雑誌マル 100006070

丸 第11巻第6号-第10号 = 第128号-第132号(昭和33年5月~7月)

サブタイトル
著者名
出版者
潮書房
出版年月
1958年(昭和33年)5月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
1冊
NDC(分類)
209
請求記号
209/Ma54/11-6
保管場所
閉架雑誌
内容注記
合本、除:第11巻7号=第129号
和書 複写禁止
目次

丸 128号 昭和33年5月
丸 5月特大号
四色折込口絵 日本海大海戦(東城鉦太郎画)
特集・日露戦争と日本の陸海軍
1 日本海海戦大勝の原因は何か(産経時事主幹・軍事評論家 伊藤正徳)
ジュットランド海戦と共に不朽の名を残す日本海海戦の勝利を探る明快の論説!
2 バルチック艦隊遠征記(チャールズ・モーラン・亀田正・訳)
世紀の大艦隊を率いて二万マイルを遠征して破れ去ったロ提督とバ艦隊裏面史!
3 豪胆、敵前回頭の壮挙 【日本海海戦勝利の記録】
“敵艦見ゆ” 【バ艦隊を誘致した巧妙な作戦】
“取柁一杯” 【大胆不敵なT字戦法の大決断】
4 日露戦争戦場秘録 【知られざる日露戦史】
陸に海に肉弾相搏つ激闘をくり展げた日露戦で両軍将兵が織りなした戦場秘話!
<第一話> 世界の眼は日露戦をどう見たか?
<第二話> 四千五百の生命を奮った南山の激戦
<第三話> 遼陽の丘に散った橘、松井の両隊長
<第四話> 凄絶!日露両中尉の一騎討
<第五話> ステッセルが持っていた日本刀の持ち主
<第六話> ロシア将校が目撃した閉塞隊の真相
<第七話> “われ閉塞成る”その一瞬!
<第八話> いうことを聞かぬ東郷司令長官
<第九話> 二人の将兵はそれを知らずに死んでいった
<第十話> 敵の旗艦へ向った二人の軍使
5 怖るべき東郷艦隊
【バルチック艦隊一幕僚の手記】
日本艦隊の幻影に怯えつつ長い航海を続けてきた露艦隊が辿る破滅への一時間!
6 運送船常陸丸の最後(当時近衛第一連隊・元陸軍伍長 小原芳次)
奇蹟の生還をした当時の生き残り老搭乗兵がつづる悪夢と憤激の常陸丸の最後!
7 濃霧の中に消えた金州丸(当時第二艦隊高千穂乗組員 先崎武久)
その孤影を求めて北海に数日、遂に一片の船材に最期を認められた痛恨の惨事!
8 外電の報じた日本海大海戦
【世界を聳動させた六日間】
乱れ飛んだ当時の外電の中から世紀の大海戦に打勝った日本海軍の真髄を探る!
ラバウルに抑留された一濠州人の思い出
特別寄稿
懐しのニッポン軍(ジェームス・H・エリス)
私は日本人を信じる―なぜなら私は日本軍の俘虜として生きたことがあるから…
私はビスマルクの乗組員だった!(ヘルバート・マンティ)
奇しくも日本の海軍記念日に五日間もの健闘の末に撃沈された独戦艦ビスマルクの悲劇!
グラビア 東郷平八郎伝
【写真名将武将伝】
トルー・ワー本誌特約
大虐殺の谷アッツ島の思い出(エドワード・M・トウトン)
霧ふかき極北の孤島アッツ島にくりひろげられた血と呪わしき思い出の死闘記!
神風特攻隊はアメリカにもあった(ジョン・ビール)
戦闘機の援護もなく白昼自殺的爆撃行を強要された米国版カミカゼ特攻隊秘話!
軍神橘中佐と遼陽城頭の歌 【軍歌物語】(西日本新聞記者 伊東浩三)
鮮血にまみれつつも軍刀を放さず奮戦した日露戦役の生んだ軍神橘中佐を讃える歌物語!
練習隊初の遠洋航海 【ハワイまでの十七日間】(朝日新聞社会部記者 木村登)
十九年ぶりでハワイ訪問の途についた新生日本海軍最初の練習隊の涙と笑いの航海日誌!
