東邦協会会報 第1号-第5号(明治27年8月~12月)
東邦協会会報 第1号
貿易 1暹羅貿易談
1英暹両国貿易の関係
1暹羅商業前途の多望
1暹羅の輸出貿易精米場
1暹羅白米貿易の現況
1「チーキ」材木の貿易
1「チーキ」森林
1暹羅北方内地の通貨
1胡椒貿易
1暹羅の諸産物
1暹国輸入貿易
1暹国の鉄道及坑山
1暹国に於る仏朗西領事官の勢力
1暹羅造船会社
1暹国の住民 各人種 各国民区別
1暹国に於る、各国人民の生計生業の大別概況
国際公法 1独立国内に於る外国軍隊駐防の必要 其国際公法上の先例=学理的汎論
(1)国際的干渉の原例
(2)国際的干渉の方法
(3)国際的干渉の濫用
(4)甲邦軍隊、乙国内に駐防すると
(5)外国軍隊が独立国に駐防せる近時の諸例迹
(1)日本横浜
(2)ブルガリア国
(3)朝鮮
(4)埃及
(5)暹羅
(6)朝鮮
1外国軍隊駐防の原因及其目的
(1)横浜(2)ブルガリア(3)朝鮮
(4)埃及(5)暹羅
(6)朝鮮
1領海問題=欧洲列国国際公法会研究の進歩=其最近大会(林権助君寄送)
1列国国際公法会委員参会者姓名
1領海の制規綱領
1沿海の主権(綱領第1条)
1領海の定義=其理由(第1条)
1領海の区域改定 6海浬(即緯度の10分の1)=其理由(綱領第2条)
1海湾に於る領海の区域 其測度方法=略図(甲法)(乙法)(綱領第3条)
1戦時局外中立に於る領海区域の特別画定方法 其改定主義(綱領第4条)
1領海通航の例 其主権と通航との関係(綱領第5条)
1領海上に於る外国船中の犯罪人処分の方法 例規(第6条)
1領海に於る主権の効力 外国船艦必す之に服従せさるを得さる所以 警察権(第7条)
1領海に於る裁判権(第8条)=其理由
1海峡に於る領海権区域12海浬(第10条)
1領海従来の慣行主権(第11条)
歴史 1支那帝国将帥の欠乏=劉銘傅=劉錦棠
1曾国藩=李鴻章=左宗棠
1将来支那の大臣重任に当るべき人傑は誰ぞ
雑報 1暹羅陸軍の根柢的改革の企図丁抹陸軍大佐ゼンセン氏の招聘
1大鳥公使が朝鮮国王に上陳せられたる書翰
会報 1評議員会 朝鮮視察特派委員報告
1寄贈図書目
1入会諸君の姓名
附録 1国際公法は須く之を活用すべし
1戦時国際公法上に於る日本帝国(文学士有賀長雄君講述)
東邦協会会報 第2号
歴史 1清仏両軍福州戦争見聞記事
(第1)清仏福州開戦の事端
仏国公使の威迫 台湾島砲撃 会国筌
北京政府の決答
(第2)福州江并にビン江の形勢
(第3)戦争前福州の景況
(第4)支那福州の軍備及仏国艦隊の位置
支那各艦の種類 其能力
仏国各艦の能力
(第5)馬尾戦争(8月23日)
支那艦隊の殲滅 其惨状
(第6)23日後の戦争
1海上公法要論(中村純九郎君訳)
1南洋移民意見一斑(稲垣満次郎君寄送)
附録 1朝鮮国民教育新案
1満洲盛京省首府奉天府より鴨緑江に至る紀行
1支那海防策
東邦協会会報 第3号
1支那海軍大検閲記事
1朝鮮国内鉱脈の一斑(伊藤弥次郎君稿)
1日本と呂宋群島との交渉(稲垣満二郎君寄)
1魯人ブイスキー氏、戦略的要地堅守論(陸軍工兵大尉太田正徳君訳述)
1平壌大進撃
1日本勝利の結果如何
1東邦協会記事
1東邦協会に加入人名
1同会に寄贈図書目
東邦協会会報第4号
1 特別禀告 大本営に奉呈東邦協会会頭 天機奉伺の表文
外交 1 英国東洋政略 兵制 1 独逸軍野砲隊に関する意見(大島砲兵大尉講述)
1 海軍兵器の進歩(肝付海軍大佐講述)
附録 1 仏朗西帝国の支那遠征
東邦協会会報 第5号
1 軍艦論
第1章 軍艦の効用及ひ其任務
第1条 軍艦の本務(1)(2)(3)(4)(5)
第2条 軍艦各種に応する其専業分科の必要 完全有効的海軍
1 軍艦の優劣 軍艦効能力量の首要的因数
第2章 軍艦の特別必要なる資格
第1条 軍艦に特別必要なる資格(1)(2)(3)(4)
第2条 必要資格(4)件の調和 造船上の苦心 各艦の所長作用如何
1 軍艦の効能を合成する為に必要なる元素
(1)排水量(2)攻撃力(3)速力(4)防御力(5)石炭の堪続力(6)柁向的資格(7)適航性(8)乗
1 軍艦各種に応して其必須要素6件の各関係区分
第7章艦船を論す
第1条 軍艦に完備すへき条件
1 軍艦各種に応し其特別任務 其適戦資格
