改造　第９巻第１０号（昭和２年１０月）

改造　第九巻　第十号
田中内閣の言論弾圧　巻頭言
土地国有問題の歴史的意義（三浦周行）
人口問題の反批判（高田保馬）
享受と批評（谷川徹三）
泥沼に陥没した「プチ帝国主義」者（猪俣津南雄）
ロシアに於ける社会主義経済の発達（山川菊栄）
現下の諸問題
財界の伏魔殿預金部（杉山幹）
行動に理論に創造の水平運動（深川武）
中国国民革命と労働組合運動（山本懸蔵）
樺太の旅（穂積重遠）
現ロシアの巨柱スターリン（佐野学）
漱石の思ひ出（夏目鏡子）
遠島と渡海（姉崎正治）
ブルジヨア政党に対抗して
総選挙戦に遊説して（麻生久）
金力大名の特権を打破するために（安部磯雄）
『労働農民党の旗の下に！（大山郁夫）
デルフイン（ポオル・モオラン　作・堀口大学　訳）
ヰンネケ彗星の話（山本一清）
偏奇館去来（邦枝完二）
日本演劇の将来（ゲ・ガウズネル）
西郷隆盛の評伝（三宅雪嶺）
凡愚列伝（長谷川如是閑）
歌と俳句
病閑消息（古泉千樫）
北海行（佐々木信綱）
時事語彙解説
饒舌録（谷崎潤一郎）
美術新秋（佐藤春夫）
時評
政友会内閣と『肥料の分配』、政権の『地方還元』、北伐の再開始、歴史の改訂（山川均）
出版物の差押について（福田徳三）
或阿呆の一生（遺稿）（芥川竜之介）
創作
小説　青空に描く（小川未明）
長篇　善魔（里見〓）
戯曲　午後の客（正宗白鳥）
長篇　暗夜行路（志賀直哉）
小説　死の前二日（田山花袋）
武田信玄（露伴学人）