今月の戦史海
ミノルカ海戦 【双方とも敗北した比類なき英仏海戦】
ブックガイド
「あゝ江田島」「海と毒薬」「太陽にかける橋」他
雑誌閲覧台
小説「天上の首」随筆「孤独の春」他・ルポ
今月の映画
「二等兵物語・死んだら神様の巻」「死の行軍」
もの知り手帖
戦車の生みの親は誰か 【その着想から戦場出現まで】
今月の戦史陸
徐州大会戦 【タンネンベルヒと並び称される大会戦】
表紙写真の解説
外電に拾う・軍事ニュース
読者から編集者から
愛読者交換室
【コラム】
三笠と信濃丸の奇縁
テキもさるもの
「戦場にかける橋」の背景
スパイ船鎮海湾頭に出没
敵前大回頭の発案者は誰か
日本陸軍進攻作戦の全貌第二部
蘭印作戦における海軍部隊の活躍(当時南遺艦隊参謀・元海軍大佐 寺崎隆治)
輸送船団の援護に任じながらもドールマン艦隊と対決する神出鬼没の海軍部隊!
スラバヤ沖の凱歌 【ジャバ海の海戦】(当時重巡那智乗組・元海軍少佐 田中常治)
敵発見から重巡デロイテル、ジャバを撃沈するまでの精鋭第五戦隊活躍の全貌!
グァム島占領とラバウル攻略(当時南海支隊付・元陸軍少佐 豊福徹夫)
単身スパイとして敵拠点を探った筆者が南海支隊と共に太平洋に活躍する秘録!
香港作戦と若林中尉の活躍(当時砲兵司令官・元陸軍中将 北島驥子雄)
要害堅固の敵城門を独断専行寡兵よく奇襲して手中に収めた若林斥候隊の活躍!
グラビア
日本海々戦を戦った人々(山路一善中将・小林サイ造大将・山本英輔大将・長谷川清大将)
【忘れ得ぬ戦場】読切第十回
痛恨深しマリアナ海空戦(元海軍報道班員・毎日新聞記者 中島誠)
中部太平洋に運命を賭けたマリアナ海空戦はサイパンの悲劇を招く破滅の葬送曲だった!
【軍艦物語】 連載十一回
精鋭駆逐艦「浜風・磯風」の生涯(元海軍軍令部員・海軍中佐 吉田俊雄)
海戦様式の変貌から高速輸送船という姿になり変っても伝統を生かして奮戦する駆逐艦!
【未発表資料による米側の記録】 連載第六回
神風特別攻撃隊かく戦えり(元台南空先任参謀・海軍大佐 安延多計夫)
紺碧のリンガエン湾に紅蓮をひいて血の雨、死の雨を降らせる比島作戦最大の特攻攻撃!
【回天特攻作戦の全貌】 連載第十三回
轟隊伊三六潜の激闘(当時第六艦隊参謀・元海軍中佐 鳥巣建之介・当時伊四七潜艦長・元海軍中佐 折田善次
祖国の栄光を信じ肉親の安泰を希って米駆に体当りした久家少尉柳谷兵曹の最期の記録!
―ロシア側から見た日本海大海戦―
綴込附録
ツシマ(バルチック艦隊オリヨール乗組員 ノヴィコフ・プリボイ)
ロシア艦隊中最も勇敢に戦った戦艦オリヨールの一青年水兵が赤裸に綴った海戦の様相!

丸 129号 除外(別合本)

丸 130号 昭和33年6月
丸 最後の救出飛行艇 6
<文字カット>(福井孝・塚谷政義)
四色折込口絵 戦艦山城の勇姿
特集 沖縄をめぐる陸海空決戦の全貌
史上最大の海空戦(米軍事評論家 ボールドウィン)
沖縄戦こそ第二次戦の冷厳な極致であったと論断する当代一流軍事評論家の珠玉の名文!
沖縄【太平洋戦争の運命を決した島上血戦】(S・ニコラスJr・ヘンリー・ショウJr)
四月馬鹿の日に始まり凄烈というも程遠い地獄絵図をくり拡げた史上最大の激戦の様相!