1 軍艦構造の要訣設計の要点
第2条 甲鉄艦の特別任務
1 装甲艦隊は平和の担保要具
1 英国海軍優勢攻撃の必要 其実力
第3条 戦闘艦の構造得失
1 英国戦闘艦中最優戦闘力三艦
第4条 後面砲塔の利害如何 中央砲台
第5条戦闘艦平素の準備
1 常備艦隊に供充せらるへき艦種
第6条 旧式諸艦
第7条 小形「コルヴエツト」艦及ひスルーブ船併に砲艦旧式設計
1 小形艦の必要 未開地方の防衛或は偵察に於る任務の遂行 其戦力及ひ速力の必要
第8条 結論 1 満足なる軍艦の設計 攻撃専用艦 防御専用艦 巡洋専務艦 各要素の配合調和』
1各種軍艦の分業的製造の必要
1 各種軍艦分業特殊の長処に尽力する必要
第8章 大砲を論す
第1条 砲の大小区別 1 砲の勢力優劣を品判するの通法
1 弾力に緊要なる資格4要素
第2条 軍艦に於る砲の利用
1軍艦に於る過大なる砲熕の無用
1 砲の効用実地成功の程度
第3条 軍艦に於る砲の重大其必要なる程度(43噸以下)
1 発射迅速なる軽便速射砲の榴弾勢力
1 次期の海戦に於る大緊要なる元素2件
第4条 艦首砲及ひ両舷砲発射の多寡
1 後面砲塔の利用如何
第5条 軍艦に於る各武器の改良の必要
1 新造軍艦の工事遅延する理由
1 軍艦砲種の撰択に於る遷延の弊害原因
1 英国海軍の近10年来積弊 大砲改良の遅滞なる所以
第9章 軍艦の装甲を論す
第1条 軍艦装甲の要 其精確なる利益 将来実戦経験を待ちて決定せらるへきの問題
第2条 甲鉄艦は猶ほ幾多修正を要す
1 海戦に於る敵弾の命中毎百分比例の僅少 装甲防護の効能其成功
第3条 重厚装甲と雖も水雷或は衝角に敵するの効無かるべきこと
1 艦底を二重張りにすること 艦内部を幾分に区劃し其各区隔壁装甲を設くること
1 艦外に於て敵の水雷或は衝角を防く工夫
第4条 海戦に於て敵弾の命中する我軍艦の部分は何処か 艦の中腹(1)両舷全面装甲を一様に厚くすること
要部のみ装甲を厚くし其他は之を減すること
第5条 英艦「インフレキシブル」号の艦体防護力の審査其委員の報告
第10章 速力を論す 第1条 速力の生する原因 其優劣大小の差
1 軍艦に於る速力の価値 各種軍艦の使用法に随て速力を要する程度の不同
1 速力過度を求むるの弊
1 速力の程度
第2条 1 艦隊全部速力調整の必要
第3条1 速力の価値と他の軍艦要素との関係
第4条 1 1箇独立働作に於る軍艦速力の大なることを要する所以
第5条 1 英国軍艦速力か他の強国軍艦に劣ること
1 支那海上に於る英仏軍艦速力の優劣
1 帆航力を恃みて、汽航力を後にする英国海軍軍人の旧癖
1 英国「コルヴエツト」艦艦体の改良未た行はれさること 其速力の不足なる所以
1 英国軍艦速力を充分に応用せさるの宿弊
1 英国軍艦修理及ひ修艤の不注意
第6条 1 『実馬力』の解説
1 実馬力が空費せらるる比例
第11章 石炭維持力 堪続力
第1条 1 石炭の堪続力
1石炭供給の通例 排水全量の毎100分の11乃至13(1等戦闘艦)
1 排水全量の100分の10(巡洋艦)
1 毎1時間毎1実馬力に対する焚燃炭量2英听乃至6英听(各船艦の平均)
1 現今軍艦に在りては毎1時間毎1実馬力に対する燃費炭量2英听乃至3英听半を普通とす」
1 汽関の改良に随て此燃量弥よ減すること
第2条 1 軍艦の進行浬程と石炭の燃費分量とは相一致するを必せさること 速力大なるときは燃炭量亦多し
第3条 1 石炭堪続の要
第4条 軍艦の各種類に応し、其石炭供給の難易」
第12章 水雷を論す
第1条 水雷の偉大なる能力 世界海国に被及する水雷の効力
第2条 水雷取扱方の危険
1 水雷専用小艦の必要(即ち水雷艇の必要)
1 水雷艇実地の価値如何
1 日本新造の水雷艇
1 水雷艇水雷術前途の改良如何
1 海戦に於る攻撃術と防御法と交互発達其競争
1 海軍兵器の進歩(承前) 肝付兼行君講述
1 水雷の来歴』(図解8面附録)
1 水雷艇奏効の実例 明治14年智利国海戦記事」
智利国カルデラ湾海戦水雷艦「コンデル」号及ひ「リンチ」号の力戦 」敵艦「ブランコ、エンカラダ」号爆破
1 雑報 1 評議員会 本邦協会に寄贈図書目
1 東邦協会入会員の姓名
1 附録 1 仏朗西帝国の支那遠征』