新回天史の一面（徳富猪一郎）
創作
戯曲　鬼ケ島から来た男（中村吉蔵）
戯曲一万円（正宗白鳥）
小説　卍（まんじ）（谷崎潤一郎）