沖縄に荒れ狂うカミカゼ(米海軍中佐 ウェーアマイスター)
世界の戦史上永久に消えない殉国の若桜神風特攻隊の驚異的戦果と功罪を米士官が抉る!
沖縄健児隊、ひめゆり部隊生存者座談会
青春、散華す
【出席者】
(当時沖縄師範助教授兼教諭 秦四津生)
(当時沖縄師範本科二年生 外間守善)
(当時沖縄師範女子部二年生 金城浩子)
「童は見たり」を歌いながら非情な戦火の犠牡となって果てた沖縄生徒隊の最後を語る!
地獄の南部戦線【那覇警察隊の記録】(当時那覇警察署副長 山川泰邦)
ああ、なお生きてあることの不思議さよ。荒れ狂う砲火にさらされた八十二日間の彷徨!
天一号作戦、大和沖縄に出撃す(軍事評論家 大浜啓一)
片道死出の旅にのぼる大和隊―満身被弾落日の悲風の中に沈みゆく世紀の巨艦を弔う!
沖縄海軍部隊の奮戦と最後(元佐鎮連合特陸参謀・大尉 村上光功)
不完全な装備をもってよく数十倍の敵を邀撃し血闘十余日遂に玉砕した海軍部隊の勇戦!
若い魂の終焉 ひめゆりの塔沖縄健児隊
基地沖縄の表情 戦いのあと沖縄風物誌
【グラビア】
沖縄戦を懐古する(当時第三十二軍参謀・元大佐 八原博通)
屍臭ただよう沖縄の山河は七月の太陽の下でさえなお寒さを覚えるほど荒涼としていた!
かわいそうな沖縄(石野径一郎)
御霊よ、永久に安かれと祈る“ひめゆりの塔”の作者が沖縄に捧げる哀感溢るる思い出!
出動前夜にしたためた白梅部隊員の遺書(当時県立第二高女四年生大嶺美枝)
沖縄戦争史年表【昭19・10・10~昭20・6・26】(沖縄遺族連合会事務局長 金城和信編)
【トルー・ワー特約】
積みかさねられた死体・ガダルカナル島の激戦(元第一六四歩兵連隊軍曹 アーサー・クリアリー)
日本兵は降伏より死を選んだ。そして米兵は日本兵の死ぬのを悦んで手助けした!
“血で彩られた島”沖縄を覚えてますか?(ロバート・オコーナー)
米陸海空軍と海兵隊の将兵は沖縄の日本軍に82日間にわたる熾烈な攻撃を加えた!
もの知り手帳
老兵は消えて行く【戦艦(ドレッドノート巡洋戦艦)の回想】
五十年の生涯をまさに閉じようとするかっての海の王者戦艦の辿った運命を弔う一文!
今月の映画
「静かなアメリカ人」「今は死ぬときじゃない」
海外軍事ニュース
表紙写真の解説
バナナ
読者から編集者から
沖縄戦の諸統計
ラバウルとブカ
愛読者交換室
米軍夜戦隊クロノロジー
今月の戦史 陸
ワーテルローの決戦【全欧州席捲のナポレオンの雄図空しく潰ゆ!】
雑誌閲覧台
「爆弾三勇士」「運命の岐路に立つビルマ」「日本空軍のメッカ」他
ブックガイド
「中攻」「落陽」「百年の鯉」「米内光政」「宇宙兵器」
今月の戦史 海
光輝ある六月一日の海戦【双方が勝ちを主張する旧式戦法最後の海戦!】
特別ルポ
海軍の伝統に生きる人たち【防衛庁人物めぐり海幕の巻海上自衛隊旧軍人分布図】
経験技術を重視する海上自衛隊の歴戦ベテラン多士彩々の旧海軍出身者分布図!
人工洪水を現地に見る
新黄河の彼方に孤立した中島兵団(当時中隊長・元上海報道部長中佐 島田勝巳)
中共治下の大黄河が昭和13年蒋軍の洪水戦術で旧黄河から決潰した新黄河とは?!
