改造　第９巻第９号（昭和２年９月）

改造　第九巻　第九号
寸感　巻頭言
続西方の人（芥川竜之介）
生命・疾病及び医術（長谷川如是閑）
人口問題の反批判（高田保馬）
健保問答（末弘厳太郎）
時評
財界動乱と資本主義末期の恐慌（青木得三）
失業問題の深化と労働農民党の対策（大山郁夫）
唯物史観経済史出立点の再吟味（福田徳三）
肺結核全日本を包囲す
結核蔓延に就て（日本結核予防協会理事　医学博士　遠山椿吉）
肺結核の原因と徴候（医学博士　小池重）
肺結核の予後（医学博士　永井秀太）
肺結核の予防（東京市立療養所長　医学博士　田沢鐐二）
肺結核のサナトリウム療法（医学博士　高田畊安）
肺結核は癒る其の療法と根本問題（医学博士　近藤乾郎）
結核のＸ光線診療法（医学博士　宮原立太郎）
疾病及びその救治の経済的制約（労働科学研究所長　医学博士　暉峻義等）
結核治療と闘病（医学博士　小酒井不木）
社会問題としての肺病撲滅策（安部磯雄）
府県会議員選挙を予測す
既成政党の選挙対策（永川俊美）
無産政党はいかに戦はんとするか（薄茂人）
私は現代日本の風景を切る（野口米次郎）
シヨウと語る（宮島新三郎）
横瀬夜雨論（河井酔茗）
婦人同盟の創立について（田島ひで）
鶚軒游戯を読みて（太田正雄）
肺患で倒れた明治の文人（正宗白鳥）
問題の人サツコ、ヴアンゼツチ（荒川実蔵）
カマキリの交尾（岡崎常太郎）
電報文学
（高村光太郎・斎藤茂吉・藤原咲平・千家元麿・萩原井泉水・高浜キョ子・加藤一夫・林房雄・兼常清佐・山川
芥川竜之介氏
芥川竜之介氏の死顔（小穴隆一画）
芥川竜之介をおもふ（恒藤恭）
無題（佐佐木茂索）
４（小穴隆一）
芥川竜之介氏をおもふ（富田砕花）
芥川竜之介氏のこと（下島勲）
芥川竜之介の死（萩原朔太郎）
通夜の話（犬養健）
芥川氏と私（谷崎潤一郎）
講演旅行中の芥川君（里見〓）
「是亦生涯」（佐藤春夫）
或旧友に送る手記（芥川竜之介）
饒舌録（谷崎潤一郎）
創作
暗夜行路（志賀直哉）
天の怒声（葉山嘉樹）
夢殿（中里介山）
人間の意志（犬養健）
善魔（里見〓）
断片（武者小路実篤）