肉攻学徒兵物語(元甲種幹部候補生軍曹 南雅也)
批判も懐疑もかなぐりすてて人知れず万歳突撃を敢行して散っていった学徒兵の真面目!
ソ連潜水艦戦略の脅威を衝く(朝日新聞記者 木村登)
米大陸周辺に潜航しIRBMを装備して面目一新のソ連精鋭潜水艦に米はどう対処する?
大空の先駆者Xシリーズ(軍事科学研究会研究委員 米沢秀昭)
いまや音速を越えて熱の障壁に迫りつつある航空機の将来に賭けた近代人の情熱と挑戦!
グラビア
水上機の今昔とその将来・附原子力時代の高速水上機【特集グラフ】
【忘れ得ぬ戦場】 読切連載十一回
ふたりの少尉【ビルマ戦線従軍秘録】(元陸軍報道班員・現読売監査委員 若林政夫)
部下思いの人間的な軍医とその捕虜になった勇敢な英軍将校の描く戦場ヒューマニズム!
【軍艦物語】 連載第十二回
戦艦「山城」亡霊艦隊と死闘す(元海軍軍令部員・海軍中佐吉田俊雄)
レイテ沖の決戦場に押取刀で駆けつけた老朽戦艦「山城」と西村司令官の真面目を描く!
【軍歌物語】
旅順港閉塞と“広瀬中佐”の歌(西日本新聞記者 伊東浩三)
生きては軍人の亀鑑、死してもその名は歌と共に永遠に忘られぬ“軍神”広瀬中佐の最期!
【関東軍終戦始末記】 連載第三回
ソ連参戦前夜の関東軍(当時関東軍作戦参謀・大佐 草地貞吾)
南方作戦に精鋭を抽出されてガラあきとなった関東軍の苦悩に明けくれる主脳部の内幕!
【回天特攻作戦の全貌】 最終第十四回
回天の最後を飾った多聞隊の激闘(当時第六艦隊参謀・元海軍中佐 鳥巣建之助・当時伊四七潜艦長・元海軍中
敗色すでに明らかな太平洋上に若き生命を捧げて悔いなき回天作戦の掉尾多聞隊の奮戦!
綴込附録
九〇一空九七大艇隊敢闘記
最後の救出飛行艇(元九〇一空・海軍上飛曹 本多四郎)
落日のマニラ・沖縄に老朽機を駆って必死の搭乗員救出を敢行する海軍飛行艇隊魂!

丸 131号 昭和33年7月
丸 大空の勇士列伝 7
文字・カット(塚谷政義・福井孝)
グラビア
加藤建夫少将伝【写真名将武将伝】
軍艦物語・連載第十三回
長門・陸奥と共に生きた昭和日本史(元海軍軍令部員・海軍中佐 吉田俊雄)
全日本国民の輿望を担って生まれ、魔の昭和に生涯を閉じた二巨艦の栄光と汚辱の歴史!
悲風ビルマの土(元狼兵団通信隊・陸軍兵長 渡辺清)
苛烈悲惨をきわめたビルマ戦線を傷ついた戦友を担架に乗せて運ぶ二日間の戦友愛物語!
敵中横断の救出行(当時飛燕戦隊第七飛行隊員 金島竜盛)
ボロ機を駆り完全な敵制空下のビルマ奥地に潜入し整備員を救出したパイロットの手記!
特集1・大空の勇士列伝 日本陸海軍航空撃滅戦
二百回に及ぶ爆撃行遂に壮烈な自決をとげた徳田准尉
昼は雲霞の敵機群、夜は飢えた野犬との死闘。武漢作戦史上その人ありと謳われた戦士伝!
一機対七十五機の空戦孫悟空を夢みた若鷲須藤准尉伝
孫悟空を夢みた少年航空兵が、中国大陸を股にかけノモンハンに散る迄の勇猛な空戦記!
草原を蹴ってホロンバイルの空を征く加藤准尉の最後
熱風吹き荒ぶホロンバイル草原に散華した加藤機の悲壮な自爆を弔う戦友の切々の手記!
敵陣の隊長機救出の豪胆な放れ業佐々木曹長の奮戦
外村隊の入神の技に百計つきて落下傘降下するその敵兵の命の綱を断つ豪胆な空の妙技!
敵戦車を尻目に敵前着陸、伊藤准尉と石附曹長の豪勇
敵三十機との格闘戦に傷ついた石川機を救出し、敵前に血路を開く七勇士の友愛武勇譚!
敵前を掠め友軍を勝利に導く早業、司偵の水崎少佐伝
神速果敢、敵前に着陸、敵戦車の迂回作戦を報らせて危機を救った武勇の逸話多き水崎機!
鬼神鶴田編隊、南京の空中戦で猛鷲吉瀬准尉の奮戦
無念、左銃は故障し右銃は全弾を射ちつくす。敵を眼前にして扼腕するとき天佑か神助か!
全機火だるまの突入で敵を雲散霧消させた筧軍曹伝
暗雲低き南昌の空と地に、奇しくもまた、うるわしく咲き誇る戦塵のなかの兄弟愛物語!
ソ連兵士を震え上らすノモンハン空戦の鬼石川准尉伝
十倍の敵機の中に突入し鬼神も避ける攻撃戦を展開したが武運拙く敵弾は下腹部に貫通!
渡洋爆撃生みの親“指揮官先頭”に散華した新田中佐伝
渡洋爆撃生みの親、明敏豪胆の新田中佐は“指揮官先頭”の精神にて句容城上空に殉じた!
編隊灯を消さず遂に敵艦に体当りした偉材桧貝大佐伝
編隊灯を点じて敵艦に激突の桧貝少佐は陸攻の名指揮官だったが一面母思いの人だった!
損傷の機で列機を誘導後敵空母に体当りの中井少佐伝
爆弾を抱いて唯一機、敵空母に突入していった白面柔和の青年中井少佐の未帰還自爆行!
第一回丸読者賞当選者発表
「丸」総目次(自昭和三一年四月号至昭和三三年三月号)
今月の映画
「正午に銃殺の鐘が鳴る」「最後の接吻」「死の壁の脱出」「姑娘と五人の突撃兵」
今月の戦史(陸)
ケーニヒグレーツの決戦
今月の戦史(海)
リッサ海戦
もの知り手帖
戦場における最高指揮官の判断と決心
雑誌閲覧台
「米ソ軍事力の分析」「微笑」
ブックガイド
「山県有朋」・戦国時代を描く三著
「戦国兵談」(上)「英雄よみがえる」「三方ヶ原の戦」
海外軍事ニュース
ビルマ作戦年誌
読者から編集者から
読者交換室
〔コラム〕
ダーウィンとわが軍艦乾行
お風呂の流れ作業
西南の役と白衣の天使
珍妙な礼砲
モリを見つめるカラス
落下傘部隊はいかに運用されるか
戦艦「長門」の英姿 四色折込口絵
【トルー・ワー特約】
悪夢の島・ブタリタリでの死闘(ラルフ・シンクレアー)
呪わしい戦いが刻みつけた永遠の傷痕のうずきに喘ぐ一米軍兵士の悲痛なる回想記!
私は欧州戦争最後の米軍負傷者だった!(ジョン・M・ラトナー)
私は最後に貧乏籖をひいた―独降伏十秒前に重傷を負った泣き笑いの御用収めの記!
第2特集 日本の落下傘部隊はどんな活躍をしたか(当時挺身2連隊中隊長・陸軍少佐 徳永悦太郎・落下傘部
1、空中歩兵の着想に始まる落下傘部隊の歴史
豹であるとともに鷹でもある歩兵をと希求された胎動期からの栄光に満ちた落下傘部隊史
2、大東亜戦争における空挺作戦の展望
パレンバン・メナドに名を著し「空の神兵」と謳われた空挺隊の作戦はいかに構想されたか
3、パレンバン作戦前夜の挺身隊員たち
出撃を明日にひかえた深夜遺品を託された報道班員が捉えた一隊員の興奮と不安の眼差し
4、草笛ひびく血と泥濘の激戦場
降下地点は泥沼―遠く聞えていた草笛の音がはたと止んで血と泥に染む激戦が始まった
5、海軍落下傘部隊の誕生と血塗られた猛訓練の裏話
紺碧の空に百花撩乱と咲き誇った海軍最尖鋭空挺部隊の誕生とその数奇な運命をつづる!
6、海軍空挺部隊初陣の勝利を飾ったメナド降下の血戦
メナド上空椰子林の間を縫って舞い降りた空の奇兵は一転陸の勇士と化して血戦の巷へ!
7、クーパンに百花撩乱! 日本刀と拳銃を揮う奮戦
メナドの苦杯に万全を期した空挺部隊は、第二の布石クーパン飛行場を占拠し攻撃完遂!
8、落下傘部隊は何をしたか? 見捨てられた空挺部隊
戦況悪化と共に銀翼に見捨てられた空挺部隊は、鳴けず飛べずに地上海上部隊と化した!
忘れられた世界最大の戦争(第二次大戦史研究家 青木省三)
米英中が夫々違った三つの戦争を戦ったビルマ戦の性格と、日本の敗因をそこにさぐる!
消えた黒豹兵団(【忘れ得ぬ戦場】読切連載十二回)(元陸軍主計中尉・現朝日新聞記者 斎藤貞実)
孤島のジャングルで飢餓と死の恐怖に追いつめられた日本軍がくり拡げる人間最後の裸像!
護りきれるか日本の空(朝日新聞記者 木村登)
最近米空軍にかわって、日本の空の護りについた航空自衛隊の防空態勢の現状をさぐる!
【軍歌物語】
「水師営の会見」の歌と乃木将軍(西日本新聞記者 伊東浩三)
部下数万の死傷者を出した空前の旅順大攻防戦の終幕、水師営に立つ乃木将軍の胸中は?!
近代装備の歩兵たち(特別ルポ)
裏方さんから災害派遣迄を勤める十七万の大世帯、陸上自衛隊にかっての猛者を訪ねる!
【未発表資料による米側の記録】
神風特別攻撃隊かく戦えり(元台南航空隊先任参謀・海軍大佐 安延多計夫)
青空が灰色に彩られたリンガエンの無気味な静寂の中に傷兵は狂気を堪えて蹲っていた!
戦う空中補給「風」部隊 知られざる戦記(元風一八九一八部隊対空班長 植田正巳)
赤い三角巾のマークを尾翼に南支の空を駆ける陸の猛鷲達を昼夜誘導した風部隊転戦記!

丸 132号 昭和33年7月
丸 特集軍艦物語 臨時増刊
海戦史に残る世紀の大海戦を演じた巨艦達の最後
太平洋戦争と日本の戦艦(軍事評論家 大浜啓一)
大和・武蔵を筆頭に精鋭戦艦の劈頭真珠湾奇襲から終戦に至る豪放華麗な生涯を讃える!
沖縄水域、激闘二時間の記録
戦艦「大和」最後の特攻出撃(当時「大和」副長・元海軍大佐 能村次郎)
無数の敵機群の猛襲に爆弾と魚雷を満身に受け遂に姿を永遠に没した大和二時間の死闘!
秘められた巨艦の生い立ちと最後
謎の超大空母「信濃」(リン・L・ムーア 米海軍中佐 エドワード・L・ビーチ)
幾多の謎と無限の悲哀を秘めたカゲロウのように儚い日本の生んだ超大空母信濃の生涯!
伊一六八潜ミッドウェーの壮挙
われ大型空母「ヨークタウン」を撃沈せり(当時伊一六八潜艦長・元海軍中佐 田辺弥八)
ヨークタウン撃沈の輝かしい金字塔を打ち樹てた伊168潜艦長が初めてつづる海底の苦闘!
太平洋上にくり拡げられた日本重巡の栄光の生涯
太平洋戦争と日本の重巡(軍事評論家 大浜啓一)
太平洋戦争に最も活躍した艦種―世界にその名を謳われた日本重巡十八隻の奮戦の跡!
戦史の謎・レイテ沖大海戦秘話
重巡「利根」の死闘(当時重巡「利根」艦長・元海軍大佐 黛治夫)
連合艦隊最後の力をもって決行された謎多きレイテ沖海戦に血塗れの死闘を続ける利根!
日本海軍の仇花・駆逐艦小史
一七六隻の日本駆逐艦がたどった運命(太平洋戦争研究家・軍事評論家 大浜啓一)
太平洋戦争全海域に所狭しと活躍した日本水雷戦隊とレーダー装備の米海軍との闘争史!
グラビア
太平洋戦争10大海戦史
戦艦大和(瀬戸内海西部海面を全速航走中の勇姿)
ハワイ海戦
マレー沖海戦
東印度洋掃蕩戦
珊瑚海海戦
ミッドウェー海戦
ソロモン諸島をめぐる海戦
南太平洋海戦
マリアナ沖海戦
レイテ沖海戦
沖縄をめぐる海空の決戦
吉原義彦画 「空母東へ征く」解説(元海軍美術協会 若山武彦)
【コラム】
機雷と清掃
ワシは保護鳥
特殊部隊
機雷はキライ
「大和」が出撃するまで
世界に誇った戦艦「大和」の装備
【海軍兵学校の思い出】
有馬中将と上松提督(高木惣吉)
穢れなき環境(福留繁)
クラブの思い出(野村了介)
喰いざかりの記(古村啓蔵)
伊藤中佐と遠泳(足立次郎)
スパルタ教育を想う(富岡定俊)
主なる海戦における日米の艦艇勢力及その損害比較
戦艦大和概略配置図
奇襲成った第一次ソロモン海戦
重巡「青葉」暗夜の奇襲(当時「青葉」艦長・元海軍大佐 久宗米次郎)
敵反攻重なるツラギにかけた殴り込み夜戦にその勝敗を握って立つ旗艦青葉艦長の秘策!
空母東へ征く 美麗折込口絵
特集軍艦物語(総集篇)(元海軍軍令部員・海軍中佐 吉田俊雄)
精鋭戦艦一代記
日本の記念碑軍艦「三笠」の生涯・【日本海海戦】
同胞の血に染み乍らも祖国の危急を救い国民の血涙の結晶だった明治の巨艦三笠の生涯!
高速戦艦「金剛」の生涯・【サマール沖海戦】
“花橘の香も高く”の艦歌その侭にガダルからレイテ迄雄渾な戦闘を展開した金剛一代記!
高速戦艦の白眉「比叡」の生涯・【第三次ソロモン海戦】
身に敵艦の集中砲火を浴び操柁不能に陥り乍らも主砲を揮い突進する比叡の壮絶な生涯!
高速戦艦「榛名」の生涯・【サマール沖海戦】
全世界が瞠目する駿馬として誕生した榛名が呉軍港に空しく沈む迄の波乱万丈の奮戦記!
最後の超弩級戦艦「武蔵」の生涯・【シブヤン海海戦】
武蔵が46糎砲の主砲から一弾も敵艦に放たずに満身創痍シブヤン海に散った血涙の秘史!
重巡水雷戦隊活躍記
精鋭駆逐艦「浜風・磯風」の生涯・【コロンバンガラ夜戦】
白銀のヤリの穂先を命とした日本海軍の仇花駆逐艦の栄光の前半生と悲惨な宿命の末路!
重巡「羽黒」の生涯・【サマール沖海戦】
レイテ海戦で利根と共に敵空母に肉迫した精強世界に誇る一万噸重巡羽黒の豪快な生涯!
重巡「愛宕」の生涯・【レイテ沖海戦】
一万トン級重巡中の白眉として世界の耳目を集めた愛宕の短い生涯を飾る悲愴な転戦譜!
巨大空母物語
改装空母「瑞鳳」の生涯・【エンガノ岬沖海戦】
瑞鳳の仄暗い出生と壮麗な最期は日本海軍の華麗勇壮な、しかも不幸な運命に似ていた!
世界最精鋭空母「瑞鶴」の生涯・【エンガノ岬沖海戦】
極秘裡の建造に始まり強大な生命を絢爛と生きて凋落の日本海軍を支えた正規空母物語!
航空母艦「赤城」の生涯・【ミッドウェー海戦】
巨大さと速力を誇り、七つの海に君臨した赤城の誕生にまつわる宿命と凄惨な戦場絵